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平日 晴天 10:55 待ちなし 後客10名〝ニューオープン 探検記〟しばらく都内を離れていると、茨城遠征で歩きすぎた影響で出来た日焼けのようにRDBの新店情報の内容も色濃くなってきていた。そこで本日からは新たなラーメンとの出会いを求めて、新店めぐりをしようと思い早朝からRDBと向き合っている。新店情報を賑わしている苦手ジャンルのJ系や未開拓のつけ麺専門店が挙がる中、近場でのニューオープンの知らせを見つけた。まさに〝灯台下暗し〟とはこの事で、三茶と神泉という 246を結ぶ連食ルートが浮かんできた。そこで営業開始時間の早い三軒茶屋で産声を上げたコチラから初訪問する事にした。親しみやすいイメージの三軒茶屋だがラーメン店となると清湯醤油系のお気に入りの店がなく、三茶に来ると自然とチャンポンの人気店に足が向いてしまうのだ。レビューこそ書いてないが都内 No. 1 のチャンポンは三茶にあると常々思っているのだ。それと関係ないとは思うが、新たにラーメン店がオープンしても長く続かない印象がある土地柄だけに今回は期待がかかる。お店情報では今月の初日にオープンしたようで、11時開店前の現着を狙って自宅を出た。移動の常套手段は東急田園都市線なのだが、 246をひっきりなしに走る東急バスを利用して最寄りの三軒茶屋バス停に着いた。大きな三軒茶屋交差点を世田谷通り方面に1分も歩くと、広い間口いっぱいに掛けられた白のれんが印象的な店先を見つけた。三茶名物の三角地帯の中でも好立地な三角部分だけに、ひときわ外観が目立っている。人の記憶とは曖昧なもので以前は何があった場所なのかすら思い出せないが、とにかく賃料は高そうな立地である。定刻よりも5分早く現着となったが、行列もなく先頭にてオープンを待った。商店街の屋根に守られながらガラス張りの店内を見ていると、おなじみの黄色い麺箱が積まれてある。店頭に掛けられたお品書きは、 現時点では三種類に絞られているが看板が掛けられる余白を残してあるので、今後はラインナップが増えると予想される。そんなメニューの中から基本のラーメンに味玉を追加しようと決めると、定刻通りに営業中の看板に変わった。トップバッターで入店し、入口右手の券売機で決めておいたボタンを押してカウンターに腰を下ろした。今度は店内から店の様子を眺めると、変形カウンターとテーブル席がある三角の敷地を最大限に活用した客席には中待ち席も設けられている。厨房内の設備も新店らしく大型寸胴鍋からレードルに至るまで新品であつらえてあるが、ガス台だけは中古品を再利用していた。調理場には作業手順を書き記したオペレーション表が貼られてあったり、三人体制で回しているが皆さん若く店主さんらしき方が見当たらなかった。この時点でようやく大手資本の匂いがしてきて、好立地でのオープンにも納得ができた。在り来たりなラーメンよりはオリジナリティのあるタイプが好みではあるが、こちらがそうであると信じて待っていると着席して3分で早々と我が杯が到着した。その姿を朱色の胴に白い見立ての切立丼の中に見た時に、最近よく見かける容姿のラーメンには驚きすらもしなかった。それは飛ぶ鳥を落とす勢いで勢力図を拡大しているグループ店のラーメンと瓜二つで、食べずとも以前のレビューをコピペしても良さそうに思ってしまった。しかし店構えや屋号には系列店と共通する点が見当たらないので、新たなグループが参画してきたのだろうか。三角地帯に参画とは洒落が効いていて面白いと思いながらレンゲを手にとった。まずは赤銅色のスープをひとくち。不揃いなドットの鶏油が表層に浮かんでいるが鶏清湯系に慣れてしまったせいだろうか、油膜の厚みにも驚かなくなってしまった。もはやこれくらいの油膜が当たり前とも思えるようになり、油っぽさをイメージする事もなくなった。透明度は高くないベースのスープの色合いが醤油感の強さを思わせるが、油膜に覆われて香りは鳴りを潜めている。そんなスープにレンゲを落とすと、初対面なのに知っている香りが立ち昇ってきた。ラーメンの見た目と香りが一致したところでスープを口に含んでみると、見事なまでに寸分違わない味わいまでもが予想と合致した。厨房内の大型寸胴鍋の中では 90度を守りながら沸騰させないように丸鶏主体でスープが炊かれているが、中抜きの冷凍大山鶏で仕込むと安定感のあるスープになるようだ。カエシの醤油ダレにも味醂を利かせて甘みを強く主張するタイプは、やはり記憶の中にあるスープに思える。続いて麺を持ち上げてみると、麺上げまでジャスト70秒の中細ストレート麺が現れた。全粒粉のフスマ色素がハッキリと麺肌を色付け、すでにスープを吸い始めているので麺自体が赤みを帯びて見える。切刃の番手が分かるほどのエッジが鋭く残り、ハリの強さを箸先からもアピールしてくる。そんな中細麺を一気にすすり上げると、鶏油が潤滑油となって勢いよく滑り込んできて。思った通りのシャープな口当たりだがスープの甘みと香りが相まって優しい滑り出しに感じる。加水率は高くはなさそうでグルテンの跳ね返りは少ないのは、麺の鮮度が良いせいだろうか。勝手な好みなのだが、もう少し熟成したグルテンを感じられるもっちり感も試してみたいものだ。しかしながら、ここまでの安定感には恐れ入りながら具材へと進んだ。チャーシューには豚肩ロースの半カットと思われる部位が低温調理にて盛り付けてある。原価の問題だろうか、かなり薄切りなのでスープで加熱されいてレア感は乏しい。最初はしっとりしていたのかもしれないが、提供されて30秒も経たないうちに美しいロゼ色は失われてグレーに変色してしまっていた。そのため食感にはパサつきを感じてしまい、下味のソミュール液が希薄なので物足りなさが残ってしまう。大きな店舗なので切り立てとはいかないだろうが、前日からスライスされていたかのような乾いた舌触りが残念だ。追加した味玉にも愛情は感じられなかったが、卵自体は黄身の色の濃い有名たまごで仕込まれているようだった。それなのに下茹での雑な仕事が黄身の偏りに表れていて、黄身が中心部からズレているので半熟はおろか完全に固まってしまっている部分があった。しかも冷蔵庫から出したばかりのような冷たさが先行してしまい、旨みを感じる事が出来なかった。調理台にはステンレス製の角ポットの中に味玉が保存されていたが、開店直後のタイミングもあって冷たい味玉に当たってしまったようだ。メンマには醤油色素の濃い太メンマをさいようされていたが、店で仕込まれた手作り感が全くしないのは業務用メンマを使用されているからだろうか。ただオリジナリティを感じたのは色合いの強さで、メーカーに作ってもらう特注品にも思えた。100Kgを超える受注品となれば大手資本ならではの大量発注が可能にする太メンマなのだろう。薬味にも不遇に見舞われてしまった。白ネギは切り口が乾燥してしまっていて、不快な歯触りとなってしまっていた。香りも飛んでしまって辛味もなく、いつ切った白ネギなのだろうかと不審に思ってしまった。青みの三つ葉の葉先も同じく、茎を切った部分は緑色であるはずが茶色に変色してしまっていた。葉先もみずみずしさが無かったので口にはしなかった。中盤以降もスープと麺の組み合わせに新鮮味はないが、抜群の安定感があり食べ進んだ。旨みの強すぎるスープは飲み干せなかったが、麺だけは平らげて箸とレンゲを置いた。食べ終えて席を立つ時にも続々と客人が来店していたので、三茶界隈には珍しい鶏清湯に対する期待の大きさが感じられた一杯でした。
〝ニューオープン 探検記〟
しばらく都内を離れていると、茨城遠征で歩きすぎた影響で出来た日焼けのようにRDBの新店情報の内容も色濃くなってきていた。そこで本日からは新たなラーメンとの出会いを求めて、新店めぐりをしようと思い早朝からRDBと向き合っている。
新店情報を賑わしている苦手ジャンルのJ系や未開拓のつけ麺専門店が挙がる中、近場でのニューオープンの知らせを見つけた。まさに〝灯台下暗し〟とはこの事で、三茶と神泉という 246を結ぶ連食ルートが浮かんできた。そこで営業開始時間の早い三軒茶屋で産声を上げたコチラから初訪問する事にした。
親しみやすいイメージの三軒茶屋だがラーメン店となると清湯醤油系のお気に入りの店がなく、三茶に来ると自然とチャンポンの人気店に足が向いてしまうのだ。レビューこそ書いてないが都内 No. 1 のチャンポンは三茶にあると常々思っているのだ。それと関係ないとは思うが、新たにラーメン店がオープンしても長く続かない印象がある土地柄だけに今回は期待がかかる。お店情報では今月の初日にオープンしたようで、11時開店前の現着を狙って自宅を出た。
移動の常套手段は東急田園都市線なのだが、 246をひっきりなしに走る東急バスを利用して最寄りの三軒茶屋バス停に着いた。大きな三軒茶屋交差点を世田谷通り方面に1分も歩くと、広い間口いっぱいに掛けられた白のれんが印象的な店先を見つけた。三茶名物の三角地帯の中でも好立地な三角部分だけに、ひときわ外観が目立っている。人の記憶とは曖昧なもので以前は何があった場所なのかすら思い出せないが、とにかく賃料は高そうな立地である。定刻よりも5分早く現着となったが、行列もなく先頭にてオープンを待った。
商店街の屋根に守られながらガラス張りの店内を見ていると、おなじみの黄色い麺箱が積まれてある。店頭に掛けられたお品書きは、 現時点では三種類に絞られているが看板が掛けられる余白を残してあるので、今後はラインナップが増えると予想される。そんなメニューの中から基本のラーメンに味玉を追加しようと決めると、定刻通りに営業中の看板に変わった。
トップバッターで入店し、入口右手の券売機で決めておいたボタンを押してカウンターに腰を下ろした。今度は店内から店の様子を眺めると、変形カウンターとテーブル席がある三角の敷地を最大限に活用した客席には中待ち席も設けられている。厨房内の設備も新店らしく大型寸胴鍋からレードルに至るまで新品であつらえてあるが、ガス台だけは中古品を再利用していた。調理場には作業手順を書き記したオペレーション表が貼られてあったり、三人体制で回しているが皆さん若く店主さんらしき方が見当たらなかった。この時点でようやく大手資本の匂いがしてきて、好立地でのオープンにも納得ができた。在り来たりなラーメンよりはオリジナリティのあるタイプが好みではあるが、こちらがそうであると信じて待っていると着席して3分で早々と我が杯が到着した。
その姿を朱色の胴に白い見立ての切立丼の中に見た時に、最近よく見かける容姿のラーメンには驚きすらもしなかった。それは飛ぶ鳥を落とす勢いで勢力図を拡大しているグループ店のラーメンと瓜二つで、食べずとも以前のレビューをコピペしても良さそうに思ってしまった。しかし店構えや屋号には系列店と共通する点が見当たらないので、新たなグループが参画してきたのだろうか。三角地帯に参画とは洒落が効いていて面白いと思いながらレンゲを手にとった。
まずは赤銅色のスープをひとくち。不揃いなドットの鶏油が表層に浮かんでいるが鶏清湯系に慣れてしまったせいだろうか、油膜の厚みにも驚かなくなってしまった。もはやこれくらいの油膜が当たり前とも思えるようになり、油っぽさをイメージする事もなくなった。透明度は高くないベースのスープの色合いが醤油感の強さを思わせるが、油膜に覆われて香りは鳴りを潜めている。そんなスープにレンゲを落とすと、初対面なのに知っている香りが立ち昇ってきた。ラーメンの見た目と香りが一致したところでスープを口に含んでみると、見事なまでに寸分違わない味わいまでもが予想と合致した。厨房内の大型寸胴鍋の中では 90度を守りながら沸騰させないように丸鶏主体でスープが炊かれているが、中抜きの冷凍大山鶏で仕込むと安定感のあるスープになるようだ。カエシの醤油ダレにも味醂を利かせて甘みを強く主張するタイプは、やはり記憶の中にあるスープに思える。
続いて麺を持ち上げてみると、麺上げまでジャスト70秒の中細ストレート麺が現れた。全粒粉のフスマ色素がハッキリと麺肌を色付け、すでにスープを吸い始めているので麺自体が赤みを帯びて見える。切刃の番手が分かるほどのエッジが鋭く残り、ハリの強さを箸先からもアピールしてくる。そんな中細麺を一気にすすり上げると、鶏油が潤滑油となって勢いよく滑り込んできて。思った通りのシャープな口当たりだがスープの甘みと香りが相まって優しい滑り出しに感じる。加水率は高くはなさそうでグルテンの跳ね返りは少ないのは、麺の鮮度が良いせいだろうか。勝手な好みなのだが、もう少し熟成したグルテンを感じられるもっちり感も試してみたいものだ。しかしながら、ここまでの安定感には恐れ入りながら具材へと進んだ。
チャーシューには豚肩ロースの半カットと思われる部位が低温調理にて盛り付けてある。原価の問題だろうか、かなり薄切りなのでスープで加熱されいてレア感は乏しい。最初はしっとりしていたのかもしれないが、提供されて30秒も経たないうちに美しいロゼ色は失われてグレーに変色してしまっていた。そのため食感にはパサつきを感じてしまい、下味のソミュール液が希薄なので物足りなさが残ってしまう。大きな店舗なので切り立てとはいかないだろうが、前日からスライスされていたかのような乾いた舌触りが残念だ。
追加した味玉にも愛情は感じられなかったが、卵自体は黄身の色の濃い有名たまごで仕込まれているようだった。それなのに下茹での雑な仕事が黄身の偏りに表れていて、黄身が中心部からズレているので半熟はおろか完全に固まってしまっている部分があった。しかも冷蔵庫から出したばかりのような冷たさが先行してしまい、旨みを感じる事が出来なかった。調理台にはステンレス製の角ポットの中に味玉が保存されていたが、開店直後のタイミングもあって冷たい味玉に当たってしまったようだ。
メンマには醤油色素の濃い太メンマをさいようされていたが、店で仕込まれた手作り感が全くしないのは業務用メンマを使用されているからだろうか。ただオリジナリティを感じたのは色合いの強さで、メーカーに作ってもらう特注品にも思えた。100Kgを超える受注品となれば大手資本ならではの大量発注が可能にする太メンマなのだろう。
薬味にも不遇に見舞われてしまった。白ネギは切り口が乾燥してしまっていて、不快な歯触りとなってしまっていた。香りも飛んでしまって辛味もなく、いつ切った白ネギなのだろうかと不審に思ってしまった。青みの三つ葉の葉先も同じく、茎を切った部分は緑色であるはずが茶色に変色してしまっていた。葉先もみずみずしさが無かったので口にはしなかった。
中盤以降もスープと麺の組み合わせに新鮮味はないが、抜群の安定感があり食べ進んだ。旨みの強すぎるスープは飲み干せなかったが、麺だけは平らげて箸とレンゲを置いた。
食べ終えて席を立つ時にも続々と客人が来店していたので、三茶界隈には珍しい鶏清湯に対する期待の大きさが感じられた一杯でした。