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2024年6月28日の大崎裕史の今日の一杯

東京都千代田区麹町

冷やしベジソバ(1300円)

暑い。とにかく暑い。歳のせいだけではないはず。ニュースでは『観測史上最高』なんていう言葉が何度も出てくる。夏でも5−60杯のラーメンを食べまくって30年。(食べ歩き歴は57年)昨年、初めて「もしかしてこれが熱中症?」と思うことがあった。陽が射す新店で1時間並んだ時。ラーメンは食べられたもののちょっと調子が悪くなり、その日から2週間程、昼のラーメンをやめた。今年は1カ月くらい、昼のラーメンを我慢しようかと考えている。それくらい暑い。異常気象というか、毎年暑くなっている気がする。1時間以上並ぶラーメン店主さんは、この夏の行列対策を考えた方がいいと思います。昨年もあったようですが、ラーメン行列に長い間並んで倒れて救急車。ニュースにして欲しくないです。
記帳制、整理券、ネット予約、いろんな方法が出てきているのでぜひ活用してほしいものです。
そんな中、「ソラノイロ」店主・宮崎さんもやってくれました。2年前から考えていたようですが、2024年6月27日から約2カ月、8月末まで通常メニューをやめ、「冷やしメニューのみ」にシフト。暖簾まで「ナツノイロ」というのを作ってました。
メニューは、ざる中華醤油 1200円、ざる中華胡麻 1300円、ざる中華二色(醤油と胡麻)1400円、冷やしベジソバ 1300円、冷やしビーガンベジソバ 1400円など。ビジュアル的に「冷やしベジソバ」を選択。近いうちにざる中華も食べてみます。
ベジソバや冷やしはお手のものなので、味の詳細は書かなくてもいいと思います。実においしいです。
初日の12時半頃までの状況を聞いてみました。7−8割がざる中華各種。私のようにベジソバは2−3割という少数派。
お店まで来て、「冷やしのみ」と知って帰っていった人が何人もいたそうです。そんなリスクを負ってまで「冷やし専門店」をやった理由とは?
昨年、猛暑が続き、厨房内が50度近くまで暑くなり、スタッフの職場環境、お客様の食べる環境を考えたら、何か考えなきゃ。と思ったそうです。そこで熱源を抑えよう、そのためには、通常メニューをいったん止め、冷やしメニュー専門店にしよう。でも麺は茹でなきゃならないので、それはガスではなくIH(電気)で対応すれば、厨房内の体感温度は5−10度以上違う、と。店主も含めてスタッフが倒れてはしょうがないですからね。もちろんお客様も涼しい環境で過ごせる。回転も良くなるのでお客様をお待たせしない。デメリットは、知らずに来たお客様を帰らせてしまうことがある。それと食材を入れてくれている業者さんに迷惑がかかる。そのあたりは、少しずつ修正や改善してなんとかしてくれるのではないでしょうか?
そんな夏の「冷やし専門店」、ちょっと注目してみたいと思います。もちろん応援しながら。

大崎裕史
大崎裕史

(株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンフェスタ実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2024年6月末現在約14,000軒、約29,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。