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夜から雪が降るというある平日の午後3時半、新宿で行動の自由が許された私は、「行列のできるラーメン屋」に行こうと決めました。
この条件であれば、並ばなくて済む可能性が高いからです。
最初は中野の「青葉」が頭に浮かびました。
しかし、最近は中野店ではカリスマご主人がラーメンを作っておられないとのことですし、飯田橋や新宿御苑のお店にはたまに伺っているので、どうしようか悩んでしまいました。
そんな時、年末年始にテレビで「麺屋 武蔵」を見かけたのを思い出しました。
「美味しくなっているかもしれない。」そんな思いを胸に小滝橋通りを北へ歩き始めました。
行列はありませんでした。

頂いたのは「味たまチャーシュー麺(2枚)」980円です。相変わらずコストパフォーマンスは良くないですね。
「あっさり」を注文しました。

魚介系と柚子の強い風味。
私は、柚子は料理人にとって魔物だと思っています。
蕎麦に柚子を使うお店がありますが、論外です。
柚子の香りは日本人に好まれますし、使い勝手が良いうえに独特の風味によって料理を美味しく感じさせます。
しかし、使い方を間違えるとその料理本来の風味が消されてしまい、柚子の風味だけを味わうことになります。

以前と変わらぬ濃い味のスープ。
こちらのスープ、確かに旨味は感じますが、深いコクがないですね。正確に言えば、実はコクはあるのですが、容易にはそれを感じられません。だから麺にスープの味が伝わるように味を濃くしているのでしょう。そのために、更に本当の旨味を感じにくくなるという悪循環になっています。

濃いのはともかくとして、味が強いですね。強い。
「強い」というのは、調味料等の味がストレート過ぎて、舌を刺激するという意味です。
化学調味料を使わず、良い素材、良い調味料を使っているので、味がストレートに表現されて、舌に対して強い刺激になるのでしょう。味に強さを感じると他の複雑な味や深みあるコクが感じにくくなります。これも悪循環です。

自家製太麺は、素材の良さが素直に出ていて美味しいですが、この濃くて強い味のスープとの相性は疑問です。この麺の旨味をうまく引き出すスープは作れないのでしょうか。
また、チャーシューはシットリ感がなく、旨味を感じにくいので好きではありません。
メンマと味付け卵はそれなりに美味しいと思います。メンマは素材の良さがわかります。

どうも、私と武蔵の相性は良くないようです。不味くはありませんが、決して美味しいとは思えません。素材への拘りはよくわかりますけどね。
長ネギなんて普通のラーメンじゃ絶対使わないようなかなり良い素材のものを使われておられます。甘みが凄かったです。あれだけ良い長ネギなら焼いて食べたらとても美味しいでしょうねえ。

贅沢なラーメンです。しかし、どうなんでしょうか。
私が不思議に思うのは、なぜ世のラーメン評論家なる方々がこちらのお店のラーメンを絶賛されるかということです。
素材が凄いのは良く分かりますが、柚子の香りが際立つあの濃くて強い味のスープが本当にラーメンの完成度を高めているのでしょうか。
素材の良さを引き出してこそ、優れた料理と言えるのではないでしょうか。
私の好みは別にしても、食べてみれば、有名なラーメン屋さんが多くの方に支持される理由はたいてい分かります。
しかし、「麺屋 武蔵」の場合は理解ができません。

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