なんとかデータベースラーメンカレーチャーハンぎょうざうどんそば
 

「玄菜麺 + 味付け煮玉子」@あら田の写真 日比谷に移転した「一茎草」、職場で「そうだ、行かなきゃ」と思いだす日は、決まって雨。今日もフト思い出し、泣き出しそうな曇り空を見上げながら、ようやく訪店(24日)。
 夜は結構高級なレストランの昼営業、一階はつけ麺専門で、二階で「一茎草」メニューが供されます。革張りの椅子にモダンなテーブル、フロア中央のピアノにはシャンパンの瓶が並べられ、店奥にはバー・カウンター、店員さんもキチッとした身なりの外人女性。差し出されるお冷も立派なグラスに注がれて、ラーメン屋とは程遠い雰囲気。注文は「玄菜麺」(980円)に「味付け煮玉子」(120円)、丼は約6分で到着。
 ノンケミカルで、動物系も魚介系も一切不使用、無農薬野菜だけでとったというスープですが、まずは一口……おぉ、予想を裏切る味の「濃さ」。野菜オンリーと聞いて、いわゆる「ジンワリ系」だと思い込み、味覚センサー最大感度で挑みましたが、冒頭からセンサーは振り切れて、「ドスッ」とド真中に投げ込まれた「重み」のある直球。強いて例えれば、ジックリ煮込んだ洋風のオニオンスープに、シッカリ煮出した和風の椎茸出汁を合わせたような味わいで、塩加減も適度に強く、どうして実に「ハッキリ」とした美味さです。いわゆる「野菜鍋」風の野趣とは異なり、どこか「チャーミング」なまとまりで、流石は玄さん、いきなり「格の違い」を見せつけられます。
 麺は中太縮れ、能書きでは「蕎麦のような全粒粉」とあり、いわゆる「ひきぐるみ麺」だとされています。ちょっとボソボソとした口当たりは確かに蕎麦に似ていますが、蕎麦とは違う「野太い」甘みが印象的で、中華麺とは全く違う趣、力強いスープによく合います。
 具材は、揚げたレンコン・ゴボウ・ネギに、水菜・小松菜・モヤシ・ネギなどで、アクセントに糸唐辛子がパラリ、そして追加の味玉。どの野菜も重心の低いシッカリした味わいで、クォリティの高さを感じさせます。ただし味玉は、つけ込んだ醤油ダレの美味さは文句なしですが、ちょっと黄身がしょっぱいかな……多少調整が必要なようで。
 ―――なにがなし、大地に宿る、気の遠くなるような複雑系が醸し出す「力強さ」が、叩きつけるような、それでいて包み込むような、大らかな風に身を任せて味わい切る、そんな一杯。すでに「ラーメン」の域を脱し、蕎麦でもない、鍋でもない、新たな地平に達してしまった一杯ですが……ちょっとだけ難を言えば、「ラーメンを食べた!」という通俗的な満足感に欠けることかな。「小市民」のオジサンには、あまりに「崇高」なテーマの一杯でした。

投稿 | コメント (1) | このお店へのレビュー: 2件

コメント

どうもです!!
移転後の営業形態がなかなかのハードルなんですよね(涙)
一階と二階で違う形態と言うのも気になります。
キチッと「した身なりの外人女性と言うのもとっても面白そうですね(笑)
それにしても健在ぶりを発揮しているようで訪問意欲が湧いてきました!!

| 2009年8月2日 10:55