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「肉ワンタン麺 白だし ¥1000」@八雲の写真平日 晴天 20:00 待ちなし 先客8名 後客6名

本日は昼の連食を自身に戒めるために友人の会食の誘いも断り夜めしを抜こうと決めていた。決めていた、と言う過去形が全てを物語っているように三食目もラーメンにしてしまった。自宅で何気なく見ていたテレビ番組からラーメン特集が流れてきたのだ。誘惑に負けまいと音声だけを消してみたが映像のインパクトに身体は気持ちに抗って反応しやがる。それどころか外の気温まで気にし始め気持ちまでも持って行かれた。ほぼ同時に上着に手が掛かっていた。意志の弱さを悔やみながらも足は向かっている。

早じまいを恐れてワンメーターなのでタクシーに乗った。その分トッピングを我慢しようと思っていた。思っていた、と言う過去形がまたしても物語るように追加したのが事実だ。

途中でプチ渋滞に巻き込まれメーターが上がりそうなので手前の246沿いで降りて小走りで向かった。すると外には行列もなく店内には空席があり券売機で罪悪感の少なそうな白だしを選んだ。その時に白だしに合わせるのは海老ワンタンと決めつけていた自分に気づき初の白だしと肉ワンタンのコラボを楽しむ事を思いついた。言い訳をして食べたいだけなのだが3個入りのハーフがあるにもかかわらずフルのボタンを押してしまったのは信じてもらえないかも知れないが故意ではなくミスだった。

カウンターに座り店内の様子を見る。本日も穏やかな客層で落ち着いている。流れるBGMがコンテンポラリーなジャズで客層ともマッチしていた。すると私のあとに少し変わった風貌の男性が入ってきた。その時にファンクなソウルミュージックに曲が変わった。偶然だがDJ八雲のナイスなプレーだ。

名曲が3曲ほど流れた10分後あたりに我が杯が到着した。見慣れた高台丼の中の姿なのにドキドキしてしまう雅で艶やかな表情で今日も迎えてくれる。ワンタンの皮の流れまで考慮された盛り付けの美しさが店の在り方を表している。

まずは霞のかかるビスケットカラーのスープをひとくち。安定した煮干しの香りとコクを必要最小限に抑えながら旨味は最大限に引き出すと言う矛盾の中の必然を味わえる渾身のスープだ。本日も抜群のバランスで全体がまとまっている。バランス感覚では白井健三さんの床運動にも引けを取らない。

いつもより丸みを感じたスープの後は麺をいただく。麺に角があるのはグルテンが中心部に集まろうとする証でコシの強い讃岐うどんには無くてはならないエッジなのだが中華麺となると数少ない。こちらの麺はそのエッジが表れコシの強さを感じさせてくれる。その上、小麦の香りも併せ持ち喉ごしまで良いときてる。麺が安定している分、ほかの部分に手がかけられる気がする。

具材は肉ワンタンが6個とボリューム満点だ。改めて肉ワンタンと向き合ったが個性が出過ぎないように生姜や香辛料が控えてある事に気づいた。しかも肉餡はしっかりと粘りが出るまで練られ肉質にムラがなく旨味が詰まっている。その餡を包み込む皮も絹織物のように繊細で雲のように柔らかい。ワンタンのお手本のような皮だ。

大好物の広東式叉焼も抜群の信頼感で肉質も下味も焼き加減も完璧な仕上がり。いつもは美味しさに負けて食べ急いでいたが今日はじっくりと味わってみる。すると今までは感じることの出来なかったフルーツの甘みを感じとった。リンゴだろうか果物の自然な甘みが焼豚に染み込んでいた。

極太メンマが今回は二本とも筋っぽくひとくちでは噛みきれなかった。この口に残る食感の悪さが鬼門なのだ。

薬味の青ねぎは九条ねぎで本来の爽やかさとシャキシャキ感があった。ここ数回は九条ねぎらしさが無かったので安心した。海苔はいつも通りに香りが良くスープが白だしなので醤油の香りが少なく海苔を箸で動かしただけで磯風が吹き抜けた。

本日の三食目だったのでスープは残そうと思っていたが気が付けば底にスープは無かった。罪悪感と嫌悪感と戦いながら店をあとにし帰路に就いた。メンマに難があったがやはりマイスタンダードと思える一杯でした。

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