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平日 晴天 22:45 待ちなし 先客5名 後客2名本日は新宿での予定をこなして京王線の駅に向かった。目的地はつつじヶ丘駅。もちろん柴崎亭に向かうためだけだ。先日の夜に訪問した際にカウンターのどこかの方が食べてたラーメンからしてきた山椒の香りに魅了されたからというもの寝ても覚めてもそのラーメンの事が頭から離れずにいた。そして本日ようやくチャンスが訪れた。新宿からなら20分で辿り着けるので閉店時間にも間に合うはずだ。苦手な乗換がないのもありがたい。すんなり進むと思っていたがまさかの遅延で新宿駅を発車しない。10分以上も足止めをくらった。各駅なのか急行の方が早く着くのかすらも分からず京王線の怖さを知る。何とか目の前の急行電車に乗車した。乗ってしまえばこっちのもんだ。閉店時間が気になるが間に合うよう祈りながら先を進む。やはり今夜も電車内は宴のあとのアルコール臭が蔓延している。素面だとこんなにも酒臭いのが嫌なものかと普段の生活を反省する。飲まない人には地獄のようだ。急行だと5駅でつつじヶ丘に着く。ここからは知った道のりなので迷う事はない。心配なのは開いているかどうかだ。線路沿いの先に今夜も灯りが見えた。待ち焦がれたあのラーメンに会えると思うと胸が高鳴る。最後の難関は品切れだったが券売機にもバツ印はなく無事に突破し発券する。安堵してカウンターに腰を下ろすと2分ほどで目の前に憧れの姿を現した。白磁に呉須の藍色で渦を描いた鳴門丼のなかで透き通ったスープに絵柄の映える美しさ。よくぞこの器を選んでくれたと視覚から送られた信号を感じた脳は歓喜を上げる。奇抜に見えるがいたってシンプルな美しさ。まずはクリアな鬱金色のスープの山椒の香りが移ってなさそうな所をひとくち。最初に訪れたのは芳醇な鷄由来の旨みでも軽やかな余韻が心地よい。そこに繊細な魚介出汁の旨みが合わさり清いのに奥深いという矛盾を孕んだスープ。塩ダレもキレは鳴りを潜めて穏やかな円やかさを演出している。常に感じるのはこちらの基本のスープは個性や主張を削ぎ落とし主役でありながらも如何なるアレンジにも対応する万能なスープだと思う。見事に整えられた美しい中細麺ストレート麺は溶け出したグルテンで麺同士がくっついて束になっていたがスープに泳がせるとハラリとほどけていく。しなやかなコシのある低加水の中細麺と清湯スープとの相性は言うまでもない。その麺の上には粗挽きの山椒が振りかけられてあり香味油を介して麺にまとわり口の中に入ってくる。枯れた花椒かと思っていたが若い山椒だったので辛味よりもフレッシュ感が印象的だった。みかん類ならではの柑橘系の清涼感と微かなしびれが口内を支配する。具材の豚肩ロースの低温焼豚は鮮やかなロゼ色で見た目も美しく下味の良さも素晴らしい。そこに山椒がスパイスとしてのアクセントを重ねてより旨みを増す。薄くスライスされているので麺と一緒に頬張るのも楽しい。太いメンマも味付けが絶妙でコリッとしていながらも繊維質の解け方が食感の妙を生む。青ねぎは山椒の存在感に押され気味で出番はなさそうだ。爽快な清涼感のもと、あっという間に麺を平らげた。最後まで一点の曇りもないスープを飲み干し追いかけてきた山椒の粒を噛んだ時に五本木の人気店を思い出した。限定メニューや企画ものが多い店は基本のラーメンを疎かにしがちだと持論があったがこちらは違っていたようだ。基本の醤油系も大変おいしく今日のスープも良かった。このベースのスープの懐の大きさが伝わってきた。基本のラーメンを中心に様々なアレンジの麺を試したくなる私の偏屈な考えが少し変わった一杯でした。
本日は新宿での予定をこなして京王線の駅に向かった。目的地はつつじヶ丘駅。もちろん柴崎亭に向かうためだけだ。先日の夜に訪問した際にカウンターのどこかの方が食べてたラーメンからしてきた山椒の香りに魅了されたからというもの寝ても覚めてもそのラーメンの事が頭から離れずにいた。そして本日ようやくチャンスが訪れた。新宿からなら20分で辿り着けるので閉店時間にも間に合うはずだ。苦手な乗換がないのもありがたい。
すんなり進むと思っていたがまさかの遅延で新宿駅を発車しない。10分以上も足止めをくらった。各駅なのか急行の方が早く着くのかすらも分からず京王線の怖さを知る。何とか目の前の急行電車に乗車した。
乗ってしまえばこっちのもんだ。閉店時間が気になるが間に合うよう祈りながら先を進む。やはり今夜も電車内は宴のあとのアルコール臭が蔓延している。素面だとこんなにも酒臭いのが嫌なものかと普段の生活を反省する。飲まない人には地獄のようだ。
急行だと5駅でつつじヶ丘に着く。ここからは知った道のりなので迷う事はない。心配なのは開いているかどうかだ。線路沿いの先に今夜も灯りが見えた。待ち焦がれたあのラーメンに会えると思うと胸が高鳴る。
最後の難関は品切れだったが券売機にもバツ印はなく無事に突破し発券する。安堵してカウンターに腰を下ろすと2分ほどで目の前に憧れの姿を現した。
白磁に呉須の藍色で渦を描いた鳴門丼のなかで透き通ったスープに絵柄の映える美しさ。よくぞこの器を選んでくれたと視覚から送られた信号を感じた脳は歓喜を上げる。奇抜に見えるがいたってシンプルな美しさ。
まずはクリアな鬱金色のスープの山椒の香りが移ってなさそうな所をひとくち。最初に訪れたのは芳醇な鷄由来の旨みでも軽やかな余韻が心地よい。そこに繊細な魚介出汁の旨みが合わさり清いのに奥深いという矛盾を孕んだスープ。塩ダレもキレは鳴りを潜めて穏やかな円やかさを演出している。常に感じるのはこちらの基本のスープは個性や主張を削ぎ落とし主役でありながらも如何なるアレンジにも対応する万能なスープだと思う。
見事に整えられた美しい中細麺ストレート麺は溶け出したグルテンで麺同士がくっついて束になっていたがスープに泳がせるとハラリとほどけていく。しなやかなコシのある低加水の中細麺と清湯スープとの相性は言うまでもない。
その麺の上には粗挽きの山椒が振りかけられてあり香味油を介して麺にまとわり口の中に入ってくる。枯れた花椒かと思っていたが若い山椒だったので辛味よりもフレッシュ感が印象的だった。みかん類ならではの柑橘系の清涼感と微かなしびれが口内を支配する。
具材の豚肩ロースの低温焼豚は鮮やかなロゼ色で見た目も美しく下味の良さも素晴らしい。そこに山椒がスパイスとしてのアクセントを重ねてより旨みを増す。薄くスライスされているので麺と一緒に頬張るのも楽しい。
太いメンマも味付けが絶妙でコリッとしていながらも繊維質の解け方が食感の妙を生む。青ねぎは山椒の存在感に押され気味で出番はなさそうだ。
爽快な清涼感のもと、あっという間に麺を平らげた。最後まで一点の曇りもないスープを飲み干し追いかけてきた山椒の粒を噛んだ時に五本木の人気店を思い出した。
限定メニューや企画ものが多い店は基本のラーメンを疎かにしがちだと持論があったがこちらは違っていたようだ。基本の醤油系も大変おいしく今日のスープも良かった。このベースのスープの懐の大きさが伝わってきた。基本のラーメンを中心に様々なアレンジの麺を試したくなる私の偏屈な考えが少し変わった一杯でした。