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ヘロヘロに疲れた金曜日(10日)、ちょっと落ち着いた店でゆっくり食べたくて、神田の某マイナー店を探しましたが……夜の神田はまさに迷路、煌びやかな電飾に幻惑されて、結局たどり着けず。ますます疲れがどっと出て……通りがかった路地にあった「七琉門」に避難、9カ月ぶりの訪店です。 前回いただいた「らーめん」は、「ぽっぽっ屋」の目指す方向性をダイレクトに伝えるメッセージ性の高い一品で、非常に好印象( http://ramendb.supleks.jp/score/238362 )。この路線なら「つけ麺」も期待大、入口右手の券売機で、迷うことなく「つけめん(小)」(650円)をポチッとな。丼は、約8分で到着。 差し出された丼をみてビックリ。モヤシや豚肉をタップリと盛りつけた、「らーめん」の華麗な容姿はどこへやら、麺にトレードマークの黒ナルトと、カイワレが4, 5本のるだけという、なんとも質素な佇まい。つけ汁表面を覆う背脂だけが、「面影」を偲ばせます…… ま、気を取り直して、つけ汁を一口……お、意外と美味い。カツオをグッと強調した魚介出汁と、背脂をまとうパワフルな動物系のWスープ。醤油カエシも相当な濃さですが、後ヅケの甘み・酸味と背脂で、醤油のトガリをうまく包み込んで……非常に均整のとれた、味の「プロポーション」。その秘訣は、やはり背脂だと感じました。濃いカツオ風味に対して、動物系のコクをグッと深めているのも、突出しそうな醤油のキレをフンワリと丸めているのも、そして後ヅケの甘み・酸味のワザとらしさを、柔和な甘みで包み込んでいるのも……すべて、この良質な背脂。このあたりは、さすが「ぽっぽっ屋」系の「お家芸」ですな。 麺は、浅草開化楼製の太麺弱縮れで、やや偏平した断面のもの。シッカリとシメられて麺肌シットリ、歯を優しく受け止めるようなソフトな弾力を、楽しみながら噛みしめますと……なんともハキハキとした素直な甘みで、つけ麺用の麺としては私の好みド真ん中。コイツをつけ汁につけ、ズバァ~~ッとイキますと……うん、巧みなバランスのつけ汁に、さらに巧みに麺が溶け込んで、見事な味の完成度。つけ汁に沈むブロック・チャーシューも、少しパサッとした食感が背脂の潤いと上手くバランス、肉の旨みを演出する味付けも、つけ汁の甘み・酸味・醤油と上手くバランス、よく考えられた配役です。 ―――世の中には、実力があるのに誤解されやすい人がおられますが、この一品にもそんな「悲劇」を感じます。豚骨魚介のつけ麺が巷にあふれる中で、敢えて強烈なアピールポイントを作るわけでもなく、「地道」にバランスをとるアプローチ。さらに、「出世頭」である「らーめん」の華麗な容姿に比べれば、素っ気ないほど「簡素」なたたずまい。そんな「二重苦」を背負ってまで、純粋に「ぽっぽっ屋」的な豚骨魚介の「予定調和」を、味のバランスのみで表現しようという……あまりにも地味な「いぶし銀」的「仕事」で、650円というプライシングも光ります。ワタシ的には、こういう作品にこそ、「コダワリ」という言葉が似合う気がしますが。
前回いただいた「らーめん」は、「ぽっぽっ屋」の目指す方向性をダイレクトに伝えるメッセージ性の高い一品で、非常に好印象( http://ramendb.supleks.jp/score/238362 )。この路線なら「つけ麺」も期待大、入口右手の券売機で、迷うことなく「つけめん(小)」(650円)をポチッとな。丼は、約8分で到着。
差し出された丼をみてビックリ。モヤシや豚肉をタップリと盛りつけた、「らーめん」の華麗な容姿はどこへやら、麺にトレードマークの黒ナルトと、カイワレが4, 5本のるだけという、なんとも質素な佇まい。つけ汁表面を覆う背脂だけが、「面影」を偲ばせます……
ま、気を取り直して、つけ汁を一口……お、意外と美味い。カツオをグッと強調した魚介出汁と、背脂をまとうパワフルな動物系のWスープ。醤油カエシも相当な濃さですが、後ヅケの甘み・酸味と背脂で、醤油のトガリをうまく包み込んで……非常に均整のとれた、味の「プロポーション」。その秘訣は、やはり背脂だと感じました。濃いカツオ風味に対して、動物系のコクをグッと深めているのも、突出しそうな醤油のキレをフンワリと丸めているのも、そして後ヅケの甘み・酸味のワザとらしさを、柔和な甘みで包み込んでいるのも……すべて、この良質な背脂。このあたりは、さすが「ぽっぽっ屋」系の「お家芸」ですな。
麺は、浅草開化楼製の太麺弱縮れで、やや偏平した断面のもの。シッカリとシメられて麺肌シットリ、歯を優しく受け止めるようなソフトな弾力を、楽しみながら噛みしめますと……なんともハキハキとした素直な甘みで、つけ麺用の麺としては私の好みド真ん中。コイツをつけ汁につけ、ズバァ~~ッとイキますと……うん、巧みなバランスのつけ汁に、さらに巧みに麺が溶け込んで、見事な味の完成度。つけ汁に沈むブロック・チャーシューも、少しパサッとした食感が背脂の潤いと上手くバランス、肉の旨みを演出する味付けも、つけ汁の甘み・酸味・醤油と上手くバランス、よく考えられた配役です。
―――世の中には、実力があるのに誤解されやすい人がおられますが、この一品にもそんな「悲劇」を感じます。豚骨魚介のつけ麺が巷にあふれる中で、敢えて強烈なアピールポイントを作るわけでもなく、「地道」にバランスをとるアプローチ。さらに、「出世頭」である「らーめん」の華麗な容姿に比べれば、素っ気ないほど「簡素」なたたずまい。そんな「二重苦」を背負ってまで、純粋に「ぽっぽっ屋」的な豚骨魚介の「予定調和」を、味のバランスのみで表現しようという……あまりにも地味な「いぶし銀」的「仕事」で、650円というプライシングも光ります。ワタシ的には、こういう作品にこそ、「コダワリ」という言葉が似合う気がしますが。