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「とんこつしお」@らーめん 山桜桃 高田馬場店の写真 もともと旭川系には目がない私、札幌の旭川系有名店「山桜桃」が高田馬場に出店したと聞き、訪店を楽しみにしておりました……新宿方面のルーチンワークをトットと片付け、直行(12日)。
 9月末のオープンから2週間が経ちましたが、まだ店前には脚立が立てられ、看板の「山桜桃」の文字を白く塗っているところ。脚立をよけて入店すると、一本カウンターの店内、通路用スペースもそこそこあって、ゆったり座れます。高級ぶりもせず安っぽくもない木調の内装が、落ち着きを与えますな……注文は「とんこつしお」(700円)、丼は約6分で到着。
 では、スープを一口……うん、なんとも「伸びやか」な美味さ。素直な風味の豚骨は、出汁のお陰で旨みをグンと増しており、これを邪魔する札幌独特のラードの多さもない。ま、強いて例えれば、「ライトな山頭火」といった風情ですが、「山頭火インスパイヤ系」に見られるような、牛乳で無理矢理コクを出したような下卑たところもない。かといって、ただの「アッサリ塩豚骨」でもなく、スープ表面に浮くオレンジ色の香味油がクセモノで……独特な風味ですが、これがスープに混じると劇的に美味い。慎重に味わってみましたが……胡麻油に野菜(ゴボウなど根菜系?)エキスが沁みたものと感じましたが、さて。いずれにしろ、ハッタリの一切ない「素直」な美味さを指向したスープで、パンチやインパクトには乏しいものの、個人的にはストライクゾーン。
 麺は中太縮れで加水率低め。スープを良く吸い、チュルリとした口当たりですが、少しボソッした歯応えで、「旭川系」を主張しています。フンワリした甘さと親しみやすい食感が、竹岡系やインスタントの乾麺のような印象も与え、賛否あるかもしれませんが……これも「旭川系」の醍醐味( http://ramendb.supleks.jp/score/174905 )。
 具材は、チャーシュー、メンマ、ナルトにネギ。特筆はなんといってもバラ肉・チャーシューで、タレで濃く味付けジューシーに仕上げたものを分厚く切り分け、さらにホグしたものも多く入ります。コイツがスープと混じり、スープを持ち上げ、麺とも絡んで……いや、こいつぁ「昇天」クラスの美味さ! このコンビネーションだけでも、一食の価値ありですな。
 ―――「山頭火」の存在など意にも介さず、「伸び伸び」とラーメンの味を「謳歌」している点が気に入りました。近頃は、「豚骨魚介」で「濃厚系」、「極太麺」で「インパクト系」、とりあえずどっかの店を「インスパイヤ」しといて、あとはチョットだけ変化を出すか……などと、ドンドン・チマチマ戦場を「局限化」、息苦しいほど小さなセグメントで、あきれるほど多くの店が、信じられないほど小さな差を競っているような気がしてなりません。「豚骨魚介」でなくたって、「鶏白湯」でなくたって、そんな思いつめなくてもラーメンにはもっと大きな表現力がある、もっと自由な領域がある……北海道の青空のような「自由」を、私も含めて薄汚れてしまった東京人に、この一杯が教えてくれているような気がします。なんかこう、「ホッ」としますな。

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