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「らーめん(少なめ)¥780」@麺屋吉左右の写真平日 晴天 13:40 先待ち10名 後待ち15名

いつかの再訪を願っていたこちらに訪れるチャンスが来た。まだまだ経験値が足りないので新規開拓も進めていかねばならず再訪問となると後回しにしてしまいがちだ。しかも普段は縁のない地域なので余計に足が遠のいてしまう。しかし本日は友人から幕張メッセでのイベントのお誘いがあり待ち合わせの前に寄り道気分で向かってみた。

昼時のピークは避けようと13時を過ぎたころ家を出た。乗り換え一回で最寄駅に30分ほどで着いたがこんなに近いなら来店頻度を上げなくてはと反省した。

前回は雨の中の訪問だったのを駅から歩いて行くときに思い出した。先に券売機で食券を購入するシュミレーションをしながら向かうと店先が見えてきた。前回と同じような時間帯だが行列が多く10脚ある外待ち椅子は埋まり立見での待機となった。

強い西日を背中に浴びながら少しずつ先へ進み20分ほどで店内へと案内された。10名待ちを20分で飲み込むなら決して回転率は悪くないと思う。

セルフにて水を用意しカウンターで待つ。外待ちの時点で食券は渡してあり、個人的だが今夜は早くから会食があるので麺を少なめにしてもらった。隣の女性は大盛りにしているのに情けない限りだ。

本日も安定の二人体制の店内は掃除が行き届き安心して食事に集中できる。並んでいただき申し訳ないと繰り返し気をかけてくれるが、好きで並んでいるので大丈夫ですよと伝えたいくらいだ。多分ほとんどのお客さんが同じ思いかと。お二人の真剣で一生懸命な背中を見て「待たせやがって」などと思う人はこちらの行列にはいないはず。

着席後の第2ロットで我が杯が到着した。並び始めて30分程度なら何てことない待ち時間だ。

オリジナルの多用丼の中の姿は同系色を組み合わせた秋服のようで、この季節にぴったりの装いだが、植松晃士さんに言わせると〝おブスファッション〟と判定されそうな流行性を感じない容姿だ。でもそこが私には魅力でもある。

まずはマットなブロンズカラーのスープをひとくち。味覚よりも先に舌触りが脳に伝達されるクリーミーなスープはエマルジョンの極みで口中を隙間なく埋め尽くす。この一瞬で吉左右ワールドの扉が開いた。きっちり乳化した動物系油脂が強めのカエシを包み込んで穏やかな性格に見せている。魚介からの旨味も存分に感じるベストバランスなWスープだ。

麺は自家製の中太ストレート麺で、たっぷりと水分を蓄え丸みを帯びハリがある。この麺に含む水分が本来なら強気なスープの独壇場を食い止めているのかも知れない。小麦の香りを楽しむ麺というよりはスープの強さを優しさに変える役割を担っているようにも思える。

具材は豚肩ロース焼豚で肉の旨味と柔らかさのせめぎ合いを憶測してしまう。これ以上に柔らかさを求めれば旨みは逃げ出し、肉本来の旨みを残そうとすれば硬くなる。そんな攻防が一枚の焼豚から読み取れる楽しさは造り手の意図がハッキリしているからだろう。簡単に言えば思いが詰まった追加すべき焼豚だと言う事だ。

キャメル色のメンマは同系色のスープとの相性が上下揃いのラクダのパッチくらいにバッチリで植松晃士さんにセンスをいじられても仕方ないかと。しかし色の相性のトレンドなんて関係なくメンマの強気な食感と中太麺の優しい歯応えの相性は〝おモテ〟で間違いない。

薬味の白ねぎはスープ、麺、焼豚の全てと馴染む万能な薬味で、青ねぎが主流の関西の方には悪いが関東ねぎと呼ばれる白ねぎならではの役割を果たしていた。海苔すらも個性がぶつかり合う丼の中で磯の香りを誇示していた。

丼の中の物語を勝手に解釈して完食したが豚骨魚介特有のザラつきを微かではあるが感じてしまったのでスープは飲み干せなかった。

最近まで苦手だった豚骨魚介のラーメンへのレールを敷いてくれた一軒なのは紛れもない真実で、この道に迷ったら訪れたい店のひとつだ。

満足して席を立ち帰路につく時にも店先には行列が続いていた。前回は雨降る中の訪問だったので並ばずに入店する事が出来たが麺屋 吉左右さんでも天候に左右される事があるのかと思うと身も心も右往左往してしまう一杯でした。

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