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「ワンタンメン(塩)」@桜上水 船越の写真2023年2月4日(土)

本日は間違いなく今年一番の目玉であるこちらの新店を初訪問。

こちらは「渡なべ」で13年勤め上げた「船越先生」が独立開業した店です。

尚、船越先生は「渡辺樹庵」氏から公認を与えられた5番弟子との事です。

ただ、現時点では夜営業がなく、尚且つ日曜休みが続いた事から、気合いの入ったラヲタ勢から相当出遅れての訪問です(汗)

ラーメン好きたる者、殆どの店が営業している土曜の昼間に人と約束を入れてはならない事を改めて思い知らされました_| ̄|○

開店41分前に到着すると、店の前では既に10名の先客が開店待ちの状況です。

ただ、その後一気に来客が続き、開店時には列が33名にまで伸びていました(滝汗)

開店から30分ほどで店内に案内され、先ずは「ワンタンメン(塩)」の食券を購入しました。

そして、席に着いて食券を渡すと、待つ事5分ほどで待望のラーメンが到着です。

スープは清湯と白湯の中間的な濁り具合で、縮れた中太麺の上にはチャーシュー、ワンタン、メンマ、ホウレン草、刻みネギが乗っています。

先ずはスープを飲んでみると、適度に効きつつも角が落とされた塩味と共に、重厚でいて奥行きに満ちた出汁の味わいが口の中に広がります。

出汁は動物系が主体と思われますが、自ら味わう限りでは鶏や豚に比べて牛が幾分際立っている印象です。

とは言え、全ての旨味が打つかる事なく渾然一体と纏まる事で旨味の層に厚みを与えている様に感じます。

また、スープからは極自然でいて仄かな甘味を感じるものの、昆布や野菜と言うよりは寧ろ牛脂の甘味に限りなく似ている様な気がします。

一方、豊富なゼラチン質がスープに微かな粘度を与えていて、尚且つ仄かに介在する白胡椒の風味が味わいに独特なフックを与えています。

次に麺を食べてみると、手揉みで縮れた中太麺が若干硬めに茹でられていて、噛み締めると緻密な歯応えと共に鮮明な小麦の風味を感じます。

そして、中太麺には粘度を帯びたスープが存分に絡み込み、噛み締めると凡ゆる風味が入り混じる事で味わいに著しく膨らみが増す印象です。

次にチャーシューを食べてみると、吊るし焼きで仕上げられた豚腿肉や豚肩ロースと思しき焼豚が些か不揃いな厚みに切り落とされています。

焼き上げられた赤身は靱やかな弾力を保っていて、噛み締めると幾分強めに効いた下味と共に凝縮された肉質の旨味が舌に存分に伝わります。

次にワンタンを食べてみると、豚挽肉を主体とした少量の餡が薄め且つ広めな皮で緻密に包み込まれています。

挽肉餡は肉汁に満ち溢れてはいるものの、仄かに効いた生姜の風味が脂質の重みを和らげると共に味わいにさり気ない清涼感を与えています。

食べ終えた感想ですが、確かな技術のみならず個性を重んじる渡辺樹庵氏の理念が存分に継承された唯一無二でいて素晴らしい味わいでした。

名店である「渡なべ」で13年間も勤め上げ、尚且つ樹庵氏に「先生」と言わしめている時点で技術力に関しては何らサプライズはありません。

ただ、個性は技術だけで出せる訳ではなく、正直言ってここまでオリジナリティーに満ちたラーメンが出て来るとは思ってもみませんでした。

新年が始まったばかりのタイミングでこう言うのも何ですが、このクオリティーを超える新店が今年現れる可能性は皆無に近い様に感じます(汗)

尚、食べ終えてから店を出ると、店外では開店時と変わらず35名もの待ち客が長蛇の列を成していました。

改めて訪れる機会があれば、次回は「醤油中華そば」を是非試してみたいと思います。

ご馳走さまでした。

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