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2020年1月25日の大崎裕史の今日の一杯

東京都新宿区面影橋

かけそば

6年連続ミシュランビブグルマン選出の名店。
ラーメンはもちろん何度も食べているが「かけそば」780円は初めて。何度も食べていておいしいのはわかっているが具がなくなることにより、どう変わるのか?そもそもなぜ、このメニューを置いてるのか?なんて思っていたら隣のサラリーマン風の人は「かけそば味玉入り」を頼んでいた。むむ、そういうニーズもあるのか?私はチャーシューやネギは付けたい派だし、「丼一杯のフルコース」などと言ってチャーシューを食べるタイミング、メンマを箸休めで食べたり、具があってこその「ラーメン」だと思っている。しかし、しかしである。何度か食べているお店でこういう経験も良いのでは無いか。ましてやお店がそれをメニューとして出しているのなら一度は食べておきたい、と昨日の「今日の一杯」に続いて連日の素ラーメン。しかもこの2軒、副都心線で隣駅なので連食しやすい。(どちらも駅からは少し歩くが。都電を使うという方法もある。)
そして登場した「かけそば」。お店の基本メニューを知っているだけに試食するような気分だ。でもあえて、具無しで食べると確かに「麺とスープ」に集中して食べることになる。こだわりと自信が無いとできないメニューだ。島根の森田醤油、自家製鶏油、麺屋棣鄂のやや平打ちになった麺(国産小麦使用)、会津地鶏の丸鶏・吉備黄金鶏と伊達鶏のガラを炊いたスープ、どれも凄味を感じる。トッピングの余計な味が混ざることなく、味わうことができるのでキレ味鋭く、厚みを感じる。「麺の一本、スープの一滴たりとも残したくない」、そんな気持ちで丼を持ち上げてスープを啜りきった。おいし〜。

大崎裕史
大崎裕史

(株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンフェスタ実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2024年6月末現在約14,000軒、約29,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。