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「半熟玉子ラーメン」@池麺 KINGKONGの写真 ネットで見たこの店の「中華そば」の写真、その美しさに惚れました。仕事ついでに訪店(6日)。
 大理石風の柱に挟まれたレンガ風の壁、柱には古風なランプと、ちょっと洋館を意識したような店構え。内装は一転、ステンレス風のカウンターに木材をあしらって、アーバンな雰囲気に仕上げています。さすが破竹の勢いの東池袋大勝軒系、カネがかかっておりますな。券売機は入口左手、つけ麺メインのメニュー構成ですが、ここは当然「半熟玉子ラーメン」(800円)で。
 ご主人は東池袋大勝軒の後継者として有名な方、しかし他の店員さんは2名を除いてまだ経歴が浅いらしく、厨房の連携はイマイチ。さらにオープン間もないせいか、調理器具の配置にも問題があるらしく、ご主人も少々戸惑っておられるようで……加えて製造はつけ麺優先で、中華そば系はその合間に作るという形。そのせいか、つけ麺オーダーに追い抜かれつつ待つこと12分、ようやく丼到着。
 深い琥珀色のスープに古風な丼、これぞ「中華そば」と呼ぶにふさわしい丼姿。では、スープを一口……うん、カエシとアブラのバランスがなんとも絶妙で、東京の人が「昔懐かしい」と呼ぶスタイルですな。カエシはかなり醤油キツめ、鶏ガラ主体に魚介系を合わせたスープも旨みが強く、この組み合わせでは味が尖り過ぎてしまうところを、アブラで上手く包み込むのが「東京流」。製造時、カエシをひとサジ、温めたアブラをふたサジ入れますが……カエシが尖り過ぎても、アブラが多すぎても、すぐ破綻してしまうこのやり方、その失敗例は数知れず。しかしこのスープは、数少ない成功例です。
 そして、なんといっても特筆は、この中太ストレート麺。素材の味自体も美味いのですが、加水率のせいかスープを適度に吸い、少し濃いめのカエシが引き立てる、明快な小麦の甘さ……つけ麺用の麺にはセモリナ粉を使っているそうですが、おそらくこの麺にも使っていますな。さらに、少しザラついた麺肌でスープの持ち上げも良く、パスタのようにポクポクとした軽快な歯切れも、実に心地よい。
 具材は、チャーシュー、メンマ、ナルトにネギ、そして味玉。中でもバラ肉・チャーシューの出来が良く、シッカリ味の付いた肉を、脂身がマッタリと包み込むようなバランスで、スープのカエシ・アブラのバランスとは、まさに相似形。味玉も上々の出来ですが……ちょっとメンマが平凡かな。
 ―――麺がアブラをすくい取るうち、スープのコクが強まって、最後まで飽きさせないのが「東京流」ですが……実はその期待は外れてしまい、食べ進むほどに薄まるコク。その原因は、麺の湯切りにあると見ました。製造時にも見ておりましたが、東池袋大勝軒系に特有の湯切りの甘さ、麺がスープを吸う代わりに、ゆで湯がスープを薄めるようで、このあたりがちょっと残念。しかし、ビビットな麺でよみがえった正統派の東京ラーメン、コイツは必食ですぜ。

投稿 | コメント (3) | このお店へのレビュー: 1件

コメント

はじめまして。行列と申します。

シングルアクションのあの方から、ご推薦がありましておじゃましました。
う~ん、するどく冷静で全方位な観察。流れるようなテンポ。何回も読み返しました。
どんな息遣いなのか、同じ息をして読んでみたいと。
またRDBを開く楽しみがひとつ増えました。フィリップ・マーロウ、忘れかけてました。

行列 | 2010年9月12日 09:55

miles様 ご無沙汰しております
デュラムを使った中華麺ですか。
パスタを作って、タラコ&カルボナーラで食べた事がありますが、拙の作り方が
悪かったのか、乾パスタ麺のほうが美味しいと感じました。
デュラムが少々余っているので、これで中華麺を作ってみます。

うきぞう | 2010年9月12日 17:43

ここのラーメンは最高ですよね
間違いなく行列店になると思います

ゴトロニ | 2010年9月12日 21:18