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記念1100軒目は熊本ラーメンで一番うまい、ってこいずみまりさんが言ってる肥後大津の文化ラーメン。100軒区切りのレビューが楽しみで走り続けてます。その11回目。熊本県菊池郡大津にある文化ラーメン。紆余曲折がありながらも、昭和30年代の輝ける伝説の中のラーメン屋『味の文化城文化ラーメン』の味を今なお伝える鄙のお店です。熊本行きの前の晩、お店に電話しました。あした、お店はやってますか?もし臨時休業することが分かっていれば、飛行機、ホテル、レンタカーの予約を変更しなければなりません。何年も想い続けてきたあこがれの店。本当に実在しているのかも知らないまだ見ぬお店です。お店はあるのか、ないのか。電話に出る人がいるのか、いないのか。心配は杞憂でした。電話の向こうで、元気のいい奥様の声が応えてくれます。ああ良かった。お店も健在だし、明日になれば食べられる!!熊本ご出身の、こいずみまりさんという漫画家がいます。うれっこです。エッセイみたいな、ご本人曰く、脱力系身辺雑記と副題された漫画本、ねこまんが(竹書房)という漫画本を出しています。笑っちゃうほど脱力系です。大好きです。漫画はおいしんぼと両さんしか見ませんが、このねこまんがはおもしろい。その第二巻に、文化ラーメンのことが書かれてました。熊本ラーメンを食べ歩いたが一番おいしかったのが、ここ。身びいきかと思っていたら、ラーメン評論家が同じことを言っているのをTVで見た。脱力系がそこまで言い切るうまいラーメンって。知ったら最後、絶対に食べたいだだっこです。一杯のラーメンを食べに熊本行きかァ。悪くないぞ。言い訳が欲しくて、そうだ、レストランレビューの1100回記念号があるやん。いい言い訳を見つけ、土日一泊で行ってきました。熊本空港を降りてそのまま黒亭に直行。至福の一杯を食べ、ナビに菊池郡大津町の住所を入れます。菊池米の菊池。よく調べもせず、行程数十キロと思っていましたが、なんとたった24km。途中からは、鉄道と並行して走ります。田舎の道を疾走する、というより何故か見覚えのある茨城の道を走っているようで。毎週のようにラーメンの取材で茨城、栃木、群馬の道を走り続けていたころのことを思い出します。まだラーメン休業してから2ヶ月も経ってないのに1年も経ってしまったような気がします。ドクターからGOがかかってませんが、黒亭に続いて2杯目を食べようとしている自分。心なしか、大津に近づき、文化ラーメンに近づくと急に田舎に来た気分になります。ナビは目的地付近に到着したので、案内を止めますとか無茶苦茶なことを言ってるし。通りを曲がり、細い細い道に入りました。ううううう、なんじゃい、このお店!それが、出会いでした。車の中から見る文化ラーメンの外観。今まで見たこともないような意表をつく外観。どういうんだろう、横に細なが~~い家で、入り口はその長さに不釣合いな2間間口。紺色のあざやかな暖簾が出ていました。車をそのまま直進させ、道の突き当たりにあった駐車場に向かいます。まあ、想像していなかった店の外観にすっかりテンションがあがりました。お店の暖簾をあげて入店。おお、中は広いです。正面に大きな厨房があってその上にメニュー短冊がずらっと貼ってあります。テーブル席がいくつか並べられていますが、右奥のほうは小上がりですね。お店は決して新しくありませんが、清潔感にあふれていて非常に気分のいいお店です。ここだったんだ。お店の写真がウエブ上に出ていないので、まったく想像できませんでしたが、こんなに感じのいいお店だったんだ。先客はいません。後から7,8人入って来ました。厨房には、ご主人と奥様とお手伝いの方がいました。あのお、昨日電話した千葉のものです。奥様がきりりとしたお顔の美人で、まあ働き者ですね。お店が清潔になるのは当然でしょう。お店の存続の危機に手を挙げて後継を名乗り出たご夫妻です。こうして、文化ラーメンの味は引き継がれたのです。さて、どんなメニューがあるのかな。テーブル席に座って短冊をしばし眺めます。デフォルトのラーメンが500円。みそラーメン600円。ちゃんぽん600円。おにぎり180円。それじゃあ、文化特製ラーメン(650円)で。後からおききしたら、これがお店のおすすめメニューでした。Aさんは、まだ黒亭の余韻が胃にあるようで、ぎょうざ(350円)を少し、ということでこれもオーダーしました。注文してまもなく、地元の高校生か高校を卒業したばかりかの男女のグループが数名やってきました。TVでは地元の高校サッカーの放送を流していて、菊池高校が出てます。どうやら後客はその在校生か卒業生のようで、応援してます。さ、ラーメンの登場。まあ見事にうまそうです。特製にふさわしい、特別メニュー。チャーシュー、ゆでたまご、めんま、きくらげ、青葱。玉子のうえには、ゴマに入ったふりかけのようなものが。とんこつが妖しく揺れてます。マー油がほんのわずかに浮いてますね。これが食べたくて一番機に乗ってやってきたのです。れんげを差し入れてスープをいただきます。ここも、さっぱりした脂分の少ない豚骨でありながらコクはしっかり出ていて、陶酔してしまいます。実にうまい。このスープは豚骨100%で頭からとった出汁ということです。黒亭と同じやり方ですね。玉子に乗っていたふりかけが、ぐんと味を引き締めます。塩分もちょうどよく、このスープもどんぶり3杯くらいは飲めるでしょう。全く飽きのこない謂わば上品な土着の味です。これは紅生姜は合わないと思います。卓上にはにんにくチップが置かれてます。チャーシューは柔らかく煮込まれていて、この薄切りが豚骨によくマッチしてます。麺を引っ張り出すと、これも熊本の中太ストレート麺で、茹ではややかたく食感がいい。麺にもこだわりを感じるうまい麺です。途中できくらげや葱でペースを変えながら食べ進めます。こんな幸せって。こいずみまりさんが絶賛する理由が分かります。このラーメンには、すべてが入っているんです。飲みたい豚骨スープ、食べたい麺、変化を楽しめる具。うまいうまいであっという間になくなってしまいます。ぎょうざはやっぱり皮がうまい九州の餃子で、Aさんも満足な様子。よかった。文化ラーメン、というネーミングは、発祥のお店、味の文化城文化ラーメンから来ています。つまり、食文化としてのラーメン。こう言い換えることは出来ないでしょうか。きっとそのような想いを込めて名づけられたのではないか。そう思いながら、どんぶりの底に残っていたスープを飲み干すため、どんぶりを持ち上げました。本当にごちそうさまでした。十分満足しているのに、何故か後ろ髪を引かれる思いでお店をあとにしました。さ、高速で一気に長崎に向かいます。
どうもです!! 記念すべきものがこちらというのは格別ですね。 ただ、お体にはお気をつけを。
どうもです。 肥後大津ですか。数年前に九州横断特急に乗って通過しただけっす。 確か空港からは比較的近いんじゃなかったでしたっけ。。 >脂分の少ない豚骨でありながらコクはしっかり出ていて、陶酔してしまいます。 これですが、木曜限定の道有楽ゲンコツもそんな感じなんです。 陶酔出来るかどうかはありますが。。北柏のも中々旨かったですよ。 次回九州があれば、この辺から上陸するのも手ですね。
100軒区切りのレビューが楽しみで走り続けてます。その11回目。熊本県菊池郡大津にある文化ラーメン。紆余曲折がありながらも、昭和30年代の輝ける伝説の中のラーメン屋『味の文化城文化ラーメン』の味を今なお伝える鄙のお店です。熊本行きの前の晩、お店に電話しました。
あした、お店はやってますか?
もし臨時休業することが分かっていれば、飛行機、ホテル、レンタカーの予約を変更しなければなりません。何年も想い続けてきたあこがれの店。本当に実在しているのかも知らないまだ見ぬお店です。お店はあるのか、ないのか。電話に出る人がいるのか、いないのか。心配は杞憂でした。電話の向こうで、元気のいい奥様の声が応えてくれます。ああ良かった。お店も健在だし、明日になれば食べられる!!
熊本ご出身の、こいずみまりさんという漫画家がいます。うれっこです。エッセイみたいな、ご本人曰く、脱力系身辺雑記と副題された漫画本、ねこまんが(竹書房)という漫画本を出しています。笑っちゃうほど脱力系です。大好きです。漫画はおいしんぼと両さんしか見ませんが、このねこまんがはおもしろい。その第二巻に、文化ラーメンのことが書かれてました。熊本ラーメンを食べ歩いたが一番おいしかったのが、ここ。身びいきかと思っていたら、ラーメン評論家が同じことを言っているのをTVで見た。
脱力系がそこまで言い切るうまいラーメンって。知ったら最後、絶対に食べたいだだっこです。一杯のラーメンを食べに熊本行きかァ。悪くないぞ。言い訳が欲しくて、そうだ、レストランレビューの1100回記念号があるやん。いい言い訳を見つけ、土日一泊で行ってきました。熊本空港を降りてそのまま黒亭に直行。至福の一杯を食べ、ナビに菊池郡大津町の住所を入れます。菊池米の菊池。よく調べもせず、行程数十キロと思っていましたが、なんとたった24km。
途中からは、鉄道と並行して走ります。田舎の道を疾走する、というより何故か見覚えのある茨城の道を走っているようで。毎週のようにラーメンの取材で茨城、栃木、群馬の道を走り続けていたころのことを思い出します。まだラーメン休業してから2ヶ月も経ってないのに1年も経ってしまったような気がします。ドクターからGOがかかってませんが、黒亭に続いて2杯目を食べようとしている自分。
心なしか、大津に近づき、文化ラーメンに近づくと急に田舎に来た気分になります。ナビは目的地付近に到着したので、案内を止めますとか無茶苦茶なことを言ってるし。通りを曲がり、細い細い道に入りました。ううううう、なんじゃい、このお店!それが、出会いでした。車の中から見る文化ラーメンの外観。今まで見たこともないような意表をつく外観。どういうんだろう、横に細なが~~い家で、入り口はその長さに不釣合いな2間間口。紺色のあざやかな暖簾が出ていました。
車をそのまま直進させ、道の突き当たりにあった駐車場に向かいます。まあ、想像していなかった店の外観にすっかりテンションがあがりました。
お店の暖簾をあげて入店。おお、中は広いです。正面に大きな厨房があってその上にメニュー短冊がずらっと貼ってあります。テーブル席がいくつか並べられていますが、右奥のほうは小上がりですね。お店は決して新しくありませんが、清潔感にあふれていて非常に気分のいいお店です。ここだったんだ。お店の写真がウエブ上に出ていないので、まったく想像できませんでしたが、こんなに感じのいいお店だったんだ。
先客はいません。後から7,8人入って来ました。厨房には、ご主人と奥様とお手伝いの方がいました。
あのお、昨日電話した千葉のものです。
奥様がきりりとしたお顔の美人で、まあ働き者ですね。お店が清潔になるのは当然でしょう。お店の存続の危機に手を挙げて後継を名乗り出たご夫妻です。こうして、文化ラーメンの味は引き継がれたのです。
さて、どんなメニューがあるのかな。テーブル席に座って短冊をしばし眺めます。デフォルトのラーメンが500円。みそラーメン600円。ちゃんぽん600円。おにぎり180円。それじゃあ、文化特製ラーメン(650円)で。後からおききしたら、これがお店のおすすめメニューでした。Aさんは、まだ黒亭の余韻が胃にあるようで、ぎょうざ(350円)を少し、ということでこれもオーダーしました。
注文してまもなく、地元の高校生か高校を卒業したばかりかの男女のグループが数名やってきました。TVでは地元の高校サッカーの放送を流していて、菊池高校が出てます。どうやら後客はその在校生か卒業生のようで、応援してます。
さ、ラーメンの登場。まあ見事にうまそうです。特製にふさわしい、特別メニュー。チャーシュー、ゆでたまご、めんま、きくらげ、青葱。玉子のうえには、ゴマに入ったふりかけのようなものが。とんこつが妖しく揺れてます。マー油がほんのわずかに浮いてますね。これが食べたくて一番機に乗ってやってきたのです。れんげを差し入れてスープをいただきます。
ここも、さっぱりした脂分の少ない豚骨でありながらコクはしっかり出ていて、陶酔してしまいます。実にうまい。このスープは豚骨100%で頭からとった出汁ということです。黒亭と同じやり方ですね。玉子に乗っていたふりかけが、ぐんと味を引き締めます。塩分もちょうどよく、このスープもどんぶり3杯くらいは飲めるでしょう。全く飽きのこない謂わば上品な土着の味です。これは紅生姜は合わないと思います。卓上にはにんにくチップが置かれてます。
チャーシューは柔らかく煮込まれていて、この薄切りが豚骨によくマッチしてます。麺を引っ張り出すと、これも熊本の中太ストレート麺で、茹ではややかたく食感がいい。麺にもこだわりを感じるうまい麺です。途中できくらげや葱でペースを変えながら食べ進めます。こんな幸せって。こいずみまりさんが絶賛する理由が分かります。このラーメンには、すべてが入っているんです。飲みたい豚骨スープ、食べたい麺、変化を楽しめる具。うまいうまいであっという間になくなってしまいます。
ぎょうざはやっぱり皮がうまい九州の餃子で、Aさんも満足な様子。よかった。
文化ラーメン、というネーミングは、発祥のお店、味の文化城文化ラーメンから来ています。つまり、食文化としてのラーメン。こう言い換えることは出来ないでしょうか。きっとそのような想いを込めて名づけられたのではないか。そう思いながら、どんぶりの底に残っていたスープを飲み干すため、どんぶりを持ち上げました。本当にごちそうさまでした。
十分満足しているのに、何故か後ろ髪を引かれる思いでお店をあとにしました。さ、高速で一気に長崎に向かいます。