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≪箸もレンゲも止まらない≫

片道40キロ弱、時間にすると1時間半かかる計算である。
移動手段はもちろんクルマだ。
往復3時間、らーめんを食べるのはせいぜい10分。。。
はて、ぼくは何をしているのだろう。。。
らーめんを食べに行くのだ。

丼をのぞく。
今をときめく豚骨魚介スープ。
焦げ茶色に輝くそのスープは、粘着性の高い神田のつじ田か高田馬場の渡なべを連想させるものだ。
豚骨と魚介の典型的なダブルスープ。お互いの強烈さが丼の中で戦っているようなインパクトの強いラーメンを想像してしまう。
しかし、その予想はスープを一口すすってみて気持ち良く裏切られた。
どろどろの粘着系かと思いきや、スープはサラッとした舌触りを披露してくれる。
だから特農スープにありがちなしつこさもなく、とても上品な味わいを見せている。
そしてそのバランスは絶妙だ。もちろん丼の中で豚骨と魚系が闘っていることもないから、ドロっとしたしつこさは皆無で、かといって豚骨が魚介に勝っているとか、その逆もいっさい感じられないバランスの取れた完成度の高いスープに仕上がっている。
豚骨はまろやかさを、魚はキレを醸し出しているといえるだろう。
どちらか一方が際立ってしまうとそこでそのスープはおじゃんとなる。
50対50の重量配分というバランスが大切なのだ。
先にあげた2店の特濃スープは重みばかりが先行してしまう。しかし、CiQuEのこのスープはそんなしつこさを見事に打ち消しているのだ。
もちろんこれは計算されてのことだろう。
最後に付け加えておくと、豚骨魚介とはいえ、丼の底には粉類のかけらも見られなかったのもお見事であった。

具材に目を移す。
中でも気に入ったのがチャーシューだった。
肩ロースを使ったそれは、どこにでもあるチャーシューかと思いきや、
今まで食したチャーシューのなかでも3本の指にはいるほど秀逸。
箸でつまもうとすると崩れてしまうほど柔らかい。口に入れるとそのまま溶けてしまうほどだ。味の濃さもちょうどいい。スープや麺よりでしゃばらず、かといって凹み過ぎず、といったところだ。

最近、二郎なるらーめんを初めて体験した。
山盛りの野菜にスープをかけて味をつけ、それをただひたすら食べる。
食べるというよりは片付けてゆく、という表現がふさわしい。
野菜が片付いたら次はこれまた途方もない量の麺が出てくる。
表現によっては「ガッツリ食べる」または「どか食い」というほうが適切であろう。
また苦闘するという表現もふさわしいほど、ただらーめんを食べることがこんなに大変な作業なのか、と思い知らせてくれたのが二郎である。
CiQuEの一杯は大盛りとはいえスルっといただけた一杯であった。
格闘しながら食べるのもらーめん、スルッといただくのもらーめん。。。
いろんなスタイルがあっていい、素直にそう思えた。

どちらにも共通するのは、箸もレンゲも止まらないということだ。
二郎はためいきをつきながら、CiQuEのこの一杯はするすると胃に吸い込まれていくかのごとくであった。

夢中になると、あっという間に丼は空になるのである。

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