レビューやランキングで探す、日本全国ラーメン情報
平日 晴天 10:45 先待ち3名 後待ち25名〝怒涛の味噌ウィーク〟横浜野毛にオーブした札幌味噌ラーメンの人気店に触発され、味噌しばりの一週間を過ごそうと決めた。そこで本日はRDBの味噌ランキングを検索してみる。するとトップに君臨している店がこちらだった。ランキングを見て思った事があるのだが、上位陣には都内よりも神奈川県に店が集中しているように思える。と言うことは今週は神奈川県に行く機会が増えそうな予感がする。こちらのお店情報をみると、昨日行った味噌ラーメン店の本家で修行されたとあり初訪問を決めた。11時のオープン前の現着を目指して10時過ぎに家を出た。半蔵門線から都営新宿線への乗り換えで40分ほどで最寄りの船堀駅に着いた。ほとんど利用した事がない新宿線の中でも初めて降りた駅だ。南口から船堀のランドマークと思われる船堀タワーホールを背にまっすぐ進んでいく。気がつくと自然と長州力の入場テーマ曲のパワーホールを口ずさんでいた。10分ほど歩くと大きな公園が現れる。その先に半シャッターのこちらがあった。かなり早めに着いたつもりだったが、すでに待ち人があり、3席限定の外待ちベンチは逃したが何とか四番手を死守。好立地とは言えない場所なのに人気の高さを思い知る。その後も行列は増え続けて開店時には20人以上になっていた。定刻になると、驚く事に自動でシャッターがフルオープン。まるで近未来を感じさせる幕開けだ。入口には修行先の屋号が入った白暖簾が掛かっており、これぞまさにお墨付きの暖簾分けの証だ。店内に入り券売機で否応なしに味噌のボタンを押す。数あるトッピングの中から冒険心で煮たまごだけは追加した。テーブル席も配置された店内のカウンターの奥に座り店内物色を開始。と思ったが調理場内は、すりガラスに囲まれた完全非公開。仕方なしに客席を見渡す。カウンターの背後には店内待ちのスペースがあるが席はなくスタンディングで待機する。ホールの床が老舗中華料理屋のように滑るので注意が必要だ。テーブル横には無数のラーメン本が置いてあり待ち時間も退屈は避けられそうだ。そんな店内を三人体制で回している。カウンター越しには調理工程は全く見えないがワンロット5杯くらいの勢いで、着席して6分程で我が杯が到着した。その姿は胴が朱色の丸みのある多用丼の中で荒々しい表情ながらも静寂に佇んでいる。まずはラードで覆われた榛色のスープをひとくち。レンゲが液面の油膜を破ると静寂が一変して、強烈な熱気を持った湯気が立ち昇る。大量のラードの下で煮えたぎるようなスープが待ち構えていたのだ。その湯気からは飲まずとも白味噌と香味野菜の香りが鼻腔に突き刺さる。いざスープを口に含むと鼻から入ってきた香りとは違う香りを感じた。それはナッツのような種実類の香りだ。しかも香ばしい煎り豆のようで食欲を刺激する。その後で白味噌の甘みと野菜の甘みが重なって口に広がる。見た目のオイリーなラードの量からするとサッパリとした口当たりでしつこさはない。かと言ってコクがない訳ではなくスープと油脂のバランスを保っている。スープの土台となっているのは豚骨系だと思うが特有の匂いや濁りもかんじないので、沸騰させないようにじっくりと炊き出した豚清湯スープのように軽やかだ。熱々のスープに隠れた麺を箸で持ち上げてみると、修行先よりも少し細めの中太ちぢれ麺が顔を出す。黄色みを帯びた透明感のある卵麺のちぢれにはスープの油分がまとわりついてキラキラと黄金色に輝いている。密度の濃そうな重みのある麺を啜ってみると、啜りやすいように麺の長さが短めにしてある。スープが拡散しやすいのが難点のちぢれ麺だが、こちらの麺ならば気にせずに思い切り啜ることができる。その度に味噌の塩気とニンニクの香りが押し寄せてくる。おじさんには少し強すぎると感じて、うすめ用のスープをお願いした。わずか50ccほど薄めただけで穏やかな塩分濃度に変わったが、ニンニクの香りは治らなかった。しかしこのスープ割のサービスはありがたく感謝した。初動では気になったニンニク臭も味覚とは鈍感なもので次第に気にならなくなっていた。しかしそこに新たな刺客が現れた。それはおろし生姜の洗礼だった。液面に浮かんでいたのは確認していたが、麺を食べる度にスープに溶け出した生姜の威力は強く、あっという間にスープを支配していた。ここからは味噌とニンニクと生姜の三つ巴の刺激の強さと戦いながら食べ進める事となった。グルテンのみっちりと詰まった麺を噛みつぶすと薄っすらではあるが甘みがにじみ出す。スープの香りが強いのでハッキリとはしないが小麦の風味も感じられる。喉元を通り過ぎていく感覚も楽しく躍動感のある麺は食べ飽きそうにない。具材のチャーシューはホロホロとした優良焼豚。豚肩ロースの煮豚型で厚切りで添えてある。赤身の筋肉の繊維質の一本一本が独立した身離れが噛みしめる度にほぐれていく。このチャーシューなら追加しても色んな食べ方が出来そうだが、今回はデフォ注文なので一枚限定により、単体で食べる他はネギと合わせるくらいしか手段がなかった。しかしこのネギチャーシューとして食べた時は平日の昼間なのに「ビールください!」と言いそうになったほどだ。追加した煮たまごは香りの強いスープの中でのバランスを考えてだろうか、控えめな味付けとなっていた。下茹での半熟具合は見事だったので、思惑通りの口直しとして存在を発揮していた。メンマは板状のメンマで硬さを残した仕上がり。こちらも味は控えめでメンマ自体の香りが楽しめる。単体で食べても良し、麺と絡んでも良しと歯応えや口直しの両面で仕事をしている。じっくりとあおられたモヤシやタマネギの野菜類もクタクタの食感が「らしさ」を出している。30年近く前に札幌で初めて食べた時は、モヤシはシャキシャキの方が良いのになと思った記憶がある。しかし今になってみると、この方が野菜の甘みを感じるし、麺との相性もよく思えてきた。具材ではなくスープの一部と思えば納得がいく。こちらのモヤシにはタンメンの野菜のような食感は求めてはいけないのだと、改めて気づかされた。薬味は大量の白ネギのみ。粗雑に切られたように見えるが、このくらいの大胆さがないとスープや麺に負けてしまう。最初は虎のように凶暴な食感に思うが、熱々のスープに浸せば飼いならされた猫のようにすり寄ってくる。この熱変化による白ネギの持つ特有の甘みも、スープに溶け出して深みを増す。中盤からもスープの塩分ではなくニンニク臭に追いかけられて口の中が疲れてきた。スパイスよりもダイレクトに感じる刺激臭に手こずりながら麺と具材は完食したが、スープはほとんど残してしまった。席を立ち店を出ると、外には開店時よりも多い行列が続いていた。中にはネクタイ姿の若いサラリーマンの三人組も見られたが、大切な昼休みの全てをこちらに捧げるほどに、若者には絶大な人気を誇る味噌ラーメンである事を知った一杯でした。
〝怒涛の味噌ウィーク〟
横浜野毛にオーブした札幌味噌ラーメンの人気店に触発され、味噌しばりの一週間を過ごそうと決めた。そこで本日はRDBの味噌ランキングを検索してみる。するとトップに君臨している店がこちらだった。ランキングを見て思った事があるのだが、上位陣には都内よりも神奈川県に店が集中しているように思える。と言うことは今週は神奈川県に行く機会が増えそうな予感がする。こちらのお店情報をみると、昨日行った味噌ラーメン店の本家で修行されたとあり初訪問を決めた。
11時のオープン前の現着を目指して10時過ぎに家を出た。半蔵門線から都営新宿線への乗り換えで40分ほどで最寄りの船堀駅に着いた。ほとんど利用した事がない新宿線の中でも初めて降りた駅だ。南口から船堀のランドマークと思われる船堀タワーホールを背にまっすぐ進んでいく。気がつくと自然と長州力の入場テーマ曲のパワーホールを口ずさんでいた。10分ほど歩くと大きな公園が現れる。その先に半シャッターのこちらがあった。かなり早めに着いたつもりだったが、すでに待ち人があり、3席限定の外待ちベンチは逃したが何とか四番手を死守。好立地とは言えない場所なのに人気の高さを思い知る。その後も行列は増え続けて開店時には20人以上になっていた。
定刻になると、驚く事に自動でシャッターがフルオープン。まるで近未来を感じさせる幕開けだ。入口には修行先の屋号が入った白暖簾が掛かっており、これぞまさにお墨付きの暖簾分けの証だ。店内に入り券売機で否応なしに味噌のボタンを押す。数あるトッピングの中から冒険心で煮たまごだけは追加した。テーブル席も配置された店内のカウンターの奥に座り店内物色を開始。と思ったが調理場内は、すりガラスに囲まれた完全非公開。仕方なしに客席を見渡す。カウンターの背後には店内待ちのスペースがあるが席はなくスタンディングで待機する。ホールの床が老舗中華料理屋のように滑るので注意が必要だ。テーブル横には無数のラーメン本が置いてあり待ち時間も退屈は避けられそうだ。そんな店内を三人体制で回している。
カウンター越しには調理工程は全く見えないがワンロット5杯くらいの勢いで、着席して6分程で我が杯が到着した。その姿は胴が朱色の丸みのある多用丼の中で荒々しい表情ながらも静寂に佇んでいる。
まずはラードで覆われた榛色のスープをひとくち。レンゲが液面の油膜を破ると静寂が一変して、強烈な熱気を持った湯気が立ち昇る。大量のラードの下で煮えたぎるようなスープが待ち構えていたのだ。その湯気からは飲まずとも白味噌と香味野菜の香りが鼻腔に突き刺さる。いざスープを口に含むと鼻から入ってきた香りとは違う香りを感じた。それはナッツのような種実類の香りだ。しかも香ばしい煎り豆のようで食欲を刺激する。その後で白味噌の甘みと野菜の甘みが重なって口に広がる。見た目のオイリーなラードの量からするとサッパリとした口当たりでしつこさはない。かと言ってコクがない訳ではなくスープと油脂のバランスを保っている。スープの土台となっているのは豚骨系だと思うが特有の匂いや濁りもかんじないので、沸騰させないようにじっくりと炊き出した豚清湯スープのように軽やかだ。
熱々のスープに隠れた麺を箸で持ち上げてみると、修行先よりも少し細めの中太ちぢれ麺が顔を出す。黄色みを帯びた透明感のある卵麺のちぢれにはスープの油分がまとわりついてキラキラと黄金色に輝いている。密度の濃そうな重みのある麺を啜ってみると、啜りやすいように麺の長さが短めにしてある。スープが拡散しやすいのが難点のちぢれ麺だが、こちらの麺ならば気にせずに思い切り啜ることができる。その度に味噌の塩気とニンニクの香りが押し寄せてくる。おじさんには少し強すぎると感じて、うすめ用のスープをお願いした。わずか50ccほど薄めただけで穏やかな塩分濃度に変わったが、ニンニクの香りは治らなかった。しかしこのスープ割のサービスはありがたく感謝した。初動では気になったニンニク臭も味覚とは鈍感なもので次第に気にならなくなっていた。しかしそこに新たな刺客が現れた。それはおろし生姜の洗礼だった。液面に浮かんでいたのは確認していたが、麺を食べる度にスープに溶け出した生姜の威力は強く、あっという間にスープを支配していた。ここからは味噌とニンニクと生姜の三つ巴の刺激の強さと戦いながら食べ進める事となった。
グルテンのみっちりと詰まった麺を噛みつぶすと薄っすらではあるが甘みがにじみ出す。スープの香りが強いのでハッキリとはしないが小麦の風味も感じられる。喉元を通り過ぎていく感覚も楽しく躍動感のある麺は食べ飽きそうにない。
具材のチャーシューはホロホロとした優良焼豚。豚肩ロースの煮豚型で厚切りで添えてある。赤身の筋肉の繊維質の一本一本が独立した身離れが噛みしめる度にほぐれていく。このチャーシューなら追加しても色んな食べ方が出来そうだが、今回はデフォ注文なので一枚限定により、単体で食べる他はネギと合わせるくらいしか手段がなかった。しかしこのネギチャーシューとして食べた時は平日の昼間なのに「ビールください!」と言いそうになったほどだ。
追加した煮たまごは香りの強いスープの中でのバランスを考えてだろうか、控えめな味付けとなっていた。下茹での半熟具合は見事だったので、思惑通りの口直しとして存在を発揮していた。
メンマは板状のメンマで硬さを残した仕上がり。こちらも味は控えめでメンマ自体の香りが楽しめる。単体で食べても良し、麺と絡んでも良しと歯応えや口直しの両面で仕事をしている。
じっくりとあおられたモヤシやタマネギの野菜類もクタクタの食感が「らしさ」を出している。30年近く前に札幌で初めて食べた時は、モヤシはシャキシャキの方が良いのになと思った記憶がある。しかし今になってみると、この方が野菜の甘みを感じるし、麺との相性もよく思えてきた。具材ではなくスープの一部と思えば納得がいく。こちらのモヤシにはタンメンの野菜のような食感は求めてはいけないのだと、改めて気づかされた。
薬味は大量の白ネギのみ。粗雑に切られたように見えるが、このくらいの大胆さがないとスープや麺に負けてしまう。最初は虎のように凶暴な食感に思うが、熱々のスープに浸せば飼いならされた猫のようにすり寄ってくる。この熱変化による白ネギの持つ特有の甘みも、スープに溶け出して深みを増す。
中盤からもスープの塩分ではなくニンニク臭に追いかけられて口の中が疲れてきた。スパイスよりもダイレクトに感じる刺激臭に手こずりながら麺と具材は完食したが、スープはほとんど残してしまった。
席を立ち店を出ると、外には開店時よりも多い行列が続いていた。中にはネクタイ姿の若いサラリーマンの三人組も見られたが、大切な昼休みの全てをこちらに捧げるほどに、若者には絶大な人気を誇る味噌ラーメンである事を知った一杯でした。