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暑いとはいえ、だいぶ過ごしやすくなりました。

さ、久々にレビュー書こうっと。
やっとちょっと気分的に余裕ができたし。
夏休みの宿題をまとめて仕上げていく気分かも。

で・・・今回のお相手はこうかいぼう。
江東区2枚看板ともいってよいであろう名店。

実は先般レビューした麺屋吉左右に魅せられてしまい、
初訪翌週の土曜に早速リピート!と思い江東区入りしたのだが、
11時の時点で炎天下に30人以上が並ぶ地獄絵図を目の当たりし、
クルマの中で躊躇した十数秒の間にプラス4人が接続された時点でギブ。

一歩間違えれば、この苦行を乗り切った同士達よ・・・と
シンパシーを抱いていたかもしれぬ方々へ向けて
「へっ!このクソ暑いのにご苦労なこった・・・」と
冷房キンキンの車内から、悪態をつきながら木場を後にする。
人間なんてこんなもんだ・・・^^。

東陽3丁目から永代通りを突っ切り、そのまま葛西橋通りまで北上。
わざわざ江東区まで足を運んだ割に、意外とあっさりキッソーの行列に
尻尾を巻いたのは、近くにこのお店があると知っていたからに他ならない。
逆にこういうタイミングじゃなきゃ来られなそう・・・という思いもあり迷わず襲撃。

葛西橋通りを都心へ戻っていくと、右手に店舗を発見。
店外並び人数は6〜7人程度。
ぜんぜん楽勝・・・!とか思っている自分の変わり様に驚く。
もはや「行列嫌いの会」は除名なのかも。

通りを挟んだ向かい側にパーキングありとの情報あったが、2つとも「満」。
うぬぬ・・・ロチュー!ロチュー!と騒ぐダークサイドを押し殺しながら、
一本裏手に「空」サインを見つけて事なきを得る。

店先到着。列は1名プラスされた程度で収まっており一安心。
ここも日陰がなくかなり辛いが、何とか15分強で軒先の椅子まで到達。
さらに5分後、店内ベンチ到着時点で、メニューボードを持った女性が登場。
一見ちょびっとハリセンボン箕輪風(失礼!?)で快活な・・・というイメージではないのだが、
こちらが恐縮してしまうほどの丁寧な人当たりと、てきぱきとした仕事ぶりを目にするにあたり、
人は見かけで判断してはならないと反省するとともに、なるほど評判通りと即座に納得。

ここで下調べ不足とあまりの暑さに負けて、つけ麺を注文。
・・・結果から言えば、チョイスを誤ったというほかない。
好みはあろうが、こちらはやっぱり生粋のラーメン屋さんだと思う。
よくよく見ればちゃんと口上にも書いてあるじゃん・・・。
「らーめん大好き こうかいぼう」って。


さ、落とすようなこと言っておいて何ですが、
ここで初めて麺通しです。

つけ汁と麺がほぼ同時に供される。
目を引いたのはつけ麺の具として付されたワカメ。
珍しいんじゃないかなぁ・・・他ではあまり記憶にない。
最近、少子化問題が顕在化しつつある自分の頭頂部に対する
気遣いだとすれば、恐るべき顧客対応であるが、どうやらデフォルト^^
期待しつつ食して見るも、具材としての存在感は今ひとつのような気が。

つけ汁をすする。滋味深い。
ただ変な言い方をすれば滋味深いだけ。
最初の時点でスープ割りが楽しみになる。
予想通り、食後のスープ割りは幸せな時間を演出してくれたが、
つけ汁の果たすべき仕事ができているかという部分に疑問。

麺をつけてすする。つるつる感はたっぷり。
ただ明らかにラーメンとして供されるべき麺だと感じた。

どこかの店でも同じような感想をもったが、
言ってしまえば野球で五輪代表となった選手達を
ついでにソフトボールの代表にもしてしまったような感じ。
みんな超一流なんだから何とかなるでしょ・・・みたいな。
要はつけ麺としてのプレゼンスに欠けるような気がしてならないのである。

ただ逆にすごいと思うのは、つけ汁の元となるスープの高い完成度が
旨い!と言わせるまでのレベルに全体を引き上げているという事実。
エースで4番が大車輪の活躍でソフトボールでもそこそこ勝ち進んでしまっているのだ。

そして特筆すべきはその食後感。コワイくらいにスッキリしている。
どんな食物でも食べた後しばらくはその残像が、何らかの形で感じられるモノなのだが、
こちらの一品は全くといっていいほど足跡を残してこない・・・ほぼ完全犯罪である。
感じられるとすれば、ほのかな残り香程度の手がかりか。

ここで再び店の口上を思い出す「味噌汁のように毎日食べられる・・・」
・・・確かに同じような感覚だ。

正直、食べ終わった瞬間はせいぜい60〜70点台の満足感だったのが、
勘定を済ませ、クルマを走らせ始めたくらいには「結構旨かったなぁ・・・」
という独り言が自然に口をついた。

ラーメン食べたらどうなるんだろ・・・。
確実につけ麺を凌駕する一品だと確信しながらも、大体は想像がつく。
少なくとも食した瞬間に「おおっ!」なんて類のものではないよね・・・
・・・でもきっとそれは穏やかに緩やかに蝕んでくるはず。
マズいな、間違いなくクセになる。

次、いつ行こっかな・・・。


最後に直接採点要素には含めていないが
お店の雰囲気について。

つがいのパンダ?の下手ウマイラスト
かいがいしく働くご夫婦
店奥の壁にはCarlsbergのネオンボード
カウンターで期待潜めて待つ麺好き達


それこそ佐野元春の歌詞のような情景の羅列になってしまったが、
一見アンマッチなエッセンスがそれぞれ好き放題にたたずみながらも、
それでいて暖かい一つの空間が構成されている。

吉左右の凛としたソリッドな空気感とは好対照。
水墨画と点描画の違いと言おうか・・・。

どちらも素晴らしいのだが、あえて言うなら「こうかいぼう」は
客である自分もお店を形づくる要素の一つになっていると感じた。
何故なら、もしも食べ終わらんとする時に一言求められたら、
出てくる言葉は多分、「もう少しこのままここに・・・」だったろうから。

もちろん行列の出来ている中、叶わぬことではあったのだが、
なにか自然にそう思えた。もうしばらくこの空間に包まれていたいと。

たぶんきっと地元の常連さんは複雑な思いを抱えていることだろう。
近所のお気に入りのラーメン屋さんが有数の行列店になってしまって。
特に開店当初からのファンなら「自分の店」という思いはひとしおだろうし。

ただ間違いなく今でも「この頃は混んじまって仕方がねえよ」なんて
ぶつくさ言いながらも、引き寄せられるように足を運んでしまっているはずだ。

世田谷を出るなら江東区に住もうと思った夏の午後・・・。

投稿(更新) | コメント (1) | このお店へのレビュー: 2件

コメント

ばっさ様


代二郎の繰上げレビュー後はどんなお店がリリースされるのか
お待ちしておりました、これまた音に聞こえた有名店で興味津々です^^

ほんとにもう隅から隅まで楽しく拝読させていただきましたw
ばっささんの短編私小説ともいえるスタイルがたりませんねw

しっかし困りました〜、このお店に惹きつけられちゃました♪

>正直、食べ終わった瞬間はせいぜい60〜70点台の満足感だったのが、
>勘定を済ませ、クルマを走らせ始めたくらいには「結構旨かったなぁ・・・」
>という独り言が自然に口をついた。

こういうのが一番ヤバイんですよね!
文面から緩やかに中毒性が進んでいるのがとてもリアルですww


次のレビューも楽しみにしてます!
ではでは〜^^

フリーダム | 2007年9月26日 19:24