レビューやランキングで探す、日本全国ラーメン情報
どこまでもどこまでも澄み切った黄金のクリアスープにぎっしりと詰まった鶏の旨味。東京で勝負、うれしい。江古田に来ています。ラーメン店の登竜門TRY賞。1年間に開店した店のラーメンをコンテスト方式で大賞を競うと言う企画です。今回で第13回目。毎年大賞が掲載されている本を正月に見るのが愉しみです。1年間、どんな店が誕生し、どんなラーメンが世に問われたのか。賞は総合部門の大賞のほか、塩、醤油、味噌、鶏白湯、豚骨、豚骨醤油、つけ麺、オリジナル部門と細分され、カテゴリー別のランキングが掲載されてます。見ているだけでも楽しい愛読書です。その中で一際目についたラーメンがありました。麺や金時の塩らぁ麺。見事に美しいラーメンの写真が載ってます。店の経歴を見ますと、千葉の銚子にあった人気の中華料理屋を閉店し、東京に出てきてラーメン専門店を始めた、という新店です。店主の受賞の言葉によれば、東京に出てきてラーメン店をしようと思ったきっかけが、このTRY賞を取ることだったと。これはすごい。そして、見事激戦を勝ち抜きハレの塩部門の第2位を獲得したのです。これはどうしても食べたい。思い立ったら、すぐに行きたいワタクシ。常磐線の中で列車内を駆け出したくなるような気持ちを抑えつつ、お店に向かいます。この日はめちゃめちゃ寒くて、家を出たときは雨でしたが、江古田駅を降りたら激しい雪になってました。でも、あのら~めんが食べた~い。芸術学部のキャンパスの前を通過する格好でお店の前に到着しました。ここかあ。店はコンクリを打ちっぱなしにした壁を意匠とするモダンなデザイン。ガラス戸越しに銚子の旗が見えていて、店主の銚子への思いが伝わってきます。傘を畳んで入店。先客は1組。地元のおかあさんたちのようです。入口に券売機がありますが、先ずはカウンター席に荷物を置いて券売機の前へ。もう食べるものは決まってます。味玉塩らぁ麺(750円)食券を渡して席に座ります。どっこいしょ。本で写真を見た店主が目の前にいますね。丁寧な所作で静かに麺づくりを始めます。とみ田店主がゆっくりとしかしすばやく動作する姿と重なりあいます。出来る間、カウンターに置かれた”資料“を拝見。いやあ、おもしろいラーメンを作ってるんですね。名付けて、源醤ラーメン。ひしおと源醤というのを使うそうですが、醤油の町銚子出身ならではのラーメンです。醤油のオリジンですね。銚子にある山十という醤油屋さんのものを使うそうで、山十さんは創業が1630年。次回はもう絶対にこれね。いやあ、無理して連食しちゃう?およそ3分で配膳。実物はもっとうつくしい。世界一透明度の高い湖はバイカル湖だそうですが、ラーメンで最高の透明度じゃないでしょうか。今まで透明スープもいろいろ見てきましたが、これはすごい。ここまでクリアにできるのは、おそらくは吸着工程もかましているのかもしれません。さ、さっそくスープを試飲してみます。いやあ、これか。この見た目のクリアさと味のコクのギャップのすごさで、TRY賞をもっていったんだな。コク味の厚みがすごい。味のコンク度合いも素晴らしいし、鶏のいい香りがしてます。ううう、たまんねええ。そして、いくら値千金の出汁が取れても、それだけでは味はしません。塩味をつける作業があります。その塩味、味の塩梅がまたいい。当然角はなく丸いのですが、塩気のなかに甘味があって複雑な味わいを持ったスープです。中華で最高とされている上湯(シャンタン)+金華ハムの上品なスープと、旨さと言う点で並び称されてもいい極上スープですね。これが、デフォルト650円。本にはヒマラヤ塩を使っていると明記されていますが、その使い方ですね。味の厚みは鶏と豚と香味野菜で演出。どの部位から旨味がでるのか、世間の常識にとらわれず、ジブンの経験を生かし、ジブン流を貫いているところがすばらしい。東京で勝負していなかったら、この世には存在しなかったラーメンを食べることができるシアワセ。麺は浅草開化楼製。細麺ストレートで加水は中。このタイプの塩ラーメンでは加水を抑えてぽきぽきした麺を合わせてくるケースが多いように感じていますが、このラーメンの麺はもうひとひねりありました。食感はぽきぽきという感じよりも中身まで充実して密度の高さを感じます、こんなに細いのに。白っぽい色と表面のつるつるは、このラーメンの美しさをより一層強調することとなります。茹ではかためで、風味のいい麺です。あらためて、こういうスープにはこういう麺、と設計していった店主のセンスもすばらしいし、開化楼はさすがですね。単純コストは高めと聞いてますが、コストパフォーマンスでは断然なんじゃないでしょうか。バラ巻チャーシュー。この大きさ、厚みにはまず驚かされます。原価、だいじょうぶ?とこっちが心配になるほどのボリューム。炙りもきっちりと入れて、味、風味、そして食感までも非常に満足度の高いものです。厚みは5、6mmあったでしょうか。味玉、穂先メンマ、白髭葱、万能ねぎと細部にわたり神経を行きわたらせ。あとは、そのまま一気にいただきました。うめえ、うめえ。ものすごい勢いで食べていたことに気がつき、残りはゆっくりゆっくりと味わって。いやあ、素晴らしい。窓越しに外を見ると、雪はやんだようですね。席を立って、店主にお礼を申し述べます。はげしくおいしいラーメンでした。無理して源醤を食べない方がいいと判断し、また来ますと言いました。感じのいい青年ですね。風が強い雪で、折りたたみ傘が吹き飛ばされそうな寒い中をお店に行った甲斐がありました。それどころか、おつりが来たような感じでした。また店主に会いに行くのが楽しみです。
どうもです! 素晴らしくおいしそうに見えますよ! 醤油のほうが取り出されがちですが、これも十分ありですね! 醤油と両方食べたい!
じゃいさん ありあり、ありですよ。 そうです、両方ね。次回醤です。
江古田に来ています。
ラーメン店の登竜門TRY賞。1年間に開店した店のラーメンをコンテスト方式で大賞を競うと言う企画です。今回で第13回目。毎年大賞が掲載されている本を正月に見るのが愉しみです。1年間、どんな店が誕生し、どんなラーメンが世に問われたのか。
賞は総合部門の大賞のほか、塩、醤油、味噌、鶏白湯、豚骨、豚骨醤油、つけ麺、オリジナル部門と細分され、カテゴリー別のランキングが掲載されてます。見ているだけでも楽しい愛読書です。その中で一際目についたラーメンがありました。
麺や金時の塩らぁ麺。見事に美しいラーメンの写真が載ってます。店の経歴を見ますと、千葉の銚子にあった人気の中華料理屋を閉店し、東京に出てきてラーメン専門店を始めた、という新店です。店主の受賞の言葉によれば、東京に出てきてラーメン店をしようと思ったきっかけが、このTRY賞を取ることだったと。これはすごい。そして、見事激戦を勝ち抜きハレの塩部門の第2位を獲得したのです。
これはどうしても食べたい。
思い立ったら、すぐに行きたいワタクシ。常磐線の中で列車内を駆け出したくなるような気持ちを抑えつつ、お店に向かいます。この日はめちゃめちゃ寒くて、家を出たときは雨でしたが、江古田駅を降りたら激しい雪になってました。でも、あのら~めんが食べた~い。芸術学部のキャンパスの前を通過する格好でお店の前に到着しました。ここかあ。
店はコンクリを打ちっぱなしにした壁を意匠とするモダンなデザイン。ガラス戸越しに銚子の旗が見えていて、店主の銚子への思いが伝わってきます。傘を畳んで入店。先客は1組。地元のおかあさんたちのようです。入口に券売機がありますが、先ずはカウンター席に荷物を置いて券売機の前へ。もう食べるものは決まってます。
味玉塩らぁ麺(750円)
食券を渡して席に座ります。どっこいしょ。本で写真を見た店主が目の前にいますね。丁寧な所作で静かに麺づくりを始めます。とみ田店主がゆっくりとしかしすばやく動作する姿と重なりあいます。
出来る間、カウンターに置かれた”資料“を拝見。いやあ、おもしろいラーメンを作ってるんですね。名付けて、源醤ラーメン。ひしおと源醤というのを使うそうですが、醤油の町銚子出身ならではのラーメンです。醤油のオリジンですね。銚子にある山十という醤油屋さんのものを使うそうで、山十さんは創業が1630年。次回はもう絶対にこれね。いやあ、無理して連食しちゃう?
およそ3分で配膳。
実物はもっとうつくしい。世界一透明度の高い湖はバイカル湖だそうですが、ラーメンで最高の透明度じゃないでしょうか。今まで透明スープもいろいろ見てきましたが、これはすごい。ここまでクリアにできるのは、おそらくは吸着工程もかましているのかもしれません。さ、さっそくスープを試飲してみます。
いやあ、これか。この見た目のクリアさと味のコクのギャップのすごさで、TRY賞をもっていったんだな。コク味の厚みがすごい。味のコンク度合いも素晴らしいし、鶏のいい香りがしてます。ううう、たまんねええ。そして、いくら値千金の出汁が取れても、それだけでは味はしません。塩味をつける作業があります。その塩味、味の塩梅がまたいい。
当然角はなく丸いのですが、塩気のなかに甘味があって複雑な味わいを持ったスープです。中華で最高とされている上湯(シャンタン)+金華ハムの上品なスープと、旨さと言う点で並び称されてもいい極上スープですね。これが、デフォルト650円。本にはヒマラヤ塩を使っていると明記されていますが、その使い方ですね。
味の厚みは鶏と豚と香味野菜で演出。どの部位から旨味がでるのか、世間の常識にとらわれず、ジブンの経験を生かし、ジブン流を貫いているところがすばらしい。東京で勝負していなかったら、この世には存在しなかったラーメンを食べることができるシアワセ。
麺は浅草開化楼製。細麺ストレートで加水は中。このタイプの塩ラーメンでは加水を抑えてぽきぽきした麺を合わせてくるケースが多いように感じていますが、このラーメンの麺はもうひとひねりありました。食感はぽきぽきという感じよりも中身まで充実して密度の高さを感じます、こんなに細いのに。白っぽい色と表面のつるつるは、このラーメンの美しさをより一層強調することとなります。
茹ではかためで、風味のいい麺です。あらためて、こういうスープにはこういう麺、と設計していった店主のセンスもすばらしいし、開化楼はさすがですね。単純コストは高めと聞いてますが、コストパフォーマンスでは断然なんじゃないでしょうか。
バラ巻チャーシュー。この大きさ、厚みにはまず驚かされます。原価、だいじょうぶ?とこっちが心配になるほどのボリューム。炙りもきっちりと入れて、味、風味、そして食感までも非常に満足度の高いものです。厚みは5、6mmあったでしょうか。味玉、穂先メンマ、白髭葱、万能ねぎと細部にわたり神経を行きわたらせ。
あとは、そのまま一気にいただきました。うめえ、うめえ。ものすごい勢いで食べていたことに気がつき、残りはゆっくりゆっくりと味わって。いやあ、素晴らしい。窓越しに外を見ると、雪はやんだようですね。
席を立って、店主にお礼を申し述べます。はげしくおいしいラーメンでした。無理して源醤を食べない方がいいと判断し、また来ますと言いました。感じのいい青年ですね。風が強い雪で、折りたたみ傘が吹き飛ばされそうな寒い中をお店に行った甲斐がありました。それどころか、おつりが来たような感じでした。また店主に会いに行くのが楽しみです。