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「中華そば 塩 ¥750 +チャーシューちょい増し ¥150」@中華そば 麦萬の写真平日 17:45 待ちなし 先客4名 後客7名

今週は塩ラーメンに縛りを置いて新たな出会いを求めて旅に出る。スタートから店選びで失敗したくないのでベースのスープが優れた店を中心に捜索開始。夜営業ということもあって候補の店は限られてくるが新店ながら興味のある店が浮かんできた。

前回の初訪問で衝撃の醤油系に出会ってしまい近いうちに再訪したいと思っていたのがこちらだ。RDBの情報には塩ラーメンは載ってないが前回、券売機に塩ラーメンの告知が貼ってあったのを思い出して再訪を決めた。

昼営業は土日だけとハードルの高い店だが自宅から乗換なしで行くことも出来て最寄駅からも近くアクセスは良好だ。今夜は夜営業の開店前を目指して出発する。

直通電車の時間が合わず一回だけ乗換したが無事に富士見台駅に着いた。前回から一ヶ月も経っていないが求める身体を抑えつける訳にもいかない。前回は昼だったが夜は夜で哀愁のある商店街だ。

店先が見えてきたがまだ早すぎたのか行列も無いので近隣をぶらりと散策してみる。思った以上に何もなくすぐに戻って来たら人の並びが出来ていたので列に続く。

定刻になり提灯が灯り暖簾が上がる。券売機にはお目当ての塩ラーメンのボタンが無く中華そばを発券してから口頭で塩と告げる。前回おいしかった焼豚も追加のボタンが無いので現金で支払う方式だ。その説明を書いてある紙が段ボールなのも哀愁があってよい。

カウンター6席の店内はワンオペなので急ぐ人には向かないが昭和の雰囲気を味わうにはもってこいのロケーションだ。店内には軽やかな煮干し香が漂い、昭和の歌謡曲が流れる。店主さんは若いのに誰の影響なのだろうか。

そんな余計な事を考えていると第2ロットで我が杯が到着した。青磁の切立丼の中の姿だが圧巻の昭和ノスタルジーだ。本来ならビジュアル的にはナルトが入るところだが無化調に徹するためか出生の分からない物は入ってない辺りも素晴らしく思う。

まずは澄みきった枯色のスープをひとくち。口元に近づくと穏やかな白口煮干しの上品な香りが鼻に抜ける。いざ口に含むと煮干し香と共にサラリとしたオイリーな口当たりが広がる。植物性のオイルだろうかベースは非常に爽やかだが複雑な香味も感じる。

塩ダレはエッジを削ぎ落としたトゲトゲしさのないまろやかさで魚介スープの旨みをより引き立てる。

手打ち麺はしっかりと手揉みされて一本一本が個性を持っている。厚みや幅の微妙な違いですら茹で加減が変わり食感の違いとなっている。胚芽色が残っており全粒粉ならではの素朴な香りが残っている。しかし麺にザラつきは微塵も感じず、喉ごしも良く噛めば奥歯を押し返す弾力が歯応えを良くしている。もちろんスープの軽やかな塩気と小麦の甘みの相乗効果は言うまでもない。

具材は堂々たる赤耳焼豚が五枚で、ちょい増しなんて言っては申し訳ない。前回は気が付かなかったが調理場のガス台には一斗缶で手造りされた焼豚用の吊るし釜が設置されていた。この釜でじっくりと余分な脂を落としながら手間暇かけて焼き上げる。豚肩ロースの特徴を活かした焼き方で下味も良く仕上げの蜜ダレも効いていて旨い。

メンマは柔らかな仕上がりで歯応えのアクセントよりも麺と一緒に食べてマッチングを楽しむタイプ。味付けも濃すぎず脇役に回っている。

薬味の白ねぎの小口切りは香りを表現して玉ねぎのアッシェは辛味と食感のアクセント役を引き受ける。

中盤からも多加水の麺はしっかりと自身を保ちながらもスープを少しだけ吸ってグルテンをより強く感じて最後まで食べ飽きない。

今回は塩系の再開拓のスタートにこちらを選んで大正解だった。ベースのスープが動物系だろうが魚介系だろうが厚みがあると合わせるカエシが醤油でも塩でも関係なく美味くなると思った。

また明日も塩ラーメンを求めて旅に出ようと思うが醤油ラーメンで信頼できる店を中心に探してみようと心に刻んだ一杯でした。

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