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「味玉ラーメン(800円)」@ラーメン専門 くぼ田の写真西武線沿線強化期間、今日はシンプルながら丁寧な一杯が食べられる、との評判のこちらのお店へ。
こんなことでもなければ絶対降りない「西武柳沢(やぎさわって読むことも初めて知りました)」。
小さな駅を出てこじんまりした商店街をくぐり、鰻屋さんのいい香りを嗅ぎつつ、庚申講の石塔を目印に細い路地に入ると、見えてきました。小さなお店。
お世辞にも立派な店構えとは言えませんが、旨い一杯を食わせてくれれば文句はありません。

平日18:50到着。前客1、後客2。
カウンター5席の小さなお店は、常に客足が絶えない状況。
白髪の穏やかそうな店主さんが、丁寧に一杯一杯を作っていらっしゃいます。
カウンターに座ると、店主さんが冷蔵庫からお冷のポットを出し、コップについで出してくれます。
この時点で、口頭で「味玉ラーメン」をオーダーし、お水を飲みながら待ちます。
ってか、水うまいなぁ。他のレビュアーの方も仰っていましたが、雑味が全くない軟水ですね。こういうお店は、スープも期待できそう。

注文を受けてから切るネギ、丼の加温、スープの注ぎ、麺の丁寧すぎる湯切り。どれもがしっかりと丁寧。
のんびりとも見える店主の動きですが、ダラダラ感はまるでなく、緊張感に満ちています。
待つこと10分弱で「はい、味玉ラーメン」と着丼。

おっ、美しいビジュアルですね。
明るめの色のクリアな醤油スープの中には、丁寧に畳まれた麺が見えます。
また、麺の上には、大ぶりのチャーシュー1枚、メンマ、そして味玉が丸ごと一個。海苔。ネギは輪切りの白ネギと万能ネギの2種類が散らされています。
スープからフワリと香るのは、節を中心とする魚介系の香り。

では、スープから頂きます。
・・・なかなかうまい。一口目の印象は「煮干」。
ニボニボというほどではありませんが、煮干の苦味、酸味がググッと前に出てきて、「オッ?」と飲み手を引き込むいい演出。
その後に口に柔らかく広がるのは、鶏、豚のしっかりしたボディ。飲み込んだ後に口の中に残るのは、おそらく昆布、貝柱等の乾物の旨味でしょうか。無化調ながら、旨味のサスティンはしっかりしていますね。
それぞれがしっかり自己主張しながらも一体感あり、雑味は一切なし。全てが見通せるような素晴らしくクリアなスープ。口の中でのシーケンシャルな味の移ろいもなかなか楽しめます。
醤油ダレは、醤油のエッジを落とした旨味重視のもの。出汁を殺さないほのかな塩気が印象的です。

対する麺は、中細の丸断面ストレート。
若干固めに茹でられており、意外にしっかりした歯ごたえ。加水は低めで、ちょっとシレッとした、ドライな雰囲気の麺です。スープとの絡みは問題なし。
麺味は強くはありませんが、後味に若干かんすい臭が残るのは、最近では珍しいかも。キライではありませんが。
スープとのバランスは悪くないのですが、もうちょっとモチッとした麺でも合うかもしれません。
また、後半ちょっとスープを吸ってダレてくるのが気になりました。

チャーシューは、バラ肉、巻きタイプの煮豚が1枚。
スープを邪魔しない薄めの味付けで、肉の旨味のみで食わせるタイプです。箸でホロホロと崩れる柔らかさが特徴。
メンマは、コリコリとした食感がいいアクセント。味付けは薄めで、こちらも素材の味が感じられるタイプ。
海苔は、長方形のものが1枚。スープに沈めつつ麺に絡めていただくとおいしい。
味玉は、白身に染みたほのかな塩気がいい塩梅。黄身は素の味に近く、固ゆで一歩手前のオレンジ色のホクホクした茹で具合。黄身の旨味がしっかり感じられておいしい。
・・・一通り食べて思ったのは、スープより塩気や味が強いものは一切入っていないということ。
あくまで主人公はスープ、あとはそれを引き立てる脇役、という印象さえ持ってしまいますね。

麺量は150gくらいかな?一般的な「あっさり系」ラーメンよりはちょっと多い印象。バランス的に適量ですね。この丁寧な仕事を考えると、C/Pは十分か。
それにしても、ダシ汁のようなスープは全くカドがなく、グビグビ飲めちゃいますね~。
麺を食べ終わってからもスープを飲むレンゲが止まらず、珍しく完汁。ごちそうさまでした。

トータルで見て、インパクト系のラーメンとは対極にあるシンプルな一杯、全く破綻のないオトナ向けの逸品という印象。
あまりにもトゲがないので、一瞬「フツー」のラーメンを食べた気になってしまう食後の印象なのですが、しばらくしてまた食べたくなる、そんな一杯でした。
次は塩!

投稿 | コメント (4) | このお店へのレビュー: 1件

コメント

お!こちらは、実は私の最も気になってる店の一つでありまして、
西武柳沢に行く「元気」が出たら行こうと思っているのですw
スープは、やはりよい仕事がされているようですね。
丁寧な描写のおかげで、秀逸さがよくわかります、これは絶対自分好み。
具材や水など、細部までよく行き届いていながら、若干点数が伸びないのは麺がポイントでしょうか。
こういう志向のラーメン屋の麺は、
おっしゃるように、スープを吸ってダレちゃうことが多いんですよねー。
かん水強めも、デリケートなスープにどうかな、というところかな。
西武線には課題店がいっぱいあって悩ましいのですが、
何とか足をのばさねば・・・。

GT猫(ひっそり活動中...) | 2010年6月30日 13:09

タム6000さん

はじめましてこんにちわ!
YMKと申します。

蕾へのコメントありがとうとございます。
タムさんのレポは丸直を初め(勝手に)参考にさせていただいておりますよぉ~^_^

タムさんのほうこそ、
お写真。鮮明で綺麗ですよねぇ~
あっしのは、2年以上前の携帯カメラでして(しかも、会社支給のw)
そろそろ限界を感じておりますw(汗)

>おろしニンニク投入は鉄板なんで、ぜひ次回はドバッと入れて召し上がってみてください!
=>了解です!

これを機に宜しくお願いたします♪

YMK | 2010年6月30日 16:17

度々すみませんw

くぼ田!
10年以上前、田無に住んでいた事があり
このエリアは明るいので当然チェック済みです!

いずれチャンスを作って追随しますよぉ~

YMK | 2010年6月30日 16:18

GT猫(ひっそり活動中...)さん

こんにちは&丁寧なコメありがとうございます!

職場があるか自宅があるか、あるいはその通勤ルート上か、という条件でないと、一般のリーマンがこういう「地味な」(←いい意味で)お店のためだけに訪問ってのは、高いモチベーションを要しますよねw
しかし、非常に繊細な、個性ある一杯が楽しめるお店ですので、わざわざ足を伸ばす価値はあると思います。
私なんかの拙いレビューでなく、GT猫(ひっそり活動中...)さんのポイントを押さえたレビューが読んでみたいです!

>若干点数が伸びないのは麺がポイント

んー、それもあります。
ただ、最後の一文に書いたとおり、あまりにも「スルスル~ッ」と食べられてしまって、何か「グッ」とくるものが弱かった、という「心理面」も大きいのかも。
・・・なんというか、美人なのに無愛想、というか。だったら多少アレでも愛嬌あるのがいいなぁ、みたいなwww
基本ジャンクなのが好きなので、お上品なラーメンに対しては、どうしても斜に構えちゃうんですよね。
そういう意味では、私の脳内軸では「料理としては85点で満点。あとは食べた時に、どれだけ頭の上に「!」が付くか」という感じかもしれません。

YMKさん

こんにちは&2コメありがとうございます!

田無経験アリなんですね!
このあたりを含めた西武線沿線、いろいろ魅力的なお店が多いですよね~!

そして、あは、丸直レビュー、見られてましたか。。。(汗
あそこは自宅から一番近いラーメン屋(正しくは大衆食堂)ということもあり、もはやライフワーク!みたいなもんですw

写真はケータイだったのですか!?全然そう見えないですね。
僕も携帯(iPhone)ですが、なかなかうまく撮れなくて、いつもレタッチでお化粧直しが必要な感じですw

ともあれ、今後ともよろしくお願いしますね!

タム6000 | 2010年6月30日 16:45