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平日 曇天 10:40 待ちなし 後客3名〝第23回 RDBの超高性能スーパーコンピューターが算出したオススメ店は本当に私に合うのか!〟開催する。このイベントはRDB PC版のオススメに挙がる六店舗から、その店のオススメでは無く、自分の好きそうなメニューを食べて採点し、超高性能スパコンとの勝敗を決めるものである。採点基準は90点以上付いたなら私のKO負け、80点以上ならば判定負け、70点台なら引き分けとし60点台なら判定勝ち、59点以下の点数ならば私のKO勝ちとする。過去22戦の対戦相手は「風雲児 」「麵屋一燈 」「煮干しつけ麺宮元 」「竹末東京プレミアム 」「さんじ 」「麺処 晴」「燦燦斗」「神田 勝本」「中華そば屋 伊藤」「麺処 ほん田」「煮干中華ソバ イチカワ」「麺屋 和利道 warito」「らーめん 芝浜」「らーめん かねかつ」「狼煙〜NOROSHI〜」「ラーメン大至」「中華ソバ 伊吹」「麺処 朧月」「Bonito Noodle RAIK」「中華蕎麦 とみ田」「陽はまたのぼる」「神田とりそば なな蓮」と名だたる有名店や人気店が並ぶが、対戦成績は22戦12勝4敗5分7KO 1没収試合と現在は私の勝ちが大きくリードしている。前回はスパコンが挙げるオススメ店の中では珍しく〝無化調〟を謳った店だったが、懸念された自家製麺が残念な結果となってしまった。しかし、その後すぐにオススメに挙がってきたのがまたしても〝無化調〟を掲げたコチラだったのだ。ようやくスパコンが私の趣向を理解してくれたのだろうか、期待してお店情報を覗いてみる。皆さんの写真を見る限りはビジュアル系が多く、オジサンひとりでは恥ずかしくなるようなメニューが並んでいる。そんな中にもシンプルな醤油系らしき写真もチラホラあるので、一か八かの勝負で初訪問を決めた。場所は大森駅のようだが近くにある超人気店には何度か行ったことがあるので行き方は問題なさそうだ。偶然にも前夜に品川での会食があったので、見知らぬ大森の夜の顔を覗いて見たくなり大森での前泊する事にした。サウナ付きのカプセルホテルに宿をとり、大浴場で汗を流した後に未体験の大森のネオン街を練り歩こうと外出をした。ホテルのそばには昔ながらの飲み屋小路があり、スナックがひしめき合う。すでに終電が迫る時間帯なので人通りは少なく、うら寂しい雰囲気だ。行くあてもなく彷徨っていると、何処からともなく外国人の呼び込みが近づいてくる。数歩あるけば「オニイサンドウデスカ」その先でも「オニイサン、オニイサン」と怪しげな誘い声をかけてくる。オニイサンではなくオジサンなので聞く耳は持たない。この通りの中で日本人は私だけしかいないのではと心配になるくらいだ。他の街にはない異様な雰囲気に圧倒され、身に危険を感じたのでホテルに戻って呑む事にした。古めかしい畳座敷の食事処の大衆感が心地よい。生ビールを頼み、深夜なのでツマミは避けようと思ったがメニューにハムエッグを見つけてしまい〝半熟だからカロリーゼロ〟などと流行りの言い訳をしながら注文した。この食堂もほぼ24時間営業なので、東海道遠征の拠点として今後も定宿として活躍してくれそうだ。生ビール数杯を呑み干して狭いながらもベッドに身体を沈めた。翌朝も快調に目覚め朝風呂に入り身支度を整え、午前10時のチェックアウトに間に合わせる。前日からの現地入りのメリットを感じながら、のんびりと駅前のカフェでコーヒーを嗜む。11時開店前の現着を目指しても時間に余裕があるので前泊が癖になってしまっている。開店時間の30分前に駅前のカフェから移動を始める。店に向かう途中に人気店の行列の前を通った。開店50分前で14,5名が並んでいたが、さすがの人気ぶりである。(ちなみに帰り道では開店15分前で28名待ち)そんな行列を横目に先を進むと「21世紀少年のともだち」のような独特の図柄の看板が目に入ってきた。こちらは開店20分前でも行列はなく先頭にて待機する。半シャッターの店先の外待ち席で店頭に貼られた雑誌等の掲載ページを読みながら待つことにした。いずれも一流女性雑誌ばかりで中年オジサン読む雑誌ではない。どの紹介文にも〝おしゃれ〟とか〝女子的〟などの言葉が踊る。ラーメンの写真からもソレが十分に伝わってくるので、オシャレ優先のラーメンだけでない事を願いながら待っていると、定刻より3分早くオープンとなった。一番手で入店し券売機の前で頭を悩ませる。RDBの写真ではシンプルな盛付けの醤油系があったはずだが、醤油系のメニュー写真がパスタのような盛付けなのでオジサンにはしっくりとこない。諦めかけて券売機の下の方へ目を向けると新メニューとしてのお題を発見した。小さな写真で分かりづらいが、さほど派手な盛付けではなく見えたので本日のお題に決めた。カウンターのラーメン店らしくないクッション性のあるスツールに腰を沈めて店内を見回すと〝女子的〟という言葉がピッタリと当てはまる洒落た雰囲気。内装や接客、卓上のウェットティッシュなどの備品にいたるまで女性客への配慮がされている。調理場に目を向けると、奥の製麺室には高級製麺機「リッチメン」が設置されている。自家製麺への期待と不安が入り混じる店内をキャス帽をかぶった男性二人のオペレーションで回している。スタッフ同士の会話も品があり落ち着いているのも好印象。開店直後の準備が整っていなかったのか、着席して5分ほどしてから調理が始まった。本当に丁寧な盛付けの下準備を見ていると、着席して8分で我が杯が到着した。その姿は屋号が焼印されたオリジナル木製トレーの上に、波佐見焼白磁の十草彫りの入った多用丼の中で、オジサンに対して敵対心むき出しのビジュアル系な表情で出迎える。しかし実に丁寧に盛り付けなので、秋葉原にある同じような盛り付けのラーメンとは美しさが比べ物にならない程にきれいだ。そんなオシャレなビジュアルに負けないように心を乙女にしてラーメンと向き合う。まずはスープをひとくち。着丼時点から鶏の香りが鼻腔を刺激している。脳が鶏清湯スープだと判断した状態で口に含んでみると、鶏出汁の旨みにも負けない味覚が押し寄せた。それはカエシの醤油ダレの香味と酸味だ。しかも他にはない、もろみを直接かじったようなフレッシュ感あふれる風味だった。今までに香り付けのために生醤油を少しだけ使っている店はあったが、これほどまでに全面に押し出した生醤油感は初めてだ。裏返して言うと熟成感やまろやかさには欠けるが、不思議と尖った印象は感じない。それは土台の鶏出汁の旨みがしっかりしているからだろうか。塩分も高めギリギリを突いているがストライクゾーンに収めている。鶏油のコクも穏やかに設計されていて過剰な油分も感じない。続いて製麺室のリッチメンが練り出した自家製中細ストレート麺は、麺上げまで40秒弱の早茹でタイプ。箸先から伝わる加水率の低さからある程度の食感を想像できる。密度の軽い麺を啜ってみると、質量と同様に軽快に口の中へと滑り込んできた。麺の軽さから思っていたよりもグルテンを感じられる歯触りで風味も良い。これもまた予想に反して意表を突かれた。コチラの店は屋号に掲げた「クワトロ」が意味するように「4」にこだわりをみせる。ベースのスープが4種類ならば、自家製麺も4種類用意してある。この中細ストレート麺ならば、他の麺にも期待が持てる。具材はチャーシューが二種類。鶏ムネ肉の低温調理はきっちりと成形された形状が印象的。美しく整った切り口と厚みからは丁寧な仕事ぶりが見てとれる。味付けは繊細な薄口であるが、素材の良さと調理温度の設定が、生っぽさを表に出さずに表現している。一方の豚モモ肉のレアチャーシューはかなり薄切りされて中央に巻かれて花盛りにされている。一枚づつに剥がして食べてみるとパストラミのようにスパイスが利いているので薄味でも食べ応えがある。薄くスライスされているのでスープ加熱を起こすのが早いので注意が必要だ。追加の味玉は提供時は真っ白な卵肌を見せるが、スープに浮かんでいる間に醤油の色素を吸って淡い茶色に変化していた。味も見た目と同じく醤油感は全くないので塩味玉といった感じで個人的には物足りない。塩系スープには合いそうだが、醤油スープの香味には負けてしまったいた。太メンマはハッキリとした醤油感が見た目にも出ているが、味付けも少し強く出ていた。硬めの仕上がりのメンマを噛むたびに湧いてくる醤油の塩気が、ギリギリのスープの塩分に加わると塩っぱさが気になった。薬味は青ねぎは見た目のインパクトだけを重視した厚めの笹切りだと思い最初の印象は良くなかったのだが、麺と共演した時の香りと食感の寄り添い方が絶妙で、思わず何度も麺と絡めて食べたほどだ。さすがは九条ねぎの持ち味が活きている。粗く見られた青ねぎも下処理が丁寧にされているので必要以上の辛味や風味は落としてあり、一歩引いた香りと食感でアクセントを付けてくれた。見た目で判断したことを申し訳なく思うくらいに良く考えられた薬味だった。さすがに彩り役だけに思えた二色のパプリカは、やはり見た目重視の薬味で味覚の上では存在感は出てなかった。それに代わって黒々した十字15切の海苔は、江戸時代から海苔の名産地である大森の名に恥じない特級品を使われている。厚みのある高級海苔の持つ磯の香りと口溶けの良さはラーメン店の海苔としては最高水準。瞬時に舌の上で溶けた海苔は香りだけを残して消えていった。いつしか自分がオシャレ空間にいる事を忘れてエシカルなラーメンに夢中になっていた。無化調ならではの食べ終えた後の爽快感とともに席を立った。今回は明らかにスパコンのオススメに負けてしまった。これで通算対戦成績は23戦12勝5敗5分7KO 1没収試合となったが、まだまだ私の勝利が先行している。しかし最近のスパコンの無化調推しには期待が持てるようになってきた。今後も私の趣向をくんでオススメ店に挙げて欲しいものだ。店を出て店頭のメニューを見直した時に、盛付けの派手さから敬遠してしまった熟成醤油系にも興味が湧いてきた。フレッシュな生醤油系との味比べを是非にしてみたいと再訪を誓うことになった一杯でした。
〝第23回 RDBの超高性能スーパーコンピューターが算出したオススメ店は本当に私に合うのか!〟
開催する。このイベントはRDB PC版のオススメに挙がる六店舗から、その店のオススメでは無く、自分の好きそうなメニューを食べて採点し、超高性能スパコンとの勝敗を決めるものである。
採点基準は90点以上付いたなら私のKO負け、80点以上ならば判定負け、70点台なら引き分けとし60点台なら判定勝ち、59点以下の点数ならば私のKO勝ちとする。
過去22戦の対戦相手は「風雲児 」「麵屋一燈 」「煮干しつけ麺宮元 」「竹末東京プレミアム 」「さんじ 」「麺処 晴」「燦燦斗」「神田 勝本」「中華そば屋 伊藤」「麺処 ほん田」「煮干中華ソバ イチカワ」「麺屋 和利道 warito」「らーめん 芝浜」「らーめん かねかつ」「狼煙〜NOROSHI〜」「ラーメン大至」「中華ソバ 伊吹」「麺処 朧月」「Bonito Noodle RAIK」「中華蕎麦 とみ田」「陽はまたのぼる」「神田とりそば なな蓮」と名だたる有名店や人気店が並ぶが、対戦成績は22戦12勝4敗5分7KO 1没収試合と現在は私の勝ちが大きくリードしている。
前回はスパコンが挙げるオススメ店の中では珍しく〝無化調〟を謳った店だったが、懸念された自家製麺が残念な結果となってしまった。しかし、その後すぐにオススメに挙がってきたのがまたしても〝無化調〟を掲げたコチラだったのだ。ようやくスパコンが私の趣向を理解してくれたのだろうか、期待してお店情報を覗いてみる。皆さんの写真を見る限りはビジュアル系が多く、オジサンひとりでは恥ずかしくなるようなメニューが並んでいる。そんな中にもシンプルな醤油系らしき写真もチラホラあるので、一か八かの勝負で初訪問を決めた。
場所は大森駅のようだが近くにある超人気店には何度か行ったことがあるので行き方は問題なさそうだ。偶然にも前夜に品川での会食があったので、見知らぬ大森の夜の顔を覗いて見たくなり大森での前泊する事にした。サウナ付きのカプセルホテルに宿をとり、大浴場で汗を流した後に未体験の大森のネオン街を練り歩こうと外出をした。
ホテルのそばには昔ながらの飲み屋小路があり、スナックがひしめき合う。すでに終電が迫る時間帯なので人通りは少なく、うら寂しい雰囲気だ。行くあてもなく彷徨っていると、何処からともなく外国人の呼び込みが近づいてくる。数歩あるけば「オニイサンドウデスカ」その先でも「オニイサン、オニイサン」と怪しげな誘い声をかけてくる。オニイサンではなくオジサンなので聞く耳は持たない。この通りの中で日本人は私だけしかいないのではと心配になるくらいだ。他の街にはない異様な雰囲気に圧倒され、身に危険を感じたのでホテルに戻って呑む事にした。
古めかしい畳座敷の食事処の大衆感が心地よい。生ビールを頼み、深夜なのでツマミは避けようと思ったがメニューにハムエッグを見つけてしまい〝半熟だからカロリーゼロ〟などと流行りの言い訳をしながら注文した。この食堂もほぼ24時間営業なので、東海道遠征の拠点として今後も定宿として活躍してくれそうだ。
生ビール数杯を呑み干して狭いながらもベッドに身体を沈めた。翌朝も快調に目覚め朝風呂に入り身支度を整え、午前10時のチェックアウトに間に合わせる。前日からの現地入りのメリットを感じながら、のんびりと駅前のカフェでコーヒーを嗜む。11時開店前の現着を目指しても時間に余裕があるので前泊が癖になってしまっている。
開店時間の30分前に駅前のカフェから移動を始める。店に向かう途中に人気店の行列の前を通った。開店50分前で14,5名が並んでいたが、さすがの人気ぶりである。(ちなみに帰り道では開店15分前で28名待ち)そんな行列を横目に先を進むと「21世紀少年のともだち」のような独特の図柄の看板が目に入ってきた。
こちらは開店20分前でも行列はなく先頭にて待機する。半シャッターの店先の外待ち席で店頭に貼られた雑誌等の掲載ページを読みながら待つことにした。いずれも一流女性雑誌ばかりで中年オジサン読む雑誌ではない。どの紹介文にも〝おしゃれ〟とか〝女子的〟などの言葉が踊る。ラーメンの写真からもソレが十分に伝わってくるので、オシャレ優先のラーメンだけでない事を願いながら待っていると、定刻より3分早くオープンとなった。
一番手で入店し券売機の前で頭を悩ませる。RDBの写真ではシンプルな盛付けの醤油系があったはずだが、醤油系のメニュー写真がパスタのような盛付けなのでオジサンにはしっくりとこない。諦めかけて券売機の下の方へ目を向けると新メニューとしてのお題を発見した。小さな写真で分かりづらいが、さほど派手な盛付けではなく見えたので本日のお題に決めた。
カウンターのラーメン店らしくないクッション性のあるスツールに腰を沈めて店内を見回すと〝女子的〟という言葉がピッタリと当てはまる洒落た雰囲気。内装や接客、卓上のウェットティッシュなどの備品にいたるまで女性客への配慮がされている。調理場に目を向けると、奥の製麺室には高級製麺機「リッチメン」が設置されている。自家製麺への期待と不安が入り混じる店内をキャス帽をかぶった男性二人のオペレーションで回している。スタッフ同士の会話も品があり落ち着いているのも好印象。開店直後の準備が整っていなかったのか、着席して5分ほどしてから調理が始まった。
本当に丁寧な盛付けの下準備を見ていると、着席して8分で我が杯が到着した。その姿は屋号が焼印されたオリジナル木製トレーの上に、波佐見焼白磁の十草彫りの入った多用丼の中で、オジサンに対して敵対心むき出しのビジュアル系な表情で出迎える。しかし実に丁寧に盛り付けなので、秋葉原にある同じような盛り付けのラーメンとは美しさが比べ物にならない程にきれいだ。そんなオシャレなビジュアルに負けないように心を乙女にしてラーメンと向き合う。
まずはスープをひとくち。着丼時点から鶏の香りが鼻腔を刺激している。脳が鶏清湯スープだと判断した状態で口に含んでみると、鶏出汁の旨みにも負けない味覚が押し寄せた。それはカエシの醤油ダレの香味と酸味だ。しかも他にはない、もろみを直接かじったようなフレッシュ感あふれる風味だった。今までに香り付けのために生醤油を少しだけ使っている店はあったが、これほどまでに全面に押し出した生醤油感は初めてだ。裏返して言うと熟成感やまろやかさには欠けるが、不思議と尖った印象は感じない。それは土台の鶏出汁の旨みがしっかりしているからだろうか。塩分も高めギリギリを突いているがストライクゾーンに収めている。鶏油のコクも穏やかに設計されていて過剰な油分も感じない。
続いて製麺室のリッチメンが練り出した自家製中細ストレート麺は、麺上げまで40秒弱の早茹でタイプ。箸先から伝わる加水率の低さからある程度の食感を想像できる。密度の軽い麺を啜ってみると、質量と同様に軽快に口の中へと滑り込んできた。麺の軽さから思っていたよりもグルテンを感じられる歯触りで風味も良い。これもまた予想に反して意表を突かれた。コチラの店は屋号に掲げた「クワトロ」が意味するように「4」にこだわりをみせる。ベースのスープが4種類ならば、自家製麺も4種類用意してある。この中細ストレート麺ならば、他の麺にも期待が持てる。
具材はチャーシューが二種類。鶏ムネ肉の低温調理はきっちりと成形された形状が印象的。美しく整った切り口と厚みからは丁寧な仕事ぶりが見てとれる。味付けは繊細な薄口であるが、素材の良さと調理温度の設定が、生っぽさを表に出さずに表現している。一方の豚モモ肉のレアチャーシューはかなり薄切りされて中央に巻かれて花盛りにされている。一枚づつに剥がして食べてみるとパストラミのようにスパイスが利いているので薄味でも食べ応えがある。薄くスライスされているのでスープ加熱を起こすのが早いので注意が必要だ。
追加の味玉は提供時は真っ白な卵肌を見せるが、スープに浮かんでいる間に醤油の色素を吸って淡い茶色に変化していた。味も見た目と同じく醤油感は全くないので塩味玉といった感じで個人的には物足りない。塩系スープには合いそうだが、醤油スープの香味には負けてしまったいた。
太メンマはハッキリとした醤油感が見た目にも出ているが、味付けも少し強く出ていた。硬めの仕上がりのメンマを噛むたびに湧いてくる醤油の塩気が、ギリギリのスープの塩分に加わると塩っぱさが気になった。
薬味は青ねぎは見た目のインパクトだけを重視した厚めの笹切りだと思い最初の印象は良くなかったのだが、麺と共演した時の香りと食感の寄り添い方が絶妙で、思わず何度も麺と絡めて食べたほどだ。さすがは九条ねぎの持ち味が活きている。粗く見られた青ねぎも下処理が丁寧にされているので必要以上の辛味や風味は落としてあり、一歩引いた香りと食感でアクセントを付けてくれた。見た目で判断したことを申し訳なく思うくらいに良く考えられた薬味だった。
さすがに彩り役だけに思えた二色のパプリカは、やはり見た目重視の薬味で味覚の上では存在感は出てなかった。それに代わって黒々した十字15切の海苔は、江戸時代から海苔の名産地である大森の名に恥じない特級品を使われている。厚みのある高級海苔の持つ磯の香りと口溶けの良さはラーメン店の海苔としては最高水準。瞬時に舌の上で溶けた海苔は香りだけを残して消えていった。
いつしか自分がオシャレ空間にいる事を忘れてエシカルなラーメンに夢中になっていた。無化調ならではの食べ終えた後の爽快感とともに席を立った。
今回は明らかにスパコンのオススメに負けてしまった。これで通算対戦成績は23戦12勝5敗5分7KO 1没収試合となったが、まだまだ私の勝利が先行している。しかし最近のスパコンの無化調推しには期待が持てるようになってきた。今後も私の趣向をくんでオススメ店に挙げて欲しいものだ。
店を出て店頭のメニューを見直した時に、盛付けの派手さから敬遠してしまった熟成醤油系にも興味が湧いてきた。フレッシュな生醤油系との味比べを是非にしてみたいと再訪を誓うことになった一杯でした。