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「しょうゆ中華そば(身入り)」@手打ち中華そば 酒田 鹿島田店の写真とまそんのブログ: https://www.ramentabete.com/entry/2025/12/24/000000
とまそんのYouTube: https://youtu.be/e0LVuk4GYYc

十二月の空気は、本来なら頬を刺してくるはずなのに、この日はなぜだか柔らかい。小春日和という言葉が、ただの季語ではなく「背中を押す理由」になる、そんなランチタイムでした。この方面へ外出する時、いつもなら私は武蔵小杉で途中下車して、定番の動線に身を委ねます。駅前の喧騒、ビルの影、流れる人波。忙しさの延長線にある昼飯――それも悪くありません。

ですが今日は、胸の奥で小さく鳴る“寄り道センサー”が止まりませんでした。ほんの少しだけ、ルートをずらす。わずか一駅分の冒険を足す。その小さな選択が、午後の気分まで変えてしまうことを、私は知ってしまっているのです。
目指すは鹿島田。「手打ち中華そば 酒田 鹿島田店」。評判が評判を呼び、いつの間にか頭の片隅に居座っていた店名です。山形・酒田の地ラーメン、そして“ケンちゃんラーメン”へのオマージュ――その響きだけで、舌が勝手に準備運動を始めます。

駅から歩く道すがら、冬の光がやけに明るくて、歩幅が自然に軽くなる。遠くまで旅をするわけでもないのに、なぜか「今日は当たり日だ」と思える。ラーメンというのは、こういう“予感”を連れてきてくれるから厄介で、そして愛おしい。
ほんの少しの寄り道。ほんの少しの遠回り。




<全体> 海苔の黒が丼の縁で旗を掲げ背脂の白が雪のように降り積もる!素朴なのに押し強し!

川崎市幸区・鹿島田。生活の匂いがする街角で、「手打ち中華そば 酒田 鹿島田店」に辿り着きます。店名の“酒田”という文字が、もうすでに心を北へ連れていく。山形県酒田市の地ラーメン、そして“ケンちゃんラーメン”へのオマージュ――そう聞けば、こちらの胃袋は自然と「懐かしさ」と「期待」の二段構えになります。

そして着丼。丼の中は賑やかすぎないのに、情報量が濃い。大判の肩ロースがゆったり横たわり、メンマが山のように盛られ、刻みネギが瑞々しく添えられ、背脂が“身入り”として堂々と鎮座する。さらに、極太の手打ち麺がその下で確実に主役の出番を待っています。湯気の中に立つ醤油の香りが、最初の一歩を優しく促しながら、どこか芯のある強さを滲ませる――この一杯、ただの「醤油ラーメン」では終わらない予感がします。




<出汁>素朴な醤油が軸!豚の厚みと背脂甘みが丸みを加える!煮干の淡い苦味が後口締める!

“昔ながら”の顔をしながら、実は計算が細やかです。まずはレンゲで、スープだけをそっとすくいます。色は濃すぎず、しかし薄いわけでもない。口に含むと、最初に醤油ダレが「輪郭」を作ります。ここが曖昧だと全体がぼやけますが、この輪郭がしっかり立っているからこそ、後から入ってくる豚の旨味が“地面の強さ”として効いてくる。

さらに、このスープの心地よさは背脂の扱いにあります。背脂は重くするための装置ではなく、旨味を抱いて“ゆっくり解放する”ための装置。舌の上で甘くほどけ、スープの角を丸め、熱を保ち、余韻を長く引っ張る。だから飲み口は軽やかなのに、飲み終えた後に「もうひと口」と思わせる引力が生まれます。

そして後口に、ふわりと顔を出す煮干。強い魚介の主張ではなく、淡い苦味と旨味が、まるで鉛筆の芯で線を引くように“締め”の役割を果たします。醤油の香りが立ち、豚の厚みが活き、背脂の甘みがくどくならない。素朴に見せて、骨格が強い。こういうスープは、街の中にあるのに、遠い土地の空気まで運んでくるんですー。




<麺> 極太手打ちのうねり!出汁を吸っても粉感を失わず!噛むほどに小麦が立ち上がる!

箸を入れると、麺は素直に持ち上がらない。うねりがあり、太さがあり、手打ちならではの「暴れ」がある。でも、それが良い。箸が麺の意志を感じ取りながら持ち上げていく、その瞬間からもう楽しい!。

啜れば、表面はスープの琥珀をまとって滑らか。しかし噛んだ瞬間、内側から小麦の密度が押し返してきます。ここがたまらない。「出汁を吸い込んで柔らかくなる麺」ではなく、「出汁を吸い込んでも、麺として立っている麺」。粉の香り、咀嚼の幸福、喉越しの存在感。この三拍子が揃うと、ラーメンは“飲み物”ではなく“食べ物としての快楽”になります。

さらに、うねりの溝に背脂と醤油がしっかり溜まるので、一口ごとの濃淡が自然に変化する。噛むたびに、甘みが先に来たり、醤油が立ったり、煮干がふっと通ったりする。麺がスープの表情を変えるんです。これは、手打ち麺が“スープのキャンバス”ではなく、“スープの相棒”になっている証拠。気がつけば、箸が止まりません。




<チャーシュー>ノスタルジックな肩ロース大判スライス!派手さよりも「しみじみ旨い」で勝負!

このチャーシュー、見た目がまず良い。昔の中華そば屋の記憶を連れてくるような、素直な色合いと厚み。脂がギラつくタイプではなく、肉の繊維がきちんと見えるタイプです。

口に運ぶと、しっとりとした噛み心地。過剰に味付けされず、スープと一緒に完成する設計になっています。ここで背脂が効いてくる。チャーシューの上に背脂をちょこんと乗せると、脂の甘みが肉の香りを柔らかく立ち上げ、醤油の輪郭が肉の輪郭を際立たせる。つまり、この一杯は“具材同士が手を取り合う”系。
そして何より、サイズ感が嬉しい。大判が丼に横たわるだけで「主役級の肉がいる」という安心感が生まれます。麺をすすり、スープを飲み、チャーシューを挟む。そのリズムが、食べるという行為を“物語”にしてくれます。




<メンマ> シャクッとした歯切れ!極太麺のモチモチをリセット!次の一口を新鮮にする名脇役!

メンマが多いと、それだけでテンションが上がるタイプの人間ですが、これは“量”だけじゃない。噛んだ瞬間のシャクシャク感と、香りのバランスが良い。甘すぎず、醤油の香りを邪魔せず、しかし存在感は消えない!。
極太麺はどうしても口の中に“密度”が溜まります。そこにメンマの繊維感が入ると、舌がリセットされる。するとまた麺が旨くなる。つまりメンマは「麺を旨く食べ続けるための装置」になっています。こういう構成を作れる店は、ラーメンを“最後までの体験”として設計している!。




<身入り> 上質な背脂!コクを増幅しながら重さにせず甘い余韻!温度も保つ柔らかな支配者!

“身入り”という言葉がいいですよね。背脂をただの脂ではなく、スープに「身体」を与える存在として捉えている感じがします。レンゲですくうと、白い粒がぷるんと揺れて、口の中でとろりとほどける。

この背脂、甘みが綺麗です。脂のくどさではなく、旨味を伴った甘み。だからスープの輪郭を壊さない。醤油のキレを残しつつ、豚の厚みを増しつつ、煮干の淡い苦味を引き立てる。背脂って、下手をすると全部を“脂の味”にしてしまうのに、これは違う。むしろ全体を「整える」方向に働いている。
麺に絡めば粉感が際立ち、チャーシューに絡めば肉の香りが立ち、スープに溶ければ余韻が伸びる。背脂が“万能選手”として機能しているから、食べ進めるほどに満足度が上がっていきます。




<味変化>七味一振り!醤油の香りが立ち背脂の甘みが締まる!煮干の仄かな苦味が輪郭を得る!

後半、丼の雰囲気を少し変えたくなったタイミングで七味。レンゲの上にちょこんと置き、まずは香りを吸い込みます。唐辛子の鋭さと、七味特有の複雑な香りが、湯気と混ざって鼻を抜けます。

スープに溶かすと、味が辛くなるというより、味が“締まる”。背脂の甘みがキュッと引き締まり、醤油の輪郭がくっきりし、煮干の淡い苦味が少し前に出てくる。つまり、この一杯は味変が“補助”ではなく、“第二章”になる。最後の数口が急に早送りになって、気づけば丼の底が見えてしまう。




総じまして・・・「酒田の記憶を借りながら鹿島田の日常に溶け込ませた“手打ち醤油の叙情”――麺と背脂が主役の静かに熱い一杯!」

山形酒田名物“ケンちゃんラーメン”オマージュと聞くと、再現度やスペックに目が行きがちですが、こちらの凄さは「体験の完成度」です。素朴で、しかし芯があり、麺が圧倒的に楽しい。背脂が甘く、しかし軽やかで、最後まで飲み切りたくなる。そして何より、この丼は“懐かしさ”を押し付けてこない。懐かしさを借りつつ、今の街の空気に合わせて、ちゃんと現在形の旨さに仕上げている。食べ終えると、胃袋だけでなく気持ちまで温まっている。ラーメンが「ただの食事」から「小さな旅」になる瞬間が、確かにありました。激しくオススメ!。旨し!なので・・・とっとと詠って、いつものように締めたいと思います!。


   鹿島田や
    背脂溶ける
     出汁の雲

    手打ちの波に
     酒田風吹く


 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!

投稿 | コメント (3) | このお店へのレビュー: 1件

コメント

おはようございます。

こんなところに「ケンちゃん」インスパイア!
ケンちゃんは、山形店で食べましたが、感動ものでした。
これで普通盛りだと、今は無理かな😅

やっぱりネコが好き | 2025年12月25日 06:08

どもです。
古河にけんちゃん出来で喜んでたら
いつの間にかお店がを閉めたようでガッカリ。
本場で食いたいね。

美味そうです!ブクマしてる宿題店、どう見ても僕は超好みなの間違いありません。
豚と背脂そしてビタ煮干し、そこを泳ぐ極太手打ちのうねり……はァ
腹減りましたよ。

スージーのなのなQ | 2025年12月25日 19:18