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「ワンタン麺(ミックス)」@支那そば いしはらの写真2022年11月12日(土)

昨日は東京に戻ってから2軒目にこちらの店を初訪問。

こちらは都内有数の名店である「たんたん亭」の創業者が御子息に経営を委ねた上で自ら再び開業された店との事です。

15時37分に到着すると、中途半端な時間である事から先客は僅か2名のみの状況です。

早速「ワンタン麺(ミックス)」を注文すると、席で待つ事7分ほどで待望のラーメンが到着です。

透き通った醤油スープには刻みネギが浮いていて、中細麺の上にはチャーシュー、ワンタン、メンマ、海苔が乗っています。

先ずはスープを飲んでみると、穏やかに効いた醤油の風味や塩味と共に、極めて複雑でいて骨太な出汁の味わいが口の中に広がります。

出汁は鶏や豚の動物系に乾物魚介や野菜類と思われますが、煮干しの風味を軸として様々な旨味がさり気なく寄り添っている印象です。

また、奥底からは昆布と思しき気配を感じるものの、慎重に味わう限りではそれ以外にも多様な素材が駆使されている様な気がします。

一方、タレからは加糖的な甘味が殆ど感じらず、恐らく根菜類に由来すると思しき極自然な甘味が違和感なく舌に後味として残ります。

尚、この手のラーメンにしては化調感が至って希薄ではあるものの、私の駄舌では化調の有無を明確に判別する事は出来ず終いでした。

次に麺を食べてみると、多加水寄りの中細麺が適度な硬さに茹でられていて、フワリとした歯触りと共に仄かな小麦の風味を感じます。

そして、麺にはスープが存分に絡み込み、噛み締めると小麦の甘味と複雑な出汁の旨味が重なる事で味わいに豊潤な膨らみを与えます。

次にチャーシューを食べてみると、豚ロース肉から肩ロース辺りの部位と思われる小振りな焼豚が適度な厚みにスライスされています。

肉質には柔らかな弾力が保たれていて、噛み締めると加糖的な甘味や八角の風味と共に凝縮された肉質の旨味が舌に明確に伝わります。

次に肉ワンタンを食べてみると、豚挽肉を主体とした餡が幾分厚めな皮で緻密に包み込まれています。

挽肉餡は醤油ダレや胡麻油で若干濃いめに味付けされていて、噛み締めると餡から滲み出た肉汁のコクや甘味が舌に存分に伝わります。

一方、海老ワンタンの中には海老のすり身が包み込まれていて、餡は仄かな塩味と共に味醂或いは日本酒と思しき風味を帯びています。

噛み締めるとフワリとした食感を感じると共に、まるで高級料亭の海老真薯を彷彿とさせる極めて上品な味わいが口の中に広がります。

食べ終えた感想ですが、嘗て自らが生み出した「たんたん亭」の味わいに比べると格段に力強さや複雑さが増している様に感じました。

ただ、本家より力強さが増しているにも関わらず、私個人的にはやはり「たんたん亭」の味わいの方が断然好みであるとの印象でした。

と言うか、本家の味を最早忘れ掛けている事から、近い内に機会を作って「たんたん亭」の味わいを今一度確かめてみたいと思います。

ご馳走さまでした。

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