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「特製中華そば(800円)」@中華蕎麦 はやしの写真チー油たっぷりの淡麗中華蕎麦。クラシック系からの脱皮がいいぞ。取手の淡麗系はハヤシ君にまかせた。

取手市に流れる利根川に沿って守谷方面に通じる通称ふれあい道路。新利根大橋から先はいくつかショッピングセンターが出来て徐々に賑やかになってきましたが、橋より手前はまだまだ遊休土地が続き開発が遅れています。ふれあい道路が守谷に入って更にどんどん進むと白河ラーメンのいまの家があり、これ以上先は期待できるラーメン屋はありません。いまの家の手前には、それこそここ3,4年でラーメン店が続々登場し、春の風、拉珈酒亭、ラーメン二郎茨城守谷などは旧勢力を凌いで人気を集めています。

大橋の手前はまだまだな状況で、家系1軒、味噌ら~1軒が営業中。以前はイタリアンカンパーニャのトイメンに大勝軒田代グループの店がありましたが閉店して空家のまま放置プレーされていて。今年の5月、その場所に淡麗系ラーメンの店ができましたので、動向を見守っておりました。どうやら礼儀正しい若い店主が、昭和ライクのラーメン作りをしているようです。

当初あまりいい評判はとらなかったのですが、どうもラーメンサイトやブログに書かれている内容には、仔細に読んで写真を見比べると徐々に変化が窺えます。自宅から遠い店はそんな注目の仕方はしませんが、なにせこの場所は利根川を渡れば自宅からすぐのところにありますので、観測を続けておりました。当然のことながらレビューを鵜呑みにするような愚からはとっくに脱していると思っております。おいしい、まずいのレビューが横行してますから。

さてお日柄もよろしい11月のとある日、いよいよハヤシ君に会いに行きます。新利根大橋が無料になって渋滞もできるようになりましたので、この日は6号線を使い利根大橋を渡るルートでの出撃。お店を見て、これはなかなかいい感じにリニューアルしましたね。どうも以前あった店はくら~~いイメージで入店する気になれませんでしたが、それを払拭してさわやか路線に変身してます。

車をとめて入店。これはいい。居抜きじゃなかった、ような印象です。何せ前の店には入ったことがない(はず?)ので実物比較はできませんが、このような意匠の店は田代グループの中では見たことがありません。柏のこうじですらあの位ですから。店主ご夫妻から歓迎されます。もう一人厨房に入っているのは母上でしょうか。この時は奥さんと一緒に煮干の頭取りをしていて、二人で話している姿に家族的な空気がまとわりついていましたので。

カウンター席に座ってメニューを拝見。先客3人、後客3人。メニュー構成は中華そばとつけそば。それじゃあ挨拶代わりは、特製中華そば(800円)で。

気のつく女性が厨房にはいると店が清潔ですね。スキなく掃除をしている感じです。カウンター上には、紙エプロンあります、との文字も見えます。紙エプロンが必要だろ、こんなラーメンじゃあ、のお店に限って紙エプロンをするなんて発想はどこにもないでしょう。このお店のように必要がない種類のラーメンを出しても、気づきの思いやりがあればこういうサービスも考え付くのです。ここはポイント高いです。

店主の湯切りや盛り付けの丁寧さが印象的でした。この基本があれば今後の成長は目をつぶって期待できます。およそ8分での配膳となりました。

このビジュアル、美しいねえ。また進化してますね。web上で見てきた一番新しいと思われる写真よりも表面のチー油が多くなっています。醤油色は薄く透き通るスープは沸騰させないでじっくり炊き込んだ成果でしょう。標準的なトッピングのほかに小盛りですが豆もやしが乗ってます、それに、カットした揚げも。

チャーシューは脂のさしが多目のロース肉。枕木めんまのように太く平たく長いめんま。小判のり。刻みネギ。脂玉が大量に浮かぶ透明クリアスープを通して丁寧に折りたたまれた麺が見えてます。

スープですね。生命線は。コクがあってうまい。目の前で作業している煮干の風味、匂いはほとんどしません。これは、当然、予想外でした。スープは鶏の旨み、熟成されたかえしの味が支配的で、おもったほど魚介は主張してきません。動物系の引き立て役のようなロールです。でも、うまい。チー油が唇を襲うほどたっぷりです。この辺は開店当初のレビューには見られないことです。かえしの中には、あるいはかえしとは別にチャーシューの煮汁を使っているようで、コクに奥行きを演出してます。

麺を引き上げて試食。食べる前に麺箱からカネジン製であることを確認しています。食べてみるとこれが中細ストレートの低加水でいい食感を出してます。麺に合ったやや固めの麺上げで歯切れの実にいい麺。このスープにはもってこいの性格であると思いました。カネジンと言えば、多加水のぶっといつけ麺用の麺のうまさを思い出しますが、さすが一流の製麺所はこの辺までぬかりなくカバーしているのですね。

チャーシューは小型ながらその分厚みで補う設計。その分けは味の厚みを出していこうとする意図が見えます。肉に旨みを残してほどよいところで煮るのをストップ。その結果、薄手にして田舎ビジュアルにするより厚めで旨みを集めたほうがいいとの判断だと思います。めんまは特徴があっていい。味もいいし、食感も好き。豆もやしは結構癖があるのでラーメンの食材としては難しいのですが、そこを突破していいまとめかただと思います。歯応えが珍しい揚げは、料理の食材として初めてお目にかかるもの。野菜炒めなんかに使いたいねえ。どこで買えるのか今度ハヤシ君に訊いてみよう。いえいえ、決して同業者じゃありませんよ。

開店当初からラーメンの写真を見比べると、その変化に気がつきます。うまいラーメンでした。が、今後の課題も見えてきます。この日現在では、トータルバランスもよく、まとまってはいますが、支那そば系でのつきぬけるパンチはまだ成長途上でしょう。人間の舌は鈍感ですから、この時点でのバランスが未来永劫うまい、では終わりません。徐々に物足りなくなります。

店主のことですから、てっとりばやくパンチ強化ができる魚介粉には手を出さないでしょう。あくまで、自然のまま。となると、同じ淡麗系でパンチのあるラーメンを出す百戦錬磨の喜元門大竹さんやハリケンさん、はたまた東京だと久我山の甲斐や駒沢の大八車のような突き抜けるうまさはどこから来るのか、最終ゴールめざして出汁とかえしの研究はまだまだ続くと思われます。煮干が強ければいい、ってもんじゃない。この辺の未来に託す思いを実現に向ってがんばっていただきたいと。淡麗系はハヤシ君にまかせたぞ。

蛇足ながら。お店の入り口に、当店は無化調スープなので薄く感じる人には濃さを調節すると書かれてます。薄いからいいのだ。この薄いと思われる味が分からない人はお気の毒と思う。どんどん濃くて刺激のある味しか反応しなくなった舌には、ここのスープを味わうのは至難の技と思う。

投稿(更新) | コメント (3) | このお店へのレビュー: 1件

コメント

どもです!

よい表情をされてますね!
クラシカルな脱皮系、進化系。
非常にそそられますねぇ~

同店の御主人は武蔵ご出身ですかぁ~
まだまだ何かやってくれそうな気がしますね!

YMK | 2011年11月25日 07:58

どうもです!

この様子だと、オープンの時よりはいいものになっているようですね。
端麗系ならではの味わいという感じでしょうかね?

じゃい(停滞中) | 2011年11月25日 23:41

ここのラーメンは食べれば食べるほど好きになっていく味です。むしろ、この味に慣れてしまって味がくどいラーメンを食べられない体に成りつつありますねぇ。徐々に客も増えている感じですね。

松山さん | 2011年11月28日 23:27