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「味玉そば 白だし ¥900」@八雲の写真日曜日 晴天 14:25 店内満席 中待ち6名 外待ち4名

十月に入りはじめての訪問。連夜の不摂生のため身体が安らぎを求めている。こんな時にまず思いつくのがこちらのラーメンでつい足を運んでしまう。本日も昼過ぎまで寝てしまったが、この時間帯なら幾分か空いているだろうと思い宿酔いの身体を揺すり起こす。

246を進み目黒川沿いを行くとこちらがある。この時間帯にもかかわらず行列で、この界隈での不動の人気を誇る。まずは外待ちの1stステージにて10分待機。目の前の解体中だったビルが更地になっていて見晴らしが良くなった。

店内に入るとまずは券売機で本日のお題を決める。宿酔いの体調を考えシンプルな基本メニューにした。あっさりを求めて白だしを選び味玉だけは追加した。

2ndステージの店内の長イスでは20分ほど待っただろうか。並び始めてから約30分でようやくファイナルステージのカウンターに昇進した。

本日の客層も男女比は半々で女性でも入りやすい清潔感のある店内が素晴らしい。また我々のようなおじさん年代にも人気なのは過剰な味付けをしないラーメンを提供されているからだろう。70歳代に見えるご夫妻が美味しそうに食べている姿にも納得してしまう。

そんな光景にほっこりしていると着席後5分で我が杯が到着した。見なれたロゴ入りの白磁の反高台丼の中の姿はシンプルな美しさ。薄化粧をした日本美人のような表情にうっとりと見とれてしまう。チャーシュー麺やワンタン麺も良いが味玉だけ追加した姿も潔く気高い。

まずは澄んだ飴色のスープを重量感のあるレンゲでひとくち。優しい小羽いりこの香りが先行して、ほのかな苦味と言うよりは香味を引き連れて口内に満ちる。本日も抜群の安定感で丸鷄由来の動物系と魚介系のバランスが良く塩分濃度もジャスト。これだけ個性を主張しない個性を持ち合わせるスープは他にはない。

麺にもますます磨きがかかってきているような中細ストレート麺で口当たりのツルッとした食感とバッサリと嚙み切れる歯ごたえが愉快で箸を置くのを忘れてしまう。麺間のスープの持ち上げが良く絡みも素晴らしく平打ち麺には無い麺を啜る楽しさがある。噛むたびに溢れる小麦の甘さからも粉の質の良さがわかる。

具材は絶品の赤耳焼豚が二枚。豚ロースが良質なのは勿論だが控えめな五香粉の香辛料の香りに密ダレで甘さを効かせた焼豚は形の整った部分だけが切り分けられている。他店に見られる端切れに当たる恐れがない事からも職人の魂を感じる。

追加した味玉も味付けは薄化粧に見えるが、しっかりと黄身は浸透圧による味が浸みていて熟成感がある。それに逆らうように白身は本来の甘みを保ち身質は締まらず柔らかい。優しい味わいは私の中では味玉の女王。

メンマは太めの材木メンマで過去には固さが残り噛みきれないものもあったが今回は二本ともパーフェクトだった。コリっとした歯ごたえで切れ目が入ると、そこをキッカケに縦の繊維が柔らかく外れて解けていく。発酵臭はもう少し残っている方が好みだが品の良い甘さの味付けは好みだ。

薬味の青ねぎも切り置きの時間が短いのか香り高く固すぎないシャキッとした食感がアクセントとなり薬味の役目を果たす。密度の高い黒々とした海苔は香り 歯応え 口溶けの三拍子が揃った特級品だ。

中盤辺りからの麺の様子もダレる事なく弾力とハリをキープして最後まで食べ飽きしない。気が付けばあっという間にスープまで飲み干していた。

今回の白だしに思った事は黒だしの濃口醤油のような芳醇なコクはないが白醤油ならではのふくよかさとキレを感じた。そのキレッキレのスープは甘みを旨みに置き換える事はせず、麺や具材の持つ甘みをもって甘 辛 酸の黄金比を作り出している。こちらのバランス感覚には脱帽である。

宿酔いの身体を無理に起こして来た甲斐があった。やはり美味しいと思えるのは身体が欲しているものをいかに脳が判断して与えると言うのも必要なんだと思う一杯でした。

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