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「正油つけ麺 + 煮玉子」@麺処 一久の写真 3連休中日の土曜昼(21日)、お出かけ前の腹ごしらえに、飯田橋「一久」へ。
 早稲田通りは大変な人出、神楽坂下の交差点も人があふれています。しかし、外堀通りから1本目の路地「神楽小路」に入ると、ウソのように人通りが絶え、さらに「みちくさ横丁」と看板のかかる路地に入ると、ほぼ無人状態。真昼でも少し薄暗い横丁に、スナック「のら猫 珠」など場末感漂うお店が並ぶ中、「一久」の暖簾は黄八丈のような鮮やかな色で、結構目立っています。引き戸を開けると、店内は先客ゼロ。
 券売機は入口右手、とりあえず「正油つけ麺」(650円)と「煮玉子」(100円)をポチッとな。照明は明るく、狭いながらも小ざっぱりとした清潔感がある店内、40歳代とおぼしきご主人は、若き日の中尾彬のような風貌です。チャーシューとメンマは手鍋で軽くソテー、煮玉子もゆで湯でしっかり温めて、つけ汁も一人分を丁寧に加熱、つくり置きで投入される具材はネギくらいのものという、非常に丁寧な製造工程。丼は、約5分で到着。
 では、アツアツのつけ汁を一口……表面に浮く透明な油が舌を覆うため、最初はやや薄味に感じますが、深い風味のカエシを前面に、魚介と鶏の出汁で下支えをし、魚粉でアクセントをつけるという味の構成。非常に滑らかな味わいの醤油カエシ、ほのかに甘みも感じられ、これで鶏の風味と油を消し去って昆布を強めれば……「蕎麦ツユ」に近い味わいになるかも。以前、高田馬場「十三」で蕎麦屋のつけ麺をいただきましたが、相通ずるものも感じられ、なんとなくご主人の出自が分かるような気がしますな。
 麺は中太ストレートで、サックリとした歯切れにツルリとしたノド越し。なんとなく食感は三河屋製麺の麺に似ていると感じましたが、味わいは非常に淡く、「十割蕎麦」に似た透明感。コイツをつけ汁につけ、ズバァ~~ッといきますと……つけ汁の旨みと甘みで、麺の味わいがやや引き立ちますが、両者のシナジーはもうひとつといったところ。油分のせいでつけ汁のキレが鈍り、蕎麦の命である「スピード感」が失われているような、そんな印象。
 具材は、チャーシュー、メンマ、煮玉子に、海苔とネギ。チャーシューはやや厚めの肩ロースで、味付け控え目ながら、ソテーのおかげで素材の旨みがよく出ています。暖められた煮玉子も味付けは薄味、トロ~リと仕上げた黄身の、自然な甘さが光ります。少し焦げ目をつけたメンマの風味もまずまず。
 ―――明らかに、「蕎麦」をイメージの中核に据えた一品。敢えて淡い味わいの麺をチョイスして自ら退路を断つ、その潔さは認めますが……少なくとも自分にとって、「蕎麦」の本質をなす重要な要素は「スピード感」。それをラーメン・つけ麺の世界で表現する方法論は、「蕎麦」の世界とは違う気もしますが……しかし、あくまで「蕎麦」の手法論にこだわるご主人、さてその目指す先に何があるのか、機会があれば再訪して確かめてみたいと思います。

投稿 | コメント (1) | このお店へのレビュー: 1件

コメント

こんばんは

この裏路地へわざわざ行かれたんですね(笑)
そばつゆのような味わい。たしかにそんな感覚でした
そう考えると、また違った印象になってきますね
ラーメンの方はどんな感じになっているのか、食べてみたくなってきました
近所なので早めに再訪してみます

えこひよ | 2009年4月3日 01:24