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平日 晴天 10:40 待ちなし 後待ち5名 後客多数〝ニューオープン 探検記〟本日の新店めぐりは新宿区にオープンしたばかりのこちらです。新宿といっても思い描くような繁華街ではなく、とても落ち着いたエリアでる山吹町で産声を上げた新店である。最寄りが有楽町線の江戸川橋駅と言うことで沿線にある池袋のサウナからのアクセスを考えたが、調べてみると新宿からのバスルートが浮かんできた。それならば、花園神社近くにある大型サウナ施設の〝天然温泉 テルマー湯〟に前泊してからのアプローチを思い立った。以前は24時間営業でなかったので利用機会が少なかったサウナだが、今年に入ってから24時間体制に変わったのを知って、久しぶりに歌舞伎町に足を踏み入れた。都内屈指の広さを誇るサウナは男女共有スペースが多く、場所柄か若い女性客が多い。夜の仕事を終えてから、マッサージがてらに利用する女性も多いので普段のサウナと違った高揚感がある。サウナ上がりの生ビールを女性客と共にするレストランの中で楽しんでから寝床に入ったが、なぜか普段よりも寝つきが良かった気がする。翌朝も朝サウナで目を覚まし、身支度を整えチェックアウトした。こちらの新店は11時開店となっていたので定刻前の現着を目指してバス停に向かった。サウナから歩いてすぐの靖国通りにある新宿五丁目バス停から、都バス 白61系統 練馬車庫行きに乗車すれば20分足らずで最寄りの山吹町バス停に着いた。そこから大通りを外れて数分も歩けば、今まで見た事のない数の開店祝いの花が並んだ店先が目に入った。近寄れば近寄るほど、花の多さに圧倒される。その送り主の名前を見れば、私でも知っているラーメン店主ばかりのオンパレードだ。まるで味噌ラーメンフェスにでも来たかのような有名店ばかりの名前に、店主さんの仕事への思いや人柄までも感じてしまった。その花の中には、今年の夏に初訪問を果たした札幌味噌ラーメンの有名人気店「彩未」からのお祝いもあった。現時点では私の中の味噌ラーメンランキング第1位である店なので、否応がなしに期待が高まった。定刻よりも20分早い現着となったので、店先に並びはなく先頭にて待機をはじめた。大通り沿いではないが角地という目立つ立地でのオープンで、近所を歩く地元の方の注目を集めている。先頭で並んでいると道行く人に「何屋さんなの?」と尋ねられる事が二度あった。それ程までに、多くの開店祝いの花のインパクトが強いという事だろう。すでに行列を予想して、近隣への迷惑がないように配慮された並び方の立て看板も店頭には置かれていた。開店時間が近づくと換気扇のダクトを通じて、スープや炒め野菜の良い匂いが漏れてきた。試作をして最終チェックをしているのだろうと思っていると、定刻よりも2分ほど早くオープンとなった。女性スタッフが屋号入りの真っ白な暖簾を掛けられると、一番手にて店内に入った。入口右手に設置された券売機の中から、筆頭を飾っている表題の味玉入りのボタンを押した。ホールスタッフに食券を手渡し、案内された白木風のカウンターに座り店内を見渡してみる。衝立壁で閉ざされた厨房に向かったカウンターの他にも、奥の壁沿いのカウンター席とテーブル席を設けた多くの客席が広がっている。和のテイストを感じる内装だが、店内にも多くのお祝いが飾られている。開店待ちの人数はそれほどでもなかったが、オープン直後には満席になり外待ちまで発生していた。そんな店内を本日は、万全を期して六人体制で回している。壁があって厨房内の様子が見えないのが残念だが、軽快なリズムで振られる中華鍋の音色を聞きながら待っていると、着席して7分で我が杯が到着した。その姿は青磁にも似た高台丼の中で、修行先よりも淡い色彩が印象的に映った。盛り付けには系譜を感じさせる点がいくつもあり、今まで食べた味噌ラーメンとリンクする。過去の経験を踏まえて、ヤケドには細心の注意を払いながらレンゲを手にした。まずは浅黄色のスープをひとくち。もちろん表層には油膜が張っているが、思ったよりも層に厚みがない。ともすればスープと一体化したように見えるのは、油膜が分離せずに一枚の膜のようになっているせいだろうか。そんな穏やかそうな液面にレンゲを沈めると、真っ白な湯気とともに熱波が立ち昇った。熱気を逃すように息を吹きかけて、レンゲに注がれたスープを冷ました。湯気が落ち着いたところでスープを口に含んだが、それでも熱さが唇を襲ってきた。熱いという皮膚感覚の後に感じたのは、味噌由来と思われる甘みだった。スープの淡い色素からも白味噌を取り入れた味噌玉と思われるので、その甘みが優先しているのだろうか。舌触りには味噌粒のザラつきを感じさせない滑らかな口当たりで、豚骨由来と思われる動物性コラーゲンの粘着質を含んでいる。穏やかな印象の中にもニンニクの風味を感じられるが、独立されて新たなチャレンジを仕掛けてあるスープだと思った。続いては、開店祝いにもあった西山製麺の麺を持ち上げてみる。店内には段ボール製の麺箱が積まれてあるので、毎日空輸されているのだろう。その箸先には、黄色みのある重厚な札幌味噌ラーメンらしさを感じる中太ちぢれ麺が現れた。およそ 16センチに切り出しされた麺を一気にすすり上げると、スープの熱さは回避したが上顎を灼くような熱さで口の中に飛び込んできた。灼熱をまとった麺はスープ以上の温度で暴れ回るが、ちぢれ具合と短めの麺ならではの、すすり心地の良さがアピールしてくる。とても滑らかな麺肌が生み出す口当たりと、独特のゴワッとした歯応えがオリジナリティを生んでいる。食べ進めているうちに、スープと麺の熱さなど忘れるくらい夢中になっていた。具材のチャーシューは豚肩ロースの煮豚が二枚盛り付けてあり、これぞ修行先を思わせる見事な仕上がりをみせていた。チャーシューの天に盛られた生姜が、店主さんの経歴を語る名刺代わりである。この辺りから生姜を溶いてスープに馴染ませていき、味にアクセントを加えていく。その間に生姜を取り除いたチャーシューを食べてみると、ホロっと崩れるような柔らかさだ。しかし豚肉の旨みも逃げ出さずに、しっかりと肉の中にとどまっている。そこに新たな煮汁の味わいも入り込んでいるので、素材と味付けの共演が見事に成されている。一枚はシンプルな味わいのままで楽しめて、もう一枚の生姜が盛ってあった方は、香りと辛味がプラスされて違ったテイストを生んでいた。これは追加すべきだったと、チャーシュー麺にしなかった事を悔やむような旨さだった。追加した煮玉子はメニューから〝煮玉子〟と明記されていたので、最初からそう思って口にした。完全に黄身まで加熱したタイプなので半熟ではないが、昔のラーメンに入っていた玉子を思い出した。噛んだ瞬間に良質な卵で仕込まれているのが分かる卵本来の旨みと、煮汁の旨みもしっかりと受け止めている。また硬めの黄身とスープの相性が良く、札幌味噌ラーメンには半熟味玉よりも固茹で玉子の方が合っていると再確認した。メンマは滑らかさと歯応えのバランスが良く、味付も控えめで脇役に徹している。長さや太さも麺との組み合わせを考えられてあり、一緒に食べる事で脇役の真価を発揮していた。調理工程の音だけ聞いていても分かる炒めモヤシは、鮮度もよく中華鍋での〝あおり〟が香ばしさを与えている。また火入れ加減も絶妙で、ラードでコーティングされて熱されたモヤシの水分が、弾け出すような食感を生んでいる。薬味の青ネギだけは前日に仕込まれたものなのか、切り置きの時間が長さが乾いた切り口から伝わってきた。一番客ではよくある事だが、みずみずしさのある薬味を味わいたいと残念に思った。序盤から終始、熱々のスープと麺を楽しむと気が付けば器の中にはスープだけとなっていた。おろし生姜が溶け込んだスープは初見とは違った味わいとなっていて、味噌の甘みに生姜の辛味が重なっていた。私にとっては強く感じる味となっていたので、スープは飲まずにレンゲを置いた。それでもスープの中に何か残ってないかと箸を使って捜索すると、何かの肉片が箸に当たった。豚ミンチのかたまりを二つばかり発見したが、この小さな肉片の旨みの大きさにも驚かされて箸を置いた。先日ラーメン業界最高権威を誇る受賞店が発表されたばかりだが、来年に向けて味噌部門の新店でノミネートされる店にとっては、早々に最大のライバルか現れたと感じた一杯でした。
中々の得点ですね^^ 味噌といえば西山製麺…美味しいですよね!
ぴろさん、こんにちは。味噌ラーメンが恋しい季節になってきましたね。寒さに負けず、ラ活に励みましょうね!
〝ニューオープン 探検記〟
本日の新店めぐりは新宿区にオープンしたばかりのこちらです。新宿といっても思い描くような繁華街ではなく、とても落ち着いたエリアでる山吹町で産声を上げた新店である。
最寄りが有楽町線の江戸川橋駅と言うことで沿線にある池袋のサウナからのアクセスを考えたが、調べてみると新宿からのバスルートが浮かんできた。それならば、花園神社近くにある大型サウナ施設の〝天然温泉 テルマー湯〟に前泊してからのアプローチを思い立った。以前は24時間営業でなかったので利用機会が少なかったサウナだが、今年に入ってから24時間体制に変わったのを知って、久しぶりに歌舞伎町に足を踏み入れた。
都内屈指の広さを誇るサウナは男女共有スペースが多く、場所柄か若い女性客が多い。夜の仕事を終えてから、マッサージがてらに利用する女性も多いので普段のサウナと違った高揚感がある。サウナ上がりの生ビールを女性客と共にするレストランの中で楽しんでから寝床に入ったが、なぜか普段よりも寝つきが良かった気がする。
翌朝も朝サウナで目を覚まし、身支度を整えチェックアウトした。こちらの新店は11時開店となっていたので定刻前の現着を目指してバス停に向かった。サウナから歩いてすぐの靖国通りにある新宿五丁目バス停から、都バス 白61系統 練馬車庫行きに乗車すれば20分足らずで最寄りの山吹町バス停に着いた。そこから大通りを外れて数分も歩けば、今まで見た事のない数の開店祝いの花が並んだ店先が目に入った。
近寄れば近寄るほど、花の多さに圧倒される。その送り主の名前を見れば、私でも知っているラーメン店主ばかりのオンパレードだ。まるで味噌ラーメンフェスにでも来たかのような有名店ばかりの名前に、店主さんの仕事への思いや人柄までも感じてしまった。その花の中には、今年の夏に初訪問を果たした札幌味噌ラーメンの有名人気店「彩未」からのお祝いもあった。現時点では私の中の味噌ラーメンランキング第1位である店なので、否応がなしに期待が高まった。
定刻よりも20分早い現着となったので、店先に並びはなく先頭にて待機をはじめた。大通り沿いではないが角地という目立つ立地でのオープンで、近所を歩く地元の方の注目を集めている。先頭で並んでいると道行く人に「何屋さんなの?」と尋ねられる事が二度あった。それ程までに、多くの開店祝いの花のインパクトが強いという事だろう。すでに行列を予想して、近隣への迷惑がないように配慮された並び方の立て看板も店頭には置かれていた。
開店時間が近づくと換気扇のダクトを通じて、スープや炒め野菜の良い匂いが漏れてきた。試作をして最終チェックをしているのだろうと思っていると、定刻よりも2分ほど早くオープンとなった。女性スタッフが屋号入りの真っ白な暖簾を掛けられると、一番手にて店内に入った。
入口右手に設置された券売機の中から、筆頭を飾っている表題の味玉入りのボタンを押した。ホールスタッフに食券を手渡し、案内された白木風のカウンターに座り店内を見渡してみる。衝立壁で閉ざされた厨房に向かったカウンターの他にも、奥の壁沿いのカウンター席とテーブル席を設けた多くの客席が広がっている。和のテイストを感じる内装だが、店内にも多くのお祝いが飾られている。開店待ちの人数はそれほどでもなかったが、オープン直後には満席になり外待ちまで発生していた。そんな店内を本日は、万全を期して六人体制で回している。壁があって厨房内の様子が見えないのが残念だが、軽快なリズムで振られる中華鍋の音色を聞きながら待っていると、着席して7分で我が杯が到着した。
その姿は青磁にも似た高台丼の中で、修行先よりも淡い色彩が印象的に映った。盛り付けには系譜を感じさせる点がいくつもあり、今まで食べた味噌ラーメンとリンクする。過去の経験を踏まえて、ヤケドには細心の注意を払いながらレンゲを手にした。
まずは浅黄色のスープをひとくち。もちろん表層には油膜が張っているが、思ったよりも層に厚みがない。ともすればスープと一体化したように見えるのは、油膜が分離せずに一枚の膜のようになっているせいだろうか。そんな穏やかそうな液面にレンゲを沈めると、真っ白な湯気とともに熱波が立ち昇った。熱気を逃すように息を吹きかけて、レンゲに注がれたスープを冷ました。湯気が落ち着いたところでスープを口に含んだが、それでも熱さが唇を襲ってきた。熱いという皮膚感覚の後に感じたのは、味噌由来と思われる甘みだった。スープの淡い色素からも白味噌を取り入れた味噌玉と思われるので、その甘みが優先しているのだろうか。舌触りには味噌粒のザラつきを感じさせない滑らかな口当たりで、豚骨由来と思われる動物性コラーゲンの粘着質を含んでいる。穏やかな印象の中にもニンニクの風味を感じられるが、独立されて新たなチャレンジを仕掛けてあるスープだと思った。
続いては、開店祝いにもあった西山製麺の麺を持ち上げてみる。店内には段ボール製の麺箱が積まれてあるので、毎日空輸されているのだろう。その箸先には、黄色みのある重厚な札幌味噌ラーメンらしさを感じる中太ちぢれ麺が現れた。およそ 16センチに切り出しされた麺を一気にすすり上げると、スープの熱さは回避したが上顎を灼くような熱さで口の中に飛び込んできた。灼熱をまとった麺はスープ以上の温度で暴れ回るが、ちぢれ具合と短めの麺ならではの、すすり心地の良さがアピールしてくる。とても滑らかな麺肌が生み出す口当たりと、独特のゴワッとした歯応えがオリジナリティを生んでいる。食べ進めているうちに、スープと麺の熱さなど忘れるくらい夢中になっていた。
具材のチャーシューは豚肩ロースの煮豚が二枚盛り付けてあり、これぞ修行先を思わせる見事な仕上がりをみせていた。チャーシューの天に盛られた生姜が、店主さんの経歴を語る名刺代わりである。この辺りから生姜を溶いてスープに馴染ませていき、味にアクセントを加えていく。その間に生姜を取り除いたチャーシューを食べてみると、ホロっと崩れるような柔らかさだ。しかし豚肉の旨みも逃げ出さずに、しっかりと肉の中にとどまっている。そこに新たな煮汁の味わいも入り込んでいるので、素材と味付けの共演が見事に成されている。一枚はシンプルな味わいのままで楽しめて、もう一枚の生姜が盛ってあった方は、香りと辛味がプラスされて違ったテイストを生んでいた。これは追加すべきだったと、チャーシュー麺にしなかった事を悔やむような旨さだった。
追加した煮玉子はメニューから〝煮玉子〟と明記されていたので、最初からそう思って口にした。完全に黄身まで加熱したタイプなので半熟ではないが、昔のラーメンに入っていた玉子を思い出した。噛んだ瞬間に良質な卵で仕込まれているのが分かる卵本来の旨みと、煮汁の旨みもしっかりと受け止めている。また硬めの黄身とスープの相性が良く、札幌味噌ラーメンには半熟味玉よりも固茹で玉子の方が合っていると再確認した。
メンマは滑らかさと歯応えのバランスが良く、味付も控えめで脇役に徹している。長さや太さも麺との組み合わせを考えられてあり、一緒に食べる事で脇役の真価を発揮していた。
調理工程の音だけ聞いていても分かる炒めモヤシは、鮮度もよく中華鍋での〝あおり〟が香ばしさを与えている。また火入れ加減も絶妙で、ラードでコーティングされて熱されたモヤシの水分が、弾け出すような食感を生んでいる。
薬味の青ネギだけは前日に仕込まれたものなのか、切り置きの時間が長さが乾いた切り口から伝わってきた。一番客ではよくある事だが、みずみずしさのある薬味を味わいたいと残念に思った。
序盤から終始、熱々のスープと麺を楽しむと気が付けば器の中にはスープだけとなっていた。おろし生姜が溶け込んだスープは初見とは違った味わいとなっていて、味噌の甘みに生姜の辛味が重なっていた。私にとっては強く感じる味となっていたので、スープは飲まずにレンゲを置いた。それでもスープの中に何か残ってないかと箸を使って捜索すると、何かの肉片が箸に当たった。豚ミンチのかたまりを二つばかり発見したが、この小さな肉片の旨みの大きさにも驚かされて箸を置いた。
先日ラーメン業界最高権威を誇る受賞店が発表されたばかりだが、来年に向けて味噌部門の新店でノミネートされる店にとっては、早々に最大のライバルか現れたと感じた一杯でした。