レビューやランキングで探す、日本全国ラーメン情報
平日 晴天 13:30 先客不明 後客不明 〝ニューオープン 探検記〟本日は久しぶりに都内での新店めぐりを実行している最中で、午前中の前食では三軒茶屋でトレンド感満載の鶏清湯をいただいてきた。今回は 246を結んだ連食なので移動距離が短く急いで移動する事はなかったので、三茶の街をぶらぶらと散策して変わってないようで常に変化している街並みに時代の流れを感じながら二時間ほど過ごした。本日の連食先に選んだ新店はRDBのお店情報によると、水炊き居酒屋が昼の部のみ提供するラーメン店のようだ。あまりにも情報が乏しくはあるが使い勝手の良い渋谷エリアだけに大きく期待をして初訪問を決めた。三茶からバスで道玄坂上バス停に降りると、神泉駅の方へと下って行く。変わりゆく渋谷の中でも昔ながらの風景を残すラブホテル街に入って行くのだが、本当にラーメン店があるのだろうかと疑うような場所まで入ってきた。今が昼間でも抵抗感のある景色に身を隠すように店先を探していると、ほんの間口80センチ程の入口を見つけた。実は一度通り過ぎてしまったくらいに見落としやすいアプローチだった。看板も小さく出ているだけで、メニューも夜営業の水炊き料理のままである。そこに「麺処 竹川」の文字があってもラーメン店とは思えない入口である。白い玉砂利と飛石の敷かれた細長いアプローチを入ると、まさに隠れ家的な古民家が現れた。京都の町家のようではあるが、手入れされていないので風情という点では寂しくもある。その先の玄関は、開けっ放しとなっているので入りづらさは無くて助かった。敷居をまたぐ前に店先から店内の様子をうかがってみる。玄関から見る限りは複雑な建物に見られ、客席にカウンターはなく見える。中二階部分に玄関があると思われ、まずは玄関正面に設置された券売機の前に進んでみた。メニューを見てもピンとこないラインナップの中で、本来は得意ではない鶏白湯のラーメンのボタンを押した。あとで知ったのだが、券売機の一番下にあったのが清湯系のラーメンだったようで下調べ不足を悔やんだ。食券を手にして立っていると玄関の奥にある厨房の中から出てきたスタッフさんに案内されて半地下の大きなテーブル個室に通された。全てが個室になっているようで客席の全容は把握できなかったが、一人客は相席を覚悟しておいた方がいいかもしれない店の造りだ。竹や焼き杉板で囲まれた半個室はオシャレなのだろうが、オジサンひとりだと落ち着かない空気に押しつぶされそうである。とにかく周辺情報がないので客数やスタッフの人数までも不明である。そんな未知の世界の中でお冷で緊張を癒そうとするのだが、グラスで置かれたお冷もポットの中の水も、ぬるくて気持ちが悪いほどだ。昼の部の終わり間際の来店だが、もう少し細部にまで気を使って欲しいと思ってしまう。しかしラーメンの評価に環境面や衛生面は含まない方針なので、気持ちをリセットしてその時を待った。周囲が見えない店内は混んでいるのだろうか、着席して15分ほどかかって我が杯が到着した。その姿は刷毛目の描かれた高台丼の中で、決して第一印象は良くないビジュアル志向の姿を見せている。それは確かに女子受けしそうな景色ではあるが、保守派清湯野郎の私には受け入れがたい表情で立ち向かってくる。見た目のインパクトに負けないように、心をしっかりと持ってレンゲを手にした。まずはスープをひとくち。いわゆるカプチーノ系と呼ばれる細かな水泡で覆い隠されたスープにレンゲをそっと忍ばせてみると、下層からは完全乳化した白湯スープが現れてきた。レンゲに係る抵抗が強いので濃度の高さもかなりと思える。そんなスープを口元に近づけると、鶏白湯特有の獣臭さのない穏やかな香りに包まれた。多少レンゲが揺れたくらいでは、こぼれない位に濃度のあるスープを口に含んでみた。唇に張り付くようなコラーゲンを感じると、すぐに強い塩気が襲ってきた。まろやかな口当たりに背くようなトゲトゲしさがあり、一口だけで喉が灼けるような感覚が残った。これも全ては麺や具材にアジャストした塩分設定なのだろうと思い、スープ単体で飲む事は諦めた。白濁したスープから麺を持ち上げてみると、思いがけない平打ち麺が現れた。麺肌には全粒粉のフスマのような斑点が見られ、溶け出したグルテンが半透明となって層を作っている。その粘着層がスープの濃度と交わると、箸さばきを悪くして箸先でもたついている。感覚としてはラーメンと言うよりは、まぜそばと言った印象だ。すする事が難しそうなので、出来るだけスープを引き寄せないようにして麺を口に運んでみた。すると先程は感じなかった別のテイストが麺に寄り添って上がってきたのだが、鶏白湯なのに貝出汁を思わせる香味が含まれていた。味わいとしては深みを重ねてくれるが、塩気の方も一層強く感じてしまう。大切な麺の香りや甘みを打ち消すようなスープが、やはり主張しすぎている。茹で加減も柔らかめなので歯応えや歯切れの良さは楽しめず、食感の方は物足りなく思ってしまった。具材のチャーシューは豚肩ロースで仕込まれていたがヘルシー志向なのだろうか、かなり小さくカットされている。味付けも薄味なのでスープと合わせて食べるには丁度良いが、豚肉本来の旨みは臭みに変わっていた。もう一つの肉の具材として鶏団子が入っていたが、ボイルされてからの時間が長いのかパサついた食感が舌触りを悪くする。また冷たい具材を盛り付けてある事も残念だった。これに反して追加した味玉は満足できる仕上がりを見せてくれた。半カットされての盛り付けのおかげか、口にした時には適度にスープで温まっていたので旨みを感じやすくなっていた。下茹での半熟加減や漬けダレの浸透も進んでいて、ネットリとゲル化した黄身の旨みを十分に楽しめた。またスープで疲れてきた味覚を、優しくリセットしてくれる役目も果たしてくれた。これには追加した甲斐があると思った味玉だった。こちらのラーメンの最大の特徴である具材に使われた山口県からの産直野菜がふんだんに盛り付けであるが、いずれの野菜たちも品質は良いのかもしれないが持ち味は発揮されていないと感じた。それは切り口の乾ききった野菜たちからは、みずみずしさが全くない歯触りが無念である。紅芯大根やコリンキー、ルッコラ 人参 トマト全てが切り置きされた時間の長さを感じてしまった。そんな中でもビーツだけは、一仕事されていたので潤いある野菜だった。来店時間が遅かったので切り立てとはいかなかったのだろうが、せっかくの産直野菜がもったいなく思えた。中盤からは麺の劣化が進みスープの中で絡まり合ってしまい、食べる意欲も薄れてしまい箸とレンゲを置いてしまった。もともと得意ではない鶏白湯に挑んだので評価は低くなってしまったが、見栄えやインパクトでは人気がありそうで何とか映えはしそうな一杯でした。
〝ニューオープン 探検記〟
本日は久しぶりに都内での新店めぐりを実行している最中で、午前中の前食では三軒茶屋でトレンド感満載の鶏清湯をいただいてきた。今回は 246を結んだ連食なので移動距離が短く急いで移動する事はなかったので、三茶の街をぶらぶらと散策して変わってないようで常に変化している街並みに時代の流れを感じながら二時間ほど過ごした。
本日の連食先に選んだ新店はRDBのお店情報によると、水炊き居酒屋が昼の部のみ提供するラーメン店のようだ。あまりにも情報が乏しくはあるが使い勝手の良い渋谷エリアだけに大きく期待をして初訪問を決めた。
三茶からバスで道玄坂上バス停に降りると、神泉駅の方へと下って行く。変わりゆく渋谷の中でも昔ながらの風景を残すラブホテル街に入って行くのだが、本当にラーメン店があるのだろうかと疑うような場所まで入ってきた。今が昼間でも抵抗感のある景色に身を隠すように店先を探していると、ほんの間口80センチ程の入口を見つけた。実は一度通り過ぎてしまったくらいに見落としやすいアプローチだった。看板も小さく出ているだけで、メニューも夜営業の水炊き料理のままである。そこに「麺処 竹川」の文字があってもラーメン店とは思えない入口である。
白い玉砂利と飛石の敷かれた細長いアプローチを入ると、まさに隠れ家的な古民家が現れた。京都の町家のようではあるが、手入れされていないので風情という点では寂しくもある。その先の玄関は、開けっ放しとなっているので入りづらさは無くて助かった。敷居をまたぐ前に店先から店内の様子をうかがってみる。
玄関から見る限りは複雑な建物に見られ、客席にカウンターはなく見える。中二階部分に玄関があると思われ、まずは玄関正面に設置された券売機の前に進んでみた。メニューを見てもピンとこないラインナップの中で、本来は得意ではない鶏白湯のラーメンのボタンを押した。あとで知ったのだが、券売機の一番下にあったのが清湯系のラーメンだったようで下調べ不足を悔やんだ。
食券を手にして立っていると玄関の奥にある厨房の中から出てきたスタッフさんに案内されて半地下の大きなテーブル個室に通された。全てが個室になっているようで客席の全容は把握できなかったが、一人客は相席を覚悟しておいた方がいいかもしれない店の造りだ。竹や焼き杉板で囲まれた半個室はオシャレなのだろうが、オジサンひとりだと落ち着かない空気に押しつぶされそうである。とにかく周辺情報がないので客数やスタッフの人数までも不明である。そんな未知の世界の中でお冷で緊張を癒そうとするのだが、グラスで置かれたお冷もポットの中の水も、ぬるくて気持ちが悪いほどだ。昼の部の終わり間際の来店だが、もう少し細部にまで気を使って欲しいと思ってしまう。しかしラーメンの評価に環境面や衛生面は含まない方針なので、気持ちをリセットしてその時を待った。
周囲が見えない店内は混んでいるのだろうか、着席して15分ほどかかって我が杯が到着した。その姿は刷毛目の描かれた高台丼の中で、決して第一印象は良くないビジュアル志向の姿を見せている。それは確かに女子受けしそうな景色ではあるが、保守派清湯野郎の私には受け入れがたい表情で立ち向かってくる。見た目のインパクトに負けないように、心をしっかりと持ってレンゲを手にした。
まずはスープをひとくち。いわゆるカプチーノ系と呼ばれる細かな水泡で覆い隠されたスープにレンゲをそっと忍ばせてみると、下層からは完全乳化した白湯スープが現れてきた。レンゲに係る抵抗が強いので濃度の高さもかなりと思える。そんなスープを口元に近づけると、鶏白湯特有の獣臭さのない穏やかな香りに包まれた。多少レンゲが揺れたくらいでは、こぼれない位に濃度のあるスープを口に含んでみた。唇に張り付くようなコラーゲンを感じると、すぐに強い塩気が襲ってきた。まろやかな口当たりに背くようなトゲトゲしさがあり、一口だけで喉が灼けるような感覚が残った。これも全ては麺や具材にアジャストした塩分設定なのだろうと思い、スープ単体で飲む事は諦めた。
白濁したスープから麺を持ち上げてみると、思いがけない平打ち麺が現れた。麺肌には全粒粉のフスマのような斑点が見られ、溶け出したグルテンが半透明となって層を作っている。その粘着層がスープの濃度と交わると、箸さばきを悪くして箸先でもたついている。感覚としてはラーメンと言うよりは、まぜそばと言った印象だ。すする事が難しそうなので、出来るだけスープを引き寄せないようにして麺を口に運んでみた。すると先程は感じなかった別のテイストが麺に寄り添って上がってきたのだが、鶏白湯なのに貝出汁を思わせる香味が含まれていた。味わいとしては深みを重ねてくれるが、塩気の方も一層強く感じてしまう。大切な麺の香りや甘みを打ち消すようなスープが、やはり主張しすぎている。茹で加減も柔らかめなので歯応えや歯切れの良さは楽しめず、食感の方は物足りなく思ってしまった。
具材のチャーシューは豚肩ロースで仕込まれていたがヘルシー志向なのだろうか、かなり小さくカットされている。味付けも薄味なのでスープと合わせて食べるには丁度良いが、豚肉本来の旨みは臭みに変わっていた。
もう一つの肉の具材として鶏団子が入っていたが、ボイルされてからの時間が長いのかパサついた食感が舌触りを悪くする。また冷たい具材を盛り付けてある事も残念だった。
これに反して追加した味玉は満足できる仕上がりを見せてくれた。半カットされての盛り付けのおかげか、口にした時には適度にスープで温まっていたので旨みを感じやすくなっていた。下茹での半熟加減や漬けダレの浸透も進んでいて、ネットリとゲル化した黄身の旨みを十分に楽しめた。またスープで疲れてきた味覚を、優しくリセットしてくれる役目も果たしてくれた。これには追加した甲斐があると思った味玉だった。
こちらのラーメンの最大の特徴である具材に使われた山口県からの産直野菜がふんだんに盛り付けであるが、いずれの野菜たちも品質は良いのかもしれないが持ち味は発揮されていないと感じた。それは切り口の乾ききった野菜たちからは、みずみずしさが全くない歯触りが無念である。紅芯大根やコリンキー、ルッコラ 人参 トマト全てが切り置きされた時間の長さを感じてしまった。そんな中でもビーツだけは、一仕事されていたので潤いある野菜だった。来店時間が遅かったので切り立てとはいかなかったのだろうが、せっかくの産直野菜がもったいなく思えた。
中盤からは麺の劣化が進みスープの中で絡まり合ってしまい、食べる意欲も薄れてしまい箸とレンゲを置いてしまった。
もともと得意ではない鶏白湯に挑んだので評価は低くなってしまったが、見栄えやインパクトでは人気がありそうで何とか映えはしそうな一杯でした。