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2018年8月14日の大崎裕史の今日の一杯

東京都千代田区麹町

【限定】トマトとスイカのスムージーつけ麺

実はここのところ、短期の「限定メニュー」にはなかなか惹かれなくなってしまった。知人やマスコミに紹介しようにも短すぎて食べられないことが多いから。もちろん自己満足のために食べに行くことも無いわけではないが、私の場合、やっぱり「人に紹介」することが天命のような気がするのだ。
そして今回、久しぶりに「おっ!これは食べに行って紹介せねば!」と思う限定メニューが目に入った。それがソラノイロの「トマトとスイカのスムージーつけ麺」。
先日、「むぎくらべ」(神田小川町)で仙台の「五福星」が提供していた「納豆スムージーつけ麺」が個人的にかなり気に入ってどこかの店主がやってくれないかな、と思っていたら早速ソラノイロ店主・宮崎さんがやってくれたというわけだ。
実にソラノイロっぽい、夏の限定メニュー。言われなければ「五福星」からヒントを得た、というのは食べた私でも気が付かないほど。言うなれば「スムージー」というネーミングくらい。麺にはトマトとスイカがたっぷり、そしてこのメニューのキーアイテムであるトマトが実にうまい。トマトはつけ汁でも使われているし、麺の上以外にもつけ汁の中には凍ったトマトも。もっとスムージー感があれば麺との絡みも良くなって面白そうだが、おそらくどれくらいのシャリシャリ感(スムージー度)にするか悩んで迷ってこのつけ汁になったのであろう、と食べていてわかる。そして飲み干せることもまた重要。このメニューのポイントでもあろう。
このメニューのポスターにも「五福星からヒントを得た」と書かれていたので「正直だなぁ」と書いたら「パクリが横行している飲食業界ですから、一言教えていただいたことは書くのが礼儀」とビシッと業界向けのコメントも。

今回のトマトは北海道遠別町のアイコトマトを使用。「生産者さんとの繋がり、地方の素晴らしい農産物をお客様に伝えることを単発や一年だけで終わらせることなく、毎年継続してやっていこうと思っています。」という宣言も宮崎さんらしくて素晴らしい。
今年のそんな活動は
3月生ワカメ@三陸
7月無農薬無化学肥料の人参(宮内舎)@島根
ピクニックコーン@福井永平寺
かわかみ農園の桃@山梨
8月アイコトマト@北海道遠別町
嶽きみ@青森弘前市
9月すだち@徳島神山町
と続く。

今回のメニューは8/13〜9月初旬まで、昼15食・夜10食限定。1000円。

大崎裕史
大崎裕史

(株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンフェスタ実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2024年6月末現在約14,000軒、約29,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。