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平日 晴天 11:00 先客2名 後客2名〝花のお江戸で錦を飾ろうツアー〟と題して今週は地方の人気店の東京進出組にスポットライトを当てて未訪問店めぐりをしてきた。都道府県で言えば滋賀にはじまり山形、埼玉、青森と食べ歩いてきたが未訪問店となると候補の店が挙がってこない。この企画も一週間を待たずに頓挫するかと思われたが、大阪の人気店が去年に東京初進出を果たしたコチラを見つけた。企画続行のために藁にもすがる思いで初訪問を即決した。何度かラーメンのために訪れている最寄りの成城学園前駅へのアクセスは、時間はかかるが乗り換えなしのバスルートが楽なのでいつもそうしている。11時開店の頃を見計らって10時過ぎの東急バス 渋24 成城学園前行きに乗車した。のんびりとバスに揺られること45分ほどで最寄り駅に着くと、そこからは歩いて数分で落ち着いた成城の街並みに溶け込むような小洒落た看板が目に入ってきた。定刻少し前だったが先客がすでに入店し食券を購入していた。それに続いて三番手での入店となりセットメニューが台頭する中から隅に追いやられた単品メニューを見つけ出し、味玉を追加発券。セルフでサーバーから水を汲んでカウンターに座り店内を眺める。大阪では多店舗展開するラーメン店という事でマニュアルが徹底されているのか、卓上や調理場も整理整頓されて清潔感もあり心地よい。本日の客層は若者よりも年配者が多く見られる。駅前には多くの学生がいたので客層とのギャップにいささか驚いた。そんな店内をツーオペで回している。お二人の間ではチェーン店らしい夜の部のバイトへの引き継ぎ事項がやりとりされている。そんな会話を耳にしながら待つこと10分で我が杯が到着した。その姿は口縁には三色の雷紋が描かれ、胴には龍と鳳凰と縁起の良い絵柄があしらわれた小ぶりな切立丼の中で大胆不敵を思わせる力強い表情を見せつける。それはなみなみと注がれたスープと、その液面を覆い隠すような具材の盛り付けがそう思わせるのだろう。まずは醤油色の濃い葡萄茶色のスープをひとくち。さすがはサバを屋号に冠する店だけに鯖節のキレのある香りが液面からも漂っている。具材を押しつぶすようにしてレンゲを差し込むと鯖節の香りに伴って香ばしい香りも浮かんできた。揚げネギらしい香味と鯖節と醤油の香りが鼻腔に満ちる。いざ口に含むとその香りの何倍もの強い香りが襲ってくる。香りと共に過剰な塩気も舌を攻撃してくるので、思わず水を口にしてしまった。さらには非天然由来の旨味成分で随分と底上げされている。初動でこの塩分と謎の旨味だと先が思いやられる。カエシには鹿児島産の醤油が使われているようだが、南九州独特の醤油の甘みよりも塩気と旨味の強さが勝っている。スープを諦めて次へとすすむ。麺は強気なスープとの相性を考慮した中太麺が採用されている。麺上げまで210秒の麺肌は瞬時にスープの醤油色を吸っているが、透明感も残っている。高めの加水率を感じる重たい麺質だ。スープの塩分に毒される前に食べきってしまう作戦でいこうと考えたが、ひと啜り目で失敗に終わった。もうすでにスープの塩分に支配されて塩っぱさばかりが際立っている。たまらずスープに水を注いでしまった。もともと熱々ではなかったスープは更にぬるくなってしまったが、薄めずにはいられなかった。スープ割や味の薄めてもらうことも考えたが、出来るだけありのままを受け入れようと自身で薄める策をとった。塩分こそは薄くなったが皮肉にも謎の旨味をより強く感じてしまう結果となった。具材のチャーシューは豚肩ロースの低温調理がデフォルトでも三枚付きとかなりのボリューム。スープと違って抑えられた味付けが疲れた味覚にしばしの休息を与えてくれる。かなりの薄切りなので本来なら麺を挟んでも白ネギを巻いたりと多彩な食べ方を楽しめるはずなのだが、益々スープを吸った麺は手に負えない塩っぱさになっていた。薬味の白ネギを巻いて食べたが白ネギ本来の質の悪さだろうが、クセの強い香りだけが目立つ白ネギは国産品にはとても思えない。また粗々しい切り口も粗悪さを増長させている。追加の味玉は見た目の熟成感に期待したが、熟成と共に余分な塩気まで浸透してしまっていた。スープにも負けない塩辛い味玉はひとくちかじっただけで諦めてしまった。こうなるとメンマも味が濃いのは想像できたが、やはりそうだった。アクセントとなる適度な食感は良かったが、噛みしめるたびに溢れる味付けの醤油感が輪をかけて口の中を塩気で満たす。青みのカイワレの繊細な辛味を感じるような味覚はすでに崩壊していた。時折感じる揚げネギの甘さには癒されるが、すぐに打ち消される。こんなにもスープ以外を残してしまったのは久しぶりだ。これは後日談になるが、食後のコーヒーすら味がしない程に半日以上も苦労した。もしかしたらカエシの分量を間違えたのではと思ってしまうくらいに強烈な塩気だったが、一期一麺の精神で採点は低くなってしまった。これが下ブレでなく基本の味だったとしたら東京進出の地に成城を選んだのは、かなりの攻めだと思う。若者向けのインパクト優先の味付けだけに成城マダムよりは渋谷あたりでウケそうだと感じた一杯でした。
〝花のお江戸で錦を飾ろうツアー〟
と題して今週は地方の人気店の東京進出組にスポットライトを当てて未訪問店めぐりをしてきた。
都道府県で言えば滋賀にはじまり山形、埼玉、青森と食べ歩いてきたが未訪問店となると候補の店が挙がってこない。この企画も一週間を待たずに頓挫するかと思われたが、大阪の人気店が去年に東京初進出を果たしたコチラを見つけた。企画続行のために藁にもすがる思いで初訪問を即決した。
何度かラーメンのために訪れている最寄りの成城学園前駅へのアクセスは、時間はかかるが乗り換えなしのバスルートが楽なのでいつもそうしている。11時開店の頃を見計らって10時過ぎの東急バス 渋24 成城学園前行きに乗車した。のんびりとバスに揺られること45分ほどで最寄り駅に着くと、そこからは歩いて数分で落ち着いた成城の街並みに溶け込むような小洒落た看板が目に入ってきた。
定刻少し前だったが先客がすでに入店し食券を購入していた。それに続いて三番手での入店となりセットメニューが台頭する中から隅に追いやられた単品メニューを見つけ出し、味玉を追加発券。セルフでサーバーから水を汲んでカウンターに座り店内を眺める。大阪では多店舗展開するラーメン店という事でマニュアルが徹底されているのか、卓上や調理場も整理整頓されて清潔感もあり心地よい。本日の客層は若者よりも年配者が多く見られる。駅前には多くの学生がいたので客層とのギャップにいささか驚いた。そんな店内をツーオペで回している。お二人の間ではチェーン店らしい夜の部のバイトへの引き継ぎ事項がやりとりされている。そんな会話を耳にしながら待つこと10分で我が杯が到着した。
その姿は口縁には三色の雷紋が描かれ、胴には龍と鳳凰と縁起の良い絵柄があしらわれた小ぶりな切立丼の中で大胆不敵を思わせる力強い表情を見せつける。それはなみなみと注がれたスープと、その液面を覆い隠すような具材の盛り付けがそう思わせるのだろう。
まずは醤油色の濃い葡萄茶色のスープをひとくち。さすがはサバを屋号に冠する店だけに鯖節のキレのある香りが液面からも漂っている。具材を押しつぶすようにしてレンゲを差し込むと鯖節の香りに伴って香ばしい香りも浮かんできた。揚げネギらしい香味と鯖節と醤油の香りが鼻腔に満ちる。いざ口に含むとその香りの何倍もの強い香りが襲ってくる。香りと共に過剰な塩気も舌を攻撃してくるので、思わず水を口にしてしまった。さらには非天然由来の旨味成分で随分と底上げされている。初動でこの塩分と謎の旨味だと先が思いやられる。カエシには鹿児島産の醤油が使われているようだが、南九州独特の醤油の甘みよりも塩気と旨味の強さが勝っている。スープを諦めて次へとすすむ。
麺は強気なスープとの相性を考慮した中太麺が採用されている。麺上げまで210秒の麺肌は瞬時にスープの醤油色を吸っているが、透明感も残っている。高めの加水率を感じる重たい麺質だ。スープの塩分に毒される前に食べきってしまう作戦でいこうと考えたが、ひと啜り目で失敗に終わった。もうすでにスープの塩分に支配されて塩っぱさばかりが際立っている。たまらずスープに水を注いでしまった。もともと熱々ではなかったスープは更にぬるくなってしまったが、薄めずにはいられなかった。スープ割や味の薄めてもらうことも考えたが、出来るだけありのままを受け入れようと自身で薄める策をとった。塩分こそは薄くなったが皮肉にも謎の旨味をより強く感じてしまう結果となった。
具材のチャーシューは豚肩ロースの低温調理がデフォルトでも三枚付きとかなりのボリューム。スープと違って抑えられた味付けが疲れた味覚にしばしの休息を与えてくれる。かなりの薄切りなので本来なら麺を挟んでも白ネギを巻いたりと多彩な食べ方を楽しめるはずなのだが、益々スープを吸った麺は手に負えない塩っぱさになっていた。薬味の白ネギを巻いて食べたが白ネギ本来の質の悪さだろうが、クセの強い香りだけが目立つ白ネギは国産品にはとても思えない。また粗々しい切り口も粗悪さを増長させている。
追加の味玉は見た目の熟成感に期待したが、熟成と共に余分な塩気まで浸透してしまっていた。スープにも負けない塩辛い味玉はひとくちかじっただけで諦めてしまった。
こうなるとメンマも味が濃いのは想像できたが、やはりそうだった。アクセントとなる適度な食感は良かったが、噛みしめるたびに溢れる味付けの醤油感が輪をかけて口の中を塩気で満たす。
青みのカイワレの繊細な辛味を感じるような味覚はすでに崩壊していた。時折感じる揚げネギの甘さには癒されるが、すぐに打ち消される。
こんなにもスープ以外を残してしまったのは久しぶりだ。これは後日談になるが、食後のコーヒーすら味がしない程に半日以上も苦労した。もしかしたらカエシの分量を間違えたのではと思ってしまうくらいに強烈な塩気だったが、一期一麺の精神で採点は低くなってしまった。
これが下ブレでなく基本の味だったとしたら東京進出の地に成城を選んだのは、かなりの攻めだと思う。若者向けのインパクト優先の味付けだけに成城マダムよりは渋谷あたりでウケそうだと感じた一杯でした。