コメント
行かれましたね話題のお店!
自分なら「大人の誘い」で到着できなかったかもw
20年前に純連の味が忘れられず訪問してみたいんですよね!
水は麺屋行くたびに必ず感じますよ。特に割烹系の麺屋で浄水器入れてなければがっかりですよね。
値付け高杉かな!ハーフじゃなければ1,200円だなんて、肉2枚?
女の子は普通の拉麺じゃないのですか?たぶん間違えたので言ったほうが良かったかも。
虚無 Becky! | 2019年2月21日 00:48たしかに聞いてみれば良かったんですが、行かれると分かると思いますが、ガラス越しに調理場から見下ろされる威圧感はなかなかのプレッシャーでした。
のらのら | 2019年2月21日 16:00それと「大人の誘い」は帰り道で引っかかりました。
のらのら | 2019年2月21日 16:26
のらのら
ratomen

けNぢ
さとるん






〝怒涛の味噌ウィーク〟
と題して、初の味噌ラーメン限定で一週間を過ごそうと決めた。夏場に開催した塩ウィークを終えた時に、寒くなったら絶対に味噌ウィークを開催しようと思っていたのに、今年の冬は暖冬なのか厳しい寒さの日は数えるほどで、味噌ラーメンを恋しいと思う時がないままに本日を迎えていた。
しかし今月は寒さこそ先月と変わりないが、衝撃的な一日を迎えていたのだ。それはこちらの出店のニュースだった。正直言ってレビューを覚え書きする前から、都内では味噌ラーメンを食べた事がほとんどない。しかしまだ若かりし頃には、札幌に行った際には必ずと言ってもいいほど「すみれ」さんを訪ねたものだった。だがしかし訪れるのは、必ず深夜の遅い時間帯で酒も当時は浴びるほど呑んでいたので記憶も定かではないが、雪国での〆のラーメンとしては最高傑作だった事は覚えている。
だが札幌以外での出店となると気が向かず、ラーメン博物館はおろか、直系のお弟子さんたちの店すら躊躇して行った事がないのが事実だ。それどころか数ある関東近郊の名店の味噌部門も見て見ぬ振りをしてきた。その思いは日本国内で、バドワイザーやコロナビールをを飲んでも現地で飲んだ味わいには到底かなわないのと同じだ。
しかし今回はレビューを始めた事が後押しをして初訪問を決意した。どうせ決意したなら今まで溜め込んだ味噌へのフラストレーションを一気に吐き出してやろうと、味噌限定ウィーク開催を高らかに宣言する。
そこで本日はオープンして初の日曜日で混雑の予想される夜の部のピークタイムにもかかわらず桜木町へと向かった。日曜日と言えども午後6時の野毛小路は大人の誘惑がいっぱいで、先を急ぐ足どりを遮ろうとする。もつ焼き屋の煙の匂いや鉄板焼きのソースの匂いをくぐり抜けたかと思ったら、その先には更に大人の誘いが待ち構えている。ここが札幌ススキノならば、迷わず飲んでからラーメンに行くところだが、ここは横浜、知ってる誰かの目があるやも知れず一目散に店を目指した。
度重なる誘惑と言う名の試練をかいくぐり店先にたどり着くと、そこには大勢の人だかりが。秩序よく整列していると言うよりは、どこが最後尾なのかも分からないような並び方だ。それは何故かと言うと、日曜ならではのご家族連れや5,6名の観光客がほとんどで代表者が並んでいれば、並びを抜けてタバコを吸っている人がいたり、コンビニに酒類を買いに行ってる人がいるので列が曖昧になっているのだ。
そんな中でも待ち人に尋ねながら最後尾に続いた。ガラス越しに見える暖かそうな店内を寒空の下から羨ましく眺めているが、なかなか列が進まない。それは家族連れや団体客は同席を希望するのが当たり前で、空席はあるが稼働率は悪くなっているのだ。停滞している行列は団体客が入店すると一気になだれ込む動きを何度か繰り返し50分ほどで中待ちにランクアップ。
タッチパネル式の券売機で品定めする。チャーシュー麺は食べたいが、量的に不安があるので麺はハーフにして発券した。すると中待ち席に座る事なく、運良く一席だけ空いたカウンターに案内される。卓上のお冷やに手を伸ばしたが、口にせずとも生臭いと感じた。グラスからなのか水自体かは分からないが、飲めないほどに臭い水には困った。たまたま持ち合わせたミネラルウオーターがあって助かった。水の匂いだとスープにとっても致命傷だが、グラスが臭いなら対処法はあるのでご検討願いたい。推測ではあるが食洗機を使われているので、ラーメン鉢やグラスを一緒に洗っているのではと思った。もしくは昼の部と夜の部の間に、食洗機の中を洗ってないのが原因かと思う。
オープン直後でオペレーションも定まっていない店内を、サッカーチーム並みの11人体制で回している。万全を期す態勢ではあると思うが、手持ち無沙汰で立っているだけの時間も多く見られる。
選ばれし代表イレブンの11人のポジショニングは、行列をさばき注文を伝える司令塔が1人。客席を回りバッシングやキャリーを担当するミッドフィルダーが3人。洗い場やサプライを担当するディフェンス陣が3人のスリーバックシステム。そして花形のフォワード陣はスリートップを採用。向かって右サイドからチャーハン担当、センターはスープの要、あおり担当。左サイドは麺上げ担当の超攻撃的布陣。そして後ろには盛り付け補助のトップ下が1人控える安定のフォーメーション。本日は盤石の布陣で挑むが、本来ならば7人くらいが適当な人員かとも思われる。
札幌代表ベストイレブンの動きを見ていると着席して10分ほどで我が杯が到着して。屋号の入ったオリジナルの鳴門丼の中の姿は、ハーフにしたので威圧感もなく大人しい表情をしている。しかしこの大人しさが、のちに大波乱を呼ぶのだ。
まずはたっぷりのラードが油膜を張ったスープをひとくち。口当たりはラードが先行してくるのでシルキータッチ。油の甘味が口に広がると後から味噌のコクが追いかけてくる。やはり醤油や塩には出せない熟成した深いコクだ。その土台には豚清湯スープの力強い旨みと昆布などの魚介系の旨み、それに野菜由来の香りと甘みが加わり基礎を築いている。そのスープの旨みが引いていくと現れるのは香味野菜のアクセントだ。フレッシュさを担当するのは、生のおろし生姜の爽やかな清涼感。そして力強い香りを担うのは、なんと言ってもニンニクの風味だ。その風味はスープに潜んでいるのではなく、札幌味噌ラーメン独自の手法によって生み出させる香ばしさなのだ。それが〝あおり〟と呼ばれる、中華鍋でニンニクなどの香味野菜と味噌玉や豚清湯スープ、ひき肉やモヤシなどの具材を一気に炒めてスープに仕上げる調理法だ。こちらの店もガラス張りの厨房のセンターには〝あおり〟専属のスタッフが、炎を巻き起こしながらスープをあおっている。やはりこの独特のコクや香ばしさは鉄製の中華鍋にしか出せない旨さだろう。
それと私だけが思っているだけかも知れないが、スープの後味に残るスパイシー感がカレーの風味に思えて仕方ないのでだ。本家の札幌でも感じたのだが、このスパイシーさが酒を飲んだあとに自然と身体が欲する一因でもある気がしてならない。
麺は箸で持ち上げてみると、ずしっとした密度の濃さが伝わってくる。麺上げまで300秒を超えていそうな中太ちぢれ麺は、ご当地札幌の老舗製麺所特製の33丸麺。(※店内に看板があったので分かりました)この麺は透けるような黄色みを帯びているのでカンスイ臭を心配させるが、全く臭みなどない。カンスイ由来の黄色みではなく卵由来の色づきが独特の色みを着けている。卵由来の効果はそれだけでなく、箸先からもプリッとした弾力が伝わってくる抜群の麺ディションだ。その麺をスープのとび散りなど気にせずに大胆にすすってみる。すると麺肌のひねりが唇をくすぐるように飛び込んでくる。かと思えば弾けるように口の中を跳ね回り、頬の内側や上あごを刺激しながら暴れまわる。奥歯で押さえ込もうとしても跳ね返す弾力が強く捉えづらい。ようやく奥歯で噛み潰すと麺自体の甘みが口に広がる。その麺の甘みと味噌の風味が二人三脚を組んで口内を走り回る。よくぞ、この麺とスープが出会ってくれたと思わずにはいられない組み合わせだ。
具材は豚ウデ焼豚が二枚とひとかけら。チャーシュー麺にしたのに迫力がないなと思っていたら、隣の小学生くらいの女の子が同じチャーシュー麺のハーフを頼んでいた。私の次のロットでの配膳だったが、提供された同メニューを見て目を疑った。その女の子のチャーシュー麺にはチャーシューが四枚も乗っていたのだ。私のもスープの底に沈んでいるのではと、箸で探ってみたがどこにもない。写真を見ても二枚しかなく、小さな謎の肉片を含めたとしても三枚しかない。ハーフにしたので二枚なのかとも思ったが、金額的にはしっかりとプラス300円は払っている。明らかな盛り忘れだと思った。残念だったがスタッフに、小学生のラーメンと比べて問うのも大人気ないかと思いとどまった。
気を取り直して食べてみたが、豚肩ロースよりも脂身やスジの部分が多いので硬めの食感が気になった。それは冷たさにも原因があるかとおもうが、赤身の旨みはなくパサつきすら感じるチャーシューなので、二枚で十分だったと強がってみる。
メンマは麺との相性が良い中太タイプで食感が絶妙。乾燥メンマを戻しすぎないシワシワの肌質が引き締まった食感を生んでいる。味付けは力強いスープの中でも負けない仕上がり。それは強めの味でスープと勝負するのではなく、発酵臭を活かした薄味が独特の風味を効かせて存在感を示している。
具材というよりは〝あおり〟の副産物でもある豚ひき肉も味噌ラーメンの楽しみのひとつであるが私のラーメンの中には、ほとんど確認できなかった。横浜店ではひき肉を入れないのかもと思ったが隣客のラーメンには、たっぷりと入っていた。レンゲで探してみたが数粒しか見つけられなかった。ワンロット6杯のオペレーションなので、配分されるひき肉の分量に誤差が出てしまうのだろう。下ブレとしても残念で仕方ない。
モヤシとタマネギの食感はクタクタで本数も数えるほどしか入っていなかったが、なぜか麺との相性が良く邪魔をせずに寄り添ってくる。モヤシはシャキシャキが良いという概念を覆される。
薬味の白ねぎは荒々しい切り口だが味噌との相性は言うまでもなく、普遍的な薬味として確立している。
ハーフにしたので麺も適量で食べ終えはしたが、盛り付けの下ブレが後を引いてしまい満足とはいかなかった。食べ終えて店を出る時にも大行列が続いていた。かなり強気の価格設定でも勝負できるあたりはネームバリューの力を思い知った一杯でした。