中華そば つけめん まるこうの他のレビュー
コメント
どうもです。常総からこちらと、さらに高崎ですか!よっぽど高崎好きになりましたね。
自分も水に拘りがあるので、良し悪しは一発でわかりますよね。
煮干って比べれば違いはわかるものの、良し悪しは今をしてもわからないです。出汁としての煮干、煮干をメインにしたドロ系、でも好きな煮干店はあるのですが。
虚無 Becky! | 2019年10月9日 10:07たしかに高崎は好きですが、超高性能のスパコン様が高崎界隈の店をオススメしてくるんです。もはや最近では川越の店は挙がってこなくなりましたから。それだけ川越めぐりをサボってる証拠ですね。
スープのジャンルに〝煮干し〟がありますが、何をもって煮干しと区別するのか悩んでます。その辺りも、話し合いましょうね。
のらのら | 2019年10月9日 23:49
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〝ニューオープン 探検記〟
先ほどはスパコンとの因縁対決を終えた水海道駅から都内へ戻ろうと思い、関東鉄道 常総線の車中で新たな新店情報を探していた。すると先週まで挙がっていなかったコチラを見つけ、詳しくお店情報を見てみると、先日オープンしたばかりのようだ。所在地までは複数の路線を経由しないと、たどり着けないようだが初訪問を決意した。
常総線を守谷駅で降りると、つくばエキスプレスに乗り換えて南流山駅に着いた。そこから武蔵野線にて南浦和駅を経由して、さいたま新都心駅までは京浜東北線に乗車した。最後は高崎線で最寄りの吹上駅まで、計5路線を乗り継いで2時間を超える移動時間をかけてやって来た。運賃は1800円程だったが、ちょうど映画一本分の時間とお金を費やした。しかし映画にも負けないよな車窓の移り変わりを楽しめたので、大きな満足感を得て吹上駅に降り立っていた。
そこから整備された北口を出て3分も歩けば、開店祝いの花が並んだ店先が見えてきた。吹上駅前交差点そばの好立地に店を構えた店頭には、つけ麺と書かれた幟旗が風に揺れ、白提灯には中華そばと書かれてある。これを見て、つけ麺推しだけではないと安心して真新しい白い暖簾をくぐった。店内に入ると入口正面に置かれた小型券売機の中から、マイスタンダードの醤油系に味玉が入った表題を発券した。カウンターに腰を下ろし食券を手渡すと、先客方が退店したのでじっくりと店内観察をはじめる。
新店舗らしい白と木目調を活かした内装となっているが、カウンターの天板だけは居抜き物件の名残がある。年季の入った木目には味わいがあり、新店なのに落ち着いた雰囲気を醸し出している。その他にもテーブル席も設けてあり、近所の家族向けの対応も整っている。そんな明るい店内を本日はご夫妻だろうか、二人体制で切り盛りしている。休日の昼どきを終えて来客も落ち着いていたので、仕込み作業と並行しての調理風景を眺めていた。
そんな時にふと飲んだお冷が、この上なく美味しいのには驚いてしまった。よく「当店では◯◯水を使用しています」と大きく謳っているラーメン店がある中、なんの主張もしていないのに高品質の軟水を使われているあたりに店主さんの思いが伝わってきた。オープン直後は高機能の浄水器を設置しても配管工事に使われる塩ビ管や接着剤の影響で、水に不純物が含まれる事が多い。配管が落ち着くまで数ヶ月もかかると言われているが、こちらの場合は新店舗だが配管工事は手直しされていないと思われる。その事が浄水器の機能がフルに活かされているので、とにかくまろやかな水を生み出しているのだろう。この水は一飲の価値があり、この水で仕込まれたスープならばと期待が高まったところに我が杯が到着した。
着席から4分で登場した姿は、オシャレな白磁の切立丼の中で素朴な色合いを見せている。流行りの具材たちに頼らずに、シンプルで潔い表情で出迎えてくれた。唯一の不安要素であるナルトは、卓上のティッシュに忍ばせて今回も出演を辞退してもらった。これで、ビジュアル面からの危惧が取り除かれたところでレンゲを手に取った。
まずは渋さを持った胡桃色のスープをひとくち。表層には煮干し由来の水泡と、かなり厚手の香味油が浮かんで見える。初見では節粉のザラつきと油膜の油っぽさを思わせる液面にレンゲを落とし込んでみると、予想通りにレンゲをには大量の油分と節粉の粒子が張り付いてきた。ある程度の口当たりの悪さを覚悟してスープを口に含んでみると、見た目の印象と同じく清らかさとは別方向の舌触りで入ってきた。とは言え、不快な程のザラつきではないので味わってみると、最初に感じたのは酸味が主役となっている点だ。それはカエシの醤油由来の酸味もあるが、多くは血合い部分の節系特有の酸味と思われる。卓上のウンチクには書かれてないが、サバ節のような特殊な味わいが含まれている。それがウンチクにあるサンマ節由来なのだろうか、よくありそうな味わいの中にも個性的な隠し味が潜んでいる。そんなオリジナリティのある魚介出汁の土台には、鶏ガラ主体の動物系出汁が支えている。初動ではスープが熱々なので感じない他の旨味も隠れていそうに思いながらレンゲを箸に持ち替えた。
引き上げた箸先には、20センチほどで切り出しされた中細麺が現れた。ちぢれを少し見せる黄色みを帯びた麺肌が特徴をアピールしている。麺幅と麺厚のバランスから平打ちにも見える麺を一気にすすり上げると、平均的な口当たりで滑り込んできた。適度に溶け出したグルテンと香味油が潤滑油となり、麺肌のウェーブを緩和させて口の中に収まってくる。さほど口当たりを主張するタイプの麺ではなく、あくまでも穏やかに存在感を隠している。すすり心地は悪くないが、麺を吸い込む度に伴ってくるスープの酸味が鼻に付き始める。個人的に不得手なだけの酸味に、麺までも支配されてしまっていた。
具材のチャーシューには豚モモ肉と思われる赤身の部位が使用されていて、煮豚型で仕込まれている。夜の部は博多豚骨ラーメンを提供しているようで、そちらに合わせたチャーシューに思えた。火入れが強すぎたのか豚肉の赤身本来の旨みは抜けていて、パサついた舌触りが印象に残る。赤身の旨みがない反面、煮汁に利かせた生姜の香味が主役となっていた。
メンマには中太タイプが採用されていて、スープにも負けない酸味を含んでいた。強めに残した歯応えを噛みしめる度に湧いてくる、不思議な酸味が追い打ちをかけてくる。あまり味わった事のないメンマだったので印象深いが、追加トッピングする事はないと思った。
追加した味玉を噛んで割った瞬間に、残念な事に黄身が流れ出しスープを汚してしまった。黄身が固まる寸前まで熱く温め直されていたので、提供温度は申し分ないが下茹での半熟加減が強すぎたようだ。しかしながら柔らかすぎる黄身には漬けダレの浸透が進んでいたので、個人的な好みの熟成度合いの可能性を秘めている味玉だった。
薬味の白ネギの小口切りは、水にさらしたりせずに素朴な粗々しさが持ち味だ。野性味のある白ネギの辛味を、そのまま味わえる力強い薬味をアピールしていた。それに反して少量ばかり添えられた青み役も兼ねるカイワレは、いつ口に入ったのかも分からないくらいの存在感の無さだった。やはり青み役には茹でた青菜がふさわしく、手抜き感の否めないカイワレでは荷が思い。
最終的に麺は平らげたが、スープは残してしまいレンゲを置いた。最後あたりで飛び込んできた黄柚子の皮が清涼感で締めくくってくれた。
食べ終えて店を出たが、今夜も明日も予定がなく、せっかくここまで来たのでRDBの超高性能スパコンがオススメする店のある高崎エリアへと足を伸ばしてみる事にした一杯でした。