コメント
こちらを狙ってレビュー調べてると少し短めながらのらさんのレビューを発見!
全文を読まないようにするが不可思議な文節!「計画ルートを発表します」...って誰に?
煮干は得意ではないと知っていても訪問するはプロ根性ですね!
子どもの頃からよく見た「貨物列車通過」は意外と長い時間ですよね。
映画の「スタンド・バイ・ミー」のような懐かしい暖かい想い出に浸る瞬間です。
虚無 Becky! | 2019年8月21日 01:29これまた懐かしいレビューを。ベキさんもこちらを狙ってるんですね。ニボ関連は得意ではないのですか好印象のお店でしたね。私は私鉄沿線育ちなので貨物列車を見る機会がなかったので今でも興奮するんですよ。時々あんなに長い車両に貨物三個くらいしか載せてない時は不思議に思いますけどw
のらのら | 2019年8月21日 09:39
のらのら
ぜにがた
トーキョースペリア
食いしん坊

海山 湯二郎





本日は先週スタートしたばかりの新企画の〝乗換なしで連食の旅 〟の第二弾を開催する。今回は第一弾の東京メトロ日比谷線につづきJR湘南新宿ラインである。
この企画は各公共交通機関で一度も乗り換えせずに同一路線内で連食をするというものだ。相互乗り入れでの路線名が変わるのはOKとし、あくまでも乗換をしなければ良しとする。但し同店内や同駅管内での連食は不可とする、特に意味を持たない内容だが店選びに悩んだ時にしばりがある事でターゲットを絞れる利点がある。
ここで改めて今回の計画ルートを発表します。〝第二回 乗換なしで連食の旅 湘南新宿ライン編 vol 1〟は渋谷〜東鷲宮〜武蔵小杉のルートである。もちろん乗換なしの条件もクリア出来る経路で、その最初の目的地の東鷲宮で選んだのがこちらのお店だ。調べてみると地元の人気店で午前10時半から営業しているようだが、twitterなどでの臨時休業の告知がないので危険は伴うが意を決して9時すぎに家を出た。
渋谷駅からは 9:33発【湘南新宿ライン 大宮線直通 宇都宮行き】が乗換なしで行ける電車のようなので取り敢えず乗り込んだ。乗換音痴の私には乗換なしというのはやはり気が楽で乗り過ごしさえしなけれな目的地に着く安心感が気持ちをゆったりとさせる。
徐々に車窓の景色にも緑が増え空が広くなってきた。渋谷駅を出て一時間ほどで初めて降り立つ東鷲宮駅に着いた。実はさっきまで「さぎのみや」と打っても変換しないと思っていたら「わしのみや」だったのを知った。いよいよ老眼もここまで来たかと衰えを隠せない。
そこから歩いて数分の場所が店だが、手前にあった公園に興味をそそられた。大通りに出るとラーメンと書かれた真っ赤な幟を見つけ駆け寄ると真っ白な暖簾が掛かっており最悪の臨休は免れた。店内に入り券売機で筆頭にあるお題を購入。味玉のみ追加した。いわゆるカウンター席はなく壁に向かったテーブル席に座り店内を眺める。
テーブルと小上がりの食堂のような店内を二人体制で切り盛りされている。店内は至る所まで掃除が行き届き年季の入ったテーブルや床板までピカピカに輝き清潔感が気持ち良い。まだ時間が早く客が少ないせいか煮干し系専門店のような香りは漂っていない。
セルフで水を汲み待っていると5分もせずに我が杯が到着した。口縁の広い粉引きの麺鉢の中の姿は無骨ながらも粋で優しく見える表情はフーテンの寅さんのようだ。良い意味で、格好つけても今ひとつ様にならない姿に引き込まれてしまう。
まずはスープをひとくち。ニボ耐性の弱い身体なので心して飲んだが、初っ端からガツンと打ちのめす煮干しの苦味が襲ってきた。そのまま崩れ落ちそうになったが豚骨のコクと甘みが背中を支えてくれて何とか持ちこたえた。それどころか苦味は瞬時に最小限の香味だけを残して消えていった。この甘味はヤツの仕業に違いないと疑ったが舌を刺す痺れも喉の渇きも感じないので極少量だけの底上げだろうか。カエシの塩分も強すぎず上々のスタートだ。
麺は自家製とあるストレート中太麺で見るからにハリがあり食べ応えがありそうだ。箸で持ち上げるとズシっと重みが伝わってくる麺を頬張るとスープ以上の小麦の甘みが広がる。弾力があり歯切れも良いので、啜る 噛む 飲み込むの三つの楽しみが繰り返され並でも200グラムある麺量だが一気に半分以上を食べてしまった。
具材は焼豚が二種類で、鶏ムネ肉を低温調理ではなさそうだが柔らかく仕上げたものが一枚。しっとりとした食感と微かな香辛料が男っぽいラーメンの中で繊細な役を務めている。豚バラ焼豚は脂身過多でない赤身重視の部位が柔らかく仕上げられたものが二枚。この旨味の強いスープの中では存在が薄くなっていた。
追加の味玉は薄味ではあるが、ゆで卵とは明らかに違う味の浸み込みと黄身の熟成を感じた。しかしあと半日か一日長く漬けたものを食べてみたいのも本音だ。
メンマも全体としては甘みが優先した仕込みで果物系の甘さを感じた。コリッとした食感と発酵臭を程よく残した下処理も見事。
薬味の玉ねぎアッシェは丁寧に刻まれた上に、ひと仕事されてあるので刺激臭や苦味を取り除き玉ねぎの甘みを存分に発揮している。彩りと香り付の海苔は良質とは言えないが鮮度と保存の良さで何とか食べられた。
中盤になっても麺は力強くスープを必要以上に近づけないので麺のうまさで食べきった。さすがに麺の量が多いのとスープの強さとザラつきに完飲することは出来なかったが、ここまで足を運んで良かったと思いながら計画を進めるために店を後にした。
連食予定の武蔵小杉に向かうため東鷲宮駅に戻ったが、乗換を必要とする上野東京ラインはすぐにでもあるが往路と同じ乗換なしの湘南新宿ラインは約一時間も先の電車しかない。今回の企画内容を忠実に守るため、何もない駅前で時間を潰すには余りにも退屈なので先ほど気になった公園に戻ってみた。
小さな公園に真ん中に円墳のような山がある魅力的な公園の名前は「原始公園」とネーミングまでチャーミングだ。しかしここでの時間潰しも10分が限界で仕方なく駅のホームのベンチで待つことにした。
到着時は地上ホームに着いたが、帰りの上り電車は高架ホームから発車するという非常に特殊構造の珍しい駅だった。エスカレーターで上り線ホームに上がって行くと突然、目の前に広大な景色が広がった。まるでTDSのタワー・オブ・テラーの最上階のようだ。コンビニすらなかった西口とは違い巨大なスーパーやマンションが立ち並ぶ東口の景色に驚いた。
さらに驚いたのはホームで電車を待っていると貨物列車が通過して行ったのだ。私は人生の中で初めて目の前を貨物列車が通過するのを見たのだ。鉄オタではなくとも興奮した瞬間だった。
ニボラーの方でまだこちらを訪れた事のない方は是非、このホームからの景色と共に味わっていただきたいと心から願う一杯でした。