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「ふわトロ辛メン」@一条流がんこ総本家分家四谷荒木町の写真 GW最終日は夏日となり、月曜(9日)も引き続き初夏の日差し。去年の猛暑が思い出されて、すでにウンザリ・ムードですが……ここはキッパリと辛いラーメンで暑さに対抗すべく、四谷三丁目の「ふわふわ」へ。
 お店があるのはマンション風の建物の1階、少し中に入った場所ですが……天井近くの暗がりに設置された牛の頭蓋骨、目に仕込んだ電飾が妖しくオレンジに光り、袖看板には牛骨の「紋章」、入口の黄色く塗られた障子には、天真爛漫に「ふわふわ」と大書……う~~む、ただの通りがかり客を、完全に拒絶していますな。
 店内は一本カウンター、寸胴の前で「家元」一条さんが笑顔でお出迎え。カウンター上方に掲げられた「総本家」の紋章をながめていると、「誰かに聞いて来たの?」とのお言葉。「当たり前でしょう」と笑顔にニジませて頷くと、「だったら安心だね」……家元の不敵な笑顔とお言葉、過去出会った「異形」のメニューの数々が頭をよぎり、かなり「不安」。注文は「ふわトロ辛メン」(780円)を麺少なめで。丼は約5分で到着。
 では、スープを一口……いやぁ、ストレートな「辛旨」系で、正直ホッとしました。ベースは頑固特有のアッサリ系清湯スープですが、タレのベースはどうやら味噌、そしてズバッと切れ味鋭い辛味が効いています。がんこ系特有の強めの塩加減、加えて味噌で味のフォーカスをキッチリ定め、辣油でズバリと輪郭線を描き切る……まるで書家の名筆のように、非常に「シャープ」にして、スピード感・躍動感あふれる味わい。
 麺は、中太縮れ。がんこ系の麺とはやや異なり、加水率を高めにしてプリプリの口あたりですが、透明感のある甘みが、シャープなスープと良く噛み合って、実にキッパリとした味わい。これなら通常麺量(200g)でも、ダレの心配はありませんな。
 具材は、玉子と搾菜、挽肉、糸唐辛子にネギ。特筆はなんといっても玉子で、スープに混じるフワフワの部分と、スープ中央のオムレツ風にまとまった部分があり、溶き玉子の食感に、敢えてバリエーションを持たせています。これと搾菜を合わせるわけですが……「搾菜蛋湯」という上海料理があるように、この両者は実によく合う。搾菜の塩分が、玉子の甘みを引き締める料理ですが、この「ふわトロ辛メン」では「シャープ」なスープが絡むことで、さらに搾菜のサッパリ感、玉子のフンワリ感が強調されて……鋭さすら感じるシャープなキレに、中世絵巻物の「金雲」のようなボカシを加えるところなど、むしろ「日本的」にすら感じますな。
 ―――ただでさえシャープながんこ系スープを、味噌と辣油でさらに研ぎ澄ました上に、敢えて「金雲」をかけて「ゆかしさ」を出すという……「搾菜蛋湯」的な「中華」風のニュアンスが、見方によっては古風な「日本画」的景色にも見えるという、ちょっと倒錯感すら覚える「謎かけ」……天才・一条氏が繰り出す一杯ですから、これくらいじゃなきゃ面白くありません。

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