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「ラーメン 大盛り 特増し」@燦燦斗の写真最近は、猫も杓子も魚介豚骨。
街で石を投げればこの手のラーメン屋に必ず当たるのではと思うほど数が多い印象で、それだけにその内訳も玉石混淆。
美味しい店もあれば、当然自分の口に合わない店もある。
そんな、魚介豚骨ラーメン自体にやや食傷気味だった折、図らずも本物のお店に辿り着いた。

そのお店の名前は、燦燦斗。
東十条駅を降りてすぐ、二軒のスナックに挟まれるようにこちらのお店は存在する。
店内は映画「ALWAYS 三丁目の夕日」を思わせるレトロな造り。
8席ほどのカウンターの後ろには、いかにも使いこまれた感じの製麺機が置いてあり、あたかもご主人のラーメンに対する情熱を代弁しているかのよう。

注文したのはラーメンの特増しを大盛りで。
数分で着丼し、早速スープを飲む。
その刹那、甘美な高揚感が身体じゅうを駆け巡る。
魚介と豚骨のバランスが素晴らしい。
さながら、黄金比を用いて建設されたと言われるピラミッドのような完成度。
見事な調和という言葉を辞書で引けば、燦燦斗のスープと書いてあるのではなかろうか。

自家製の麺は、モチっとしているのにコシがある。
珠玉のスープにマッチするよう、試行錯誤の末に辿り着いたものであろうことは想像に難くない。

そしてトッピング。
チャーシューの美味しさは尋常ではない。
他の方がこのチャーシューを絶賛していたが、その理由がよく分かった。
味玉、ザーサイ、メンマ、カイワレたちもこのラーメンの中では、個々に確かな仕事をする職人に変貌する。

スープ、麺、トッピング。
この三者が主張し過ぎることなく、しかし己の存在感を存分に発揮し、結果三倍ではなく三乗の相乗効果をもたらすという、秋のオーロラのように稀有なラーメン。

昭和にタイムスリップしたかのような空間で、時代の最先端を行くラーメンを食べる。
こんな形の贅沢があったなんて。

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