なんとかデータベースラーメンカレーチャーハンぎょうざうどんそば
 

「香彩鶏だし味玉醤油らーめん ¥900」@麺屋 翔 品川店の写真平日 晴天 14:35 先客4名 後客2名

令和改元記念 特別企画

〝諸国麺遊記 中四国編〟の番外編のおまけ

最後の岡山での遠征ラーメンを食べ終えて無事に帰郷の途に着けた。最後のラーメン店の早開けのおかげで予定していた新幹線より一時間も早い、岡山 11:20発 のぞみ18号 東京行きにチケットを変更して14時半に品川駅に着いた。普段は東海道新幹線を利用するときは新横浜駅が多いので品川駅を利用する事が少ない。そこで今回の旅の思い出にと、初めてラーメンストリート品達に行ってみようと思った。名だたる有名店が軒を並べている中で東京ラーメンっぽいものを欲していたので、清湯醤油系のあるコチラへと初訪問した。

透明なビニールカーテンで仕切られた店内に入ると元気な挨拶で迎え入れられる。気持ちよく券売機でお目当ての醤油系に味玉入りのボタンを押すと、時間帯のせいか空席の目立つ客席のテーブル席に案内された。店内を見渡すとアイドルタイムながらも四人体制での盤石の布陣だ。それは新人らしき外国人スタッフの麺上げ作業を、しっかりと見守る為にスタッフを増員しているようだ。そんな教育体制を感心しながら待っていると、着席して6分で我が杯が到着した。

その姿は厚みのある口縁の高台丼の中で、待望の東京醤油ラーメンらしい表情で出迎えてくれた。久しぶりに醤油色の濃いラーメンに出会った気がする。そんな喜びを噛み締めながらレンゲを手にとった。

まずはそんな鉄黒色のスープをひとくち。粒子のまばらな香味油と共にレンゲですくったスープを口元に近づけると、味覚ではなく嗅覚でもキリッとした醤油感に満ちている。いざ口に含むと香りで感じたものと同じく醤油のキレが先行してきた。見た目よりも塩分は抑えてあり、強いながらもまろやかな醤油ダレだ。土台には鶏出汁の旨みが基礎となっているが、獣臭さとは無縁の品の良さである。思い返すと中四国で出会ったラーメンの中にも鶏主体のスープが多くあったが、いずれも野性味を残した仕上がりだった事にこのスープを飲んで気付いた。その為か、やや出汁感が物足りなく思ってしまったのは野趣ある鶏出汁に慣れてしまった味覚のせいだろう。

そんな不思議な感覚のままに麺を引き上げてみる。麺上げまでジャスト60秒の中細ストレート麺は持ち上げた箸先からもスープの醤油色素を吸って変色し始めているのが見てとれる。そんな麺を一気に啜り上げると、切刃の角が生み出す平打ち麺にも似た口当たりが心地よく滑り込んでくる。麺肌に絶妙に溶け出したグルテンの潤いが重なると、麺の滑らかさは倍増する。とにかく滑らかな口当たりの感覚は久しぶりに味わう。それでいて歯切れや歯応えも計算されているので食べ応えもある。また噛んだ時にあふれる小麦の甘みとスープの塩気の組み合わせが麺の旨みを増長させている。

具材鶏ムネチャーシューには少しパサつきを感じてしまったが、スープのジューシー感で補って食べた。半ナマチャーシューのような食品衛生上で心配なレアチャーシューよりはいいが、かなり印象の薄いチャーシューだった。

しかし追加した味玉には素晴らしい仕事ぶりが発揮されていた。まずは提供温度の熱さには驚かされた。ひとくちで食べては絶対に火傷してしまいそうな熱さを保った黄身が、濃厚な旨みを醸し出す。黄身のタンパク質が凝固する寸前の火入れ加減が絶妙だった。素晴らしいのは温度だけではなく、下味の浸透や熟成感にも現れていた。関東の味玉のクオリティの高さを感じられた。

細メンマの食感と味付けも抜群だった。金絲メンマに分類してよいのか微妙な極細メンマだが量的にも申し分ない。細身ながらも小気味良い食感を生んで、麺とのコンビも存分に楽しめた。

それに反して薬味は残念なラインナップ。白ネギは笹切りなのか白髪ねぎなのかも判別できないような切り口で、乾き切った舌触りの印象は決して良くない。私がアンチ水菜派なので、青みには一仕事された茹で青菜が好みというだけだが不必要な青みだった。海苔も品質は良いのかもしれないが、保存状態の悪さからか香りはなく不快な匂いがしていた。

久しぶりのお江戸でのラーメンだったので期待値が高かったかも知れないが、スープや麺以上に薬味に翻弄されてしまった。随分と以前に新宿の本店で食べた同メニューよりは清らかに感じたのは事実だ。それはラーメンの味と言うよりは、基本となる〝水〟の良し悪しではないかと思った。

今回の中四国遠征では、どこの県でも〝お冷や〟は抜群に美味しかった。やはり食づくりの基本となる〝水〟の大切さを思いながら、ラーメン旅を締めくくる事になった。

未知なるラーメンや地方路線と夜のネオン街に出逢うために、今後もRDBを漁る事になりそうな一杯でした。

投稿 | コメント (0) | このお店へのレビュー: 1件

コメント

まだコメントがありません。