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「叉焼黒辛醤油そば(太麺)」@ヤマシロの写真2022年10月29日(土)

昨夜は前々からの念願であったこちらの店を初訪問。

店主である「山本裕一郎」氏は荻窪の老舗である「春木屋」で修行した後に高田馬場の「渡なべ」で長らく店長を務めた腕利きの職人です。

私も前々からこちらの訪問を画策してはいたものの、夜のみの短い営業である事から中々と訪れるタイミングを図る事が出来ませんでした。

一方、今月初旬に発売された「TRY全国版」では、私が注目していた「黒辛醤油そば」ではなく「麹味噌らーめん」が紹介されていました(汗)

道中何方を食べるか悩んだ結果、今回は初志貫徹で「叉焼黒辛醤油そば」を試す事としました。

開店40分前に到着すると、店頭の記帳表には1名のみの名前が記載されている状況です。

開店と共に店内に案内され、先ずは目当てである「叉焼黒辛醤油そば」の食券を購入しました。

そして、食券を渡すと細麺或いは太麺の選択を尋ねられた為、今回は「太麺」で注文すると席で待つ事16分ほどで待望のラーメンが到着です。

漆黒色のスープには厚い油膜が浮いていて、縮れた極太麺の上にはチャーシュー、メンマ、キクラゲ、山椒を配った刻みネギが乗っています。

先ずはスープを飲んでみると、醤油の主張は思ったより控えめである反面、山椒や唐辛子のスパイシーな風味と共に円やかな酸味を感じます。

出汁は鶏主体の動物系に乾物魚介と思われますが、魚介の風味が前面に出ながらも動物の旨味が味わいに確固たる土台を与えている印象です。

また、慎重に味わうと微かに昆布らしき気配を感じるものの、スパイスが障壁となって断言に至るほど明確に感じ取る事は出来ませんでした。

尚、乾物魚介には魚介節と煮干しが共に使われている気がするものの、私個人的には魚介節の方が圧倒的に味わいを占めている様に感じます。

一方、酸味が強い割には醸造酢が使われた形跡が希薄ではあるものの、醤油や乾物魚介の酸味にしては些か目立ち過ぎである様な気もします。

また、浮いた油分からは微かに鶏油らしき気配を感じるものの、大半は恐らくマー油のベースであるクセの無い植物油であると推測されます。

総じて言うと、山椒や乾物魚介の風味に円やかな酸味が重なる事で、スープの味わいに極めて独特なフックが生み出されている様に感じます。

次に麺を食べてみると、多加水寄りの極太麺が適度な硬さに茹でられていて、噛み締めると強靱なコシと共に小麦の瑞々しい風味を感じます。

そして、縮れた麺にはスープが潤沢に絡み込み、噛み締めると小麦の甘味が加わる事でスパイスの輪郭が一段と鮮明に浮かび上がる印象です。

次にチャーシューを食べてみると、脂身が豊富な豚肩ロースの焼豚が極めて厚めにスライスされています。

肉質は繊維が解される事で柔軟な弾力を与えていて、噛み締めると薫香を帯びた赤身の旨味と共に脂身のコクや甘味が舌に存分に伝わります。

調理の様子を見てみると、チャーシューを1枚づつ包丁で押し潰していた事から、この工程を加える事で繊維質が解されていると推測されます。

手間を加える事で一段と食べ易く仕上げられていて、こちらのチャーシューを絶賛する方が多いのも納得出来る極めて素晴らしい味わいです。

食べ終えた感想ですが、独創的でいて病み付きになりそうな中毒性を孕んだ味わいである様に感じました。

山本氏は「渡なべ」の厨房を任されていたとの認識ですが、この一杯からは修行を重ねたかの様な「渡なべ」らしさがヒシヒシと伝わります。

改めて訪れる機会があれば、次回はTRYで紹介されていた「麹味噌らーめん」を是非試してみたいと思います。

ご馳走さまでした。

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