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完全オフ日(8日)、こういう日にしか行けないお店をリストにしていますが、たまりにたまって……悩みに悩んで浅草「軍鶏家」へ。 初めて乗る「つくばエクスプレス」、浅草駅で降りると、構内に漂う蒲焼の香り。上り線側の壁面は艶やかな「夜桜」、もう片側はなんと「サンバ」の壁画(!)ですが……なんだかなぁ。蒲焼にサンバ、「これぞ浅草」と言っていいような、悪いような。 合羽橋道具街の通りから少し脇に入ったところ、店前に立ちますと、まだ真新しい土壁風の外装、店外展示も清潔感漂い、気軽に入りやすそうなお店です。店内は、民芸風の内装で落ち着いた雰囲気、接客も大変丁寧で、ゆったりとした時間を過ごせます。差し出されたランチメニューの、「軍鶏の親子丼」「軍鶏の煮込み丼」(各1000円)に強烈に惹かれますが……初志貫徹「軍鶏ラーメン」(700円)を注文。 店内には、「火盗」「鬼平」とかかれた小田原提灯が飾ってあり、どうやら「鬼平」長谷川平蔵がいつもシケこむ軍鶏鍋屋「五鉄」を意識しているようですな。「鬼平」に限らず、「剣客商売」「仕掛人・藤枝梅安」でも、故・池波正太郎先生の料理表現は秀逸。料理エッセイも面白く、学生時代に寿司屋、洋食屋の紹介を読んでは、「将来こんな店に通いたい」と思っていましたが……現実はラーメン食べ歩くのがやっとという始末。丼は約6分で到着。 鶏油と透明なスープが、具材・薬味の色を淡く反射して、ほのかに緑色を帯びた黄金色に輝くスープ。では、一口……軍鶏出汁に塩を加えただけという、「究極」の構成。ふくよかに広がる軍鶏の旨み、あまりにもピュアで、突き抜けるほどの鋭さも感じます。余計な修飾は一切なく、ましてや雑味も一切なく、透き通るような深みを通して、軍鶏本来の味と直接向き合い、堪能し切れる幸せ。素材の扱いを知れば知るほど、素材の良さを知れば知るほど、あらゆる修飾は「余計」なものとしてそぎ落とされ、ついにここに至るわけですな……いやぁ、見事。 麺は、細めの中太縮れ。柔らかめのゆで加減ですが適度なしなやかさ、甘さ抑えめのチョイスですが……最近思うに、鶏の豊かな風味を活かすスープでは、結局こういう麺が一番合う、そんな気がします。この店のチョイスは偶然かも知れませんが、結果オーライ。 具材は、つくね、メンマ、水菜に白髪ネギ。このつくねもまた秀逸。粗挽きの軍鶏肉を、最小限の下味で仕上げた一品、淡白な中にピンと張りつめたような旨みが詰まっており、スープと合わさるとサラリと溶けていくような心地よさ。ネギ・水菜も問題ありませんが、ただ一つ難を言うならメンマかな。食感重視のタイプで、コリコリとした歯応えはよしとして、これにさらに風味が加わればベストでしたな…… ―――「鬼平」の「五鉄」も、原作ではずいぶん美味しそうなのですが、この一品から受ける印象は「仕掛人・藤枝梅安」の料理の数々。品川台の梅安の自宅で、仲間の彦次郎が「さっ」とつくる一品の数々……素人料理のように見えて、作り手の「生き様」が素材に映え、しみじみとした深みを感じさせるような、そんな一品。あぁ、この近所に住みたいな……
どうもです!! 私、親父が池波作品のフリークでして目にする機会が多かったものですから、 店内のイメージにピンときました(笑) さて置き、ラーメンもさることながらつけ麺・ランチ軍鶏丼も秀逸でしたし、夜のおつまみも上々でしたw 無理言ってラーメン好き仕様の夜の宴会をやってもらおうかなぁと密かに思っております(笑)
ドモです! このお店は良いですよね~! 近くにあれば通いたいお店ですw シンプルな構成なのに完成しているような 美味しいラーメンでしたw しかし、相変わらず表現力が豊かだなぁ~。
初めて乗る「つくばエクスプレス」、浅草駅で降りると、構内に漂う蒲焼の香り。上り線側の壁面は艶やかな「夜桜」、もう片側はなんと「サンバ」の壁画(!)ですが……なんだかなぁ。蒲焼にサンバ、「これぞ浅草」と言っていいような、悪いような。
合羽橋道具街の通りから少し脇に入ったところ、店前に立ちますと、まだ真新しい土壁風の外装、店外展示も清潔感漂い、気軽に入りやすそうなお店です。店内は、民芸風の内装で落ち着いた雰囲気、接客も大変丁寧で、ゆったりとした時間を過ごせます。差し出されたランチメニューの、「軍鶏の親子丼」「軍鶏の煮込み丼」(各1000円)に強烈に惹かれますが……初志貫徹「軍鶏ラーメン」(700円)を注文。
店内には、「火盗」「鬼平」とかかれた小田原提灯が飾ってあり、どうやら「鬼平」長谷川平蔵がいつもシケこむ軍鶏鍋屋「五鉄」を意識しているようですな。「鬼平」に限らず、「剣客商売」「仕掛人・藤枝梅安」でも、故・池波正太郎先生の料理表現は秀逸。料理エッセイも面白く、学生時代に寿司屋、洋食屋の紹介を読んでは、「将来こんな店に通いたい」と思っていましたが……現実はラーメン食べ歩くのがやっとという始末。丼は約6分で到着。
鶏油と透明なスープが、具材・薬味の色を淡く反射して、ほのかに緑色を帯びた黄金色に輝くスープ。では、一口……軍鶏出汁に塩を加えただけという、「究極」の構成。ふくよかに広がる軍鶏の旨み、あまりにもピュアで、突き抜けるほどの鋭さも感じます。余計な修飾は一切なく、ましてや雑味も一切なく、透き通るような深みを通して、軍鶏本来の味と直接向き合い、堪能し切れる幸せ。素材の扱いを知れば知るほど、素材の良さを知れば知るほど、あらゆる修飾は「余計」なものとしてそぎ落とされ、ついにここに至るわけですな……いやぁ、見事。
麺は、細めの中太縮れ。柔らかめのゆで加減ですが適度なしなやかさ、甘さ抑えめのチョイスですが……最近思うに、鶏の豊かな風味を活かすスープでは、結局こういう麺が一番合う、そんな気がします。この店のチョイスは偶然かも知れませんが、結果オーライ。
具材は、つくね、メンマ、水菜に白髪ネギ。このつくねもまた秀逸。粗挽きの軍鶏肉を、最小限の下味で仕上げた一品、淡白な中にピンと張りつめたような旨みが詰まっており、スープと合わさるとサラリと溶けていくような心地よさ。ネギ・水菜も問題ありませんが、ただ一つ難を言うならメンマかな。食感重視のタイプで、コリコリとした歯応えはよしとして、これにさらに風味が加わればベストでしたな……
―――「鬼平」の「五鉄」も、原作ではずいぶん美味しそうなのですが、この一品から受ける印象は「仕掛人・藤枝梅安」の料理の数々。品川台の梅安の自宅で、仲間の彦次郎が「さっ」とつくる一品の数々……素人料理のように見えて、作り手の「生き様」が素材に映え、しみじみとした深みを感じさせるような、そんな一品。あぁ、この近所に住みたいな……