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平日 晴天 14:55 先客5名 後客なし〝ニューオープン 探検記〟本日も新店限定の連食計画を進めているが、午前中には無事に「會津・喜多方らーめん 愛絆」にて一食目を食べ終えるとバスを利用して王子駅まで戻ってきた。そこからは電車で田端駅で山手線に乗り換えると、あっという間に西日暮里駅に着いたが、地図上では近く見えた二店舗なので本当に乗換ルートが正解だったのか疑問に思いながら駅に降りた。本日の連食先に決めたのは二週間ほど前に西日暮里にオープンしたばかりのコチラで、オープン直後に初訪問を狙っていたのだが系列店に行った事があるという理由で一度は見送っていた店なのだ。しかし本日は上野を拠点としたので移動がスムーズだと思い二食目の候補に決定したのだが、思ったよりも細かい乗り換えが必要な連食ルートだった。前食を食べ終えてから30分程しか経っておらず胃袋の空き容量が少ないので駅前でカフェを探していたら、偶然にも目指しているコチラの前を通り過ぎた。正午前の時点で行列は10名近く並んでいて、すでに人気店となっている様子を目の当たりにした。そんな行列を横目に見ながらカフェに入ると、コーヒーで水分を補給しながらスマホにもバッテリーを補充した。その時間を利用してコチラの予習をしておこうとRDBを開いてみると、謎めいた部分が見えてきた。それは今年6月に祐天寺にオープンした駅に隣接した立地条件や店名が同じなので系列店なのは間違いないと思うが、後からオープンしたコチラの方が本店名義となっている事だ。大人の事情なのかは分からないが詳しい事は誰かがリサーチしてくれると思ったので、あまり深入りせずに勘ぐるのをやめた。そうこうしていると胃袋の空き容量も増えてきたので再び店先へと向かってみると、今度は昼の部の閉店間際の時間帯なので行列は無くなっていた。昼の部ギリギリの滑り込みだったが早じまいはされてなく、何とか間に合ったようで白い大きな暖簾をくぐった。自動ドアが開いて店内に入ると入口右手の券売機の中から本日のお題を探すのだが、祐天寺の系列店と麺類のラインナップは同じようだった。前回の祐天寺を初訪問した時はヘッドライナーと思われる屋号を冠にした中華そばを食べたので、今回はチャレンジの意も込めて別にメニューにしようと思い二番手に位置するボタンを押した。そこに祐天寺でも追加した味玉を追加発券してカウンターに座り、店内を物色してみる。内装は祐天寺と同じく和のテイストを打ち出した造りとなっているが、敷地面積が狭いので随分と窮屈に思える。その為だと思うがサイドメニューには違いがあり、人員を必要とするチャーハン類はメニューに無いようだ。L字カウンターだけの店内を本日は三人体制で回しているが、ちょうどのタイミングでバイトスタッフが一人あがるとこだったので実質は二人体制だった。そんな閉店間際の空気の中で待っていると着席して5分で我が杯が到着した。その姿は屋号の入った白磁の切立丼の中で、少しばかり予想と違った表情で出迎えてくれた。〝濁りそば〟このフレーズからは勝手に鶏白湯を思っていたが実際には乳化や白濁している様子はなく、確かに〝濁りそば〟の方がしっくりくる。まずは名付け親のネーミングセンスに拍手を送りながら、苦手ジャンルの鶏白湯でなかった事をうれしく思ってレンゲを手にした。まずは煤竹色のスープをひとくち。ウンチクにもあるように具材を出来るだけ削ぎ落としているが、青ネギだけは基本でも大量に添えてある液面からスープが見られる部分にレンゲを沈めてみる。そこには清湯とも白湯とも違う半濁したスープが注がれてきたが、サラリとした印象ではなく若干のとろみを感じさせる。立ち昇る湯気に含まれる香りの主導権は鶏出汁が握っているようで、クセではなく個性的な香りが鼻先に届いた。いざスープを口に含むと、唇には熱さの他に豊富なコラーゲンの粘着質が伝わってきた。とろみに見えたのは鶏由来のコラーゲンの仕業だったようで、濃度は無いが冷えると煮こごりになりそうなタイプのスープだ。味わいとしては積極的に鶏出汁が先行する中に乾物系の旨みが後押ししてくるような、シンプルな構成ながらも奥深い仕上がりとなっている。ウンチクには椎茸と昆布の出汁となっている通りの味わいだが、かなりの舌触りだけではない粉っぽさを感じるの安価な干し椎茸の軸によるものだろう。カエシの塩分も高めだが、醤油ダレの酸味と乾物独特の酸味が塩気を和らげてくれている。調理場にはスープ炊き用の大きな寸胴鍋が置かれてあるが、全くスープを炊いている気配がしないのが不思議である。もうすでに「伊蔵八名義」での多店舗展開が進んでいて、セントラルキッチンで作られているスープにも思えてきた。もしかしたら厨房の大型冷蔵庫に貼られたホワイトボードに書かれた暗号のような〝中16〟や〝トリ20〟の文字と数字が、スープストックの在庫数ではないだろうかと良からぬ勘ぐりをしてしまった。店内には最初から麺が硬めなので更なる「麺のカタメ」には対応できないと書き記されていて、ある程度の麺の硬さを覚悟しながらレンゲを箸に持ち替えた。前回の祐天寺のレビューでは麺上げまでジャスト35秒と目測で書いてしまったが、キッチンタイマーは37秒の設定になっていた。この35秒でも40秒でもない辺りに強いこだわりを感じながら麺を持ち上げてみると、やや小麦色に発色したストレート細麺が現れた。束で持ち上げても箸先に係る重さは非常に軽やかなので、かなりの低加水麺と思われる。箸にしな垂れるような事なくハリの強さを感じさせている麺を一気にすすり込むと、切刃のエッジが鋭く唇を通過していく。それは口の中に入っても落ち着く事なく暴れまわり、奥歯で押さえ込むのに苦労する。やはり低加水麺ならではのザラついた舌触りや粉っぽさを感じてしまい、スープとの絡みも敢えて拒否しているようにすら思える。そんなスープと馴染んでない麺を勢いよくすすると、かん水の不快な臭気が強く飛び込んでくる。なのでラーメンの醍醐味のひとつでもある、すする楽しみを放棄してゆっくりと口に運ぶ食べ方にシフトせざるを得なかった。具材のチャーシューにも鶏に特化した鶏モモ肉が使われていたが、煮込み過ぎたのか切ってからの時間が経ち過ぎているのかパサついた食感が残念だ。味付けは程よい醤油感があり申し分ないが、噛んでも肉汁や脂質の残ってない鶏モモ肉は本領を発揮しているとは思えず残してしまった。追加した味玉はメニューにも〝とろり味玉〟と銘打ってあるだけに、完璧な下茹での半熟具合が素晴らしい。さらには熟成を重ねながらも黄身が完全にゲル化する一歩手前で止めてあるので〝とろり〟の表現に相応しい味玉となっている。漬けダレにはフレッシュな醤油のキレを感じさせるので、熟成感との組み合わせが面白い。今回は祐天寺での失敗を踏まえて黄身がスープに流れ出さないように細心の注意を払いながらレンゲの中で割ったので、スープに被害を及ぼす事なく味玉を楽しめた。もちろん提供温度も素晴らしく、ネットリとした黄身の熱さでヤケドしそうな程である。具材は至ってシンプルで、メンマなどは省かれているが卓上には「味付キクラゲ」や「激辛ニラ」などの具材が置かれているので物足りない方にはありがたいサービスだろう。しかし私は偏屈なポリシーから提供されたラーメンの中で世界を完結させたく、お酢やコショウ類すらも使った事がない変わり者なので味変アイテムは必要としなかった。薬味にはどっさりの九条ネギが盛り付けてあるが、訪問時間が遅かったせいか切り口が乾いてしまっていた。せっかくの高級ブランド葱なのに香りは飛んでしまい、歯触りも悪くもったいなく思ってしまった。あまりにもキレイに切り揃えられた切り口にも、セントラルキッチンでの機械仕込みに見えて手仕込み感は伝わってこなかった。中盤以降も強情な麺質は変わる事なくスープとの絡みを拒否し続けて、一切の連帯感が生まれないままに食べ切ってしまった。スープにも底上げ要素が顔を出してきたので、飲む事なくレンゲを置いた。食べ終えて席を立つ時には昼営業も終了の時間となっていたが、駅近どころか駅直結の好立地なのに通し営業でない事が不思議だった。人員的な問題だけだと思われるが、いずれは祐天寺のように通し営業になって地元の方の胃袋を満たしてくれる予感のする一杯でした。
〝ニューオープン 探検記〟
本日も新店限定の連食計画を進めているが、午前中には無事に「會津・喜多方らーめん 愛絆」にて一食目を食べ終えるとバスを利用して王子駅まで戻ってきた。そこからは電車で田端駅で山手線に乗り換えると、あっという間に西日暮里駅に着いたが、地図上では近く見えた二店舗なので本当に乗換ルートが正解だったのか疑問に思いながら駅に降りた。
本日の連食先に決めたのは二週間ほど前に西日暮里にオープンしたばかりのコチラで、オープン直後に初訪問を狙っていたのだが系列店に行った事があるという理由で一度は見送っていた店なのだ。しかし本日は上野を拠点としたので移動がスムーズだと思い二食目の候補に決定したのだが、思ったよりも細かい乗り換えが必要な連食ルートだった。
前食を食べ終えてから30分程しか経っておらず胃袋の空き容量が少ないので駅前でカフェを探していたら、偶然にも目指しているコチラの前を通り過ぎた。正午前の時点で行列は10名近く並んでいて、すでに人気店となっている様子を目の当たりにした。そんな行列を横目に見ながらカフェに入ると、コーヒーで水分を補給しながらスマホにもバッテリーを補充した。
その時間を利用してコチラの予習をしておこうとRDBを開いてみると、謎めいた部分が見えてきた。それは今年6月に祐天寺にオープンした駅に隣接した立地条件や店名が同じなので系列店なのは間違いないと思うが、後からオープンしたコチラの方が本店名義となっている事だ。大人の事情なのかは分からないが詳しい事は誰かがリサーチしてくれると思ったので、あまり深入りせずに勘ぐるのをやめた。
そうこうしていると胃袋の空き容量も増えてきたので再び店先へと向かってみると、今度は昼の部の閉店間際の時間帯なので行列は無くなっていた。昼の部ギリギリの滑り込みだったが早じまいはされてなく、何とか間に合ったようで白い大きな暖簾をくぐった。
自動ドアが開いて店内に入ると入口右手の券売機の中から本日のお題を探すのだが、祐天寺の系列店と麺類のラインナップは同じようだった。前回の祐天寺を初訪問した時はヘッドライナーと思われる屋号を冠にした中華そばを食べたので、今回はチャレンジの意も込めて別にメニューにしようと思い二番手に位置するボタンを押した。そこに祐天寺でも追加した味玉を追加発券してカウンターに座り、店内を物色してみる。
内装は祐天寺と同じく和のテイストを打ち出した造りとなっているが、敷地面積が狭いので随分と窮屈に思える。その為だと思うがサイドメニューには違いがあり、人員を必要とするチャーハン類はメニューに無いようだ。L字カウンターだけの店内を本日は三人体制で回しているが、ちょうどのタイミングでバイトスタッフが一人あがるとこだったので実質は二人体制だった。そんな閉店間際の空気の中で待っていると着席して5分で我が杯が到着した。
その姿は屋号の入った白磁の切立丼の中で、少しばかり予想と違った表情で出迎えてくれた。〝濁りそば〟このフレーズからは勝手に鶏白湯を思っていたが実際には乳化や白濁している様子はなく、確かに〝濁りそば〟の方がしっくりくる。まずは名付け親のネーミングセンスに拍手を送りながら、苦手ジャンルの鶏白湯でなかった事をうれしく思ってレンゲを手にした。
まずは煤竹色のスープをひとくち。ウンチクにもあるように具材を出来るだけ削ぎ落としているが、青ネギだけは基本でも大量に添えてある液面からスープが見られる部分にレンゲを沈めてみる。そこには清湯とも白湯とも違う半濁したスープが注がれてきたが、サラリとした印象ではなく若干のとろみを感じさせる。立ち昇る湯気に含まれる香りの主導権は鶏出汁が握っているようで、クセではなく個性的な香りが鼻先に届いた。いざスープを口に含むと、唇には熱さの他に豊富なコラーゲンの粘着質が伝わってきた。とろみに見えたのは鶏由来のコラーゲンの仕業だったようで、濃度は無いが冷えると煮こごりになりそうなタイプのスープだ。味わいとしては積極的に鶏出汁が先行する中に乾物系の旨みが後押ししてくるような、シンプルな構成ながらも奥深い仕上がりとなっている。ウンチクには椎茸と昆布の出汁となっている通りの味わいだが、かなりの舌触りだけではない粉っぽさを感じるの安価な干し椎茸の軸によるものだろう。カエシの塩分も高めだが、醤油ダレの酸味と乾物独特の酸味が塩気を和らげてくれている。調理場にはスープ炊き用の大きな寸胴鍋が置かれてあるが、全くスープを炊いている気配がしないのが不思議である。もうすでに「伊蔵八名義」での多店舗展開が進んでいて、セントラルキッチンで作られているスープにも思えてきた。もしかしたら厨房の大型冷蔵庫に貼られたホワイトボードに書かれた暗号のような〝中16〟や〝トリ20〟の文字と数字が、スープストックの在庫数ではないだろうかと良からぬ勘ぐりをしてしまった。
店内には最初から麺が硬めなので更なる「麺のカタメ」には対応できないと書き記されていて、ある程度の麺の硬さを覚悟しながらレンゲを箸に持ち替えた。前回の祐天寺のレビューでは麺上げまでジャスト35秒と目測で書いてしまったが、キッチンタイマーは37秒の設定になっていた。この35秒でも40秒でもない辺りに強いこだわりを感じながら麺を持ち上げてみると、やや小麦色に発色したストレート細麺が現れた。束で持ち上げても箸先に係る重さは非常に軽やかなので、かなりの低加水麺と思われる。箸にしな垂れるような事なくハリの強さを感じさせている麺を一気にすすり込むと、切刃のエッジが鋭く唇を通過していく。それは口の中に入っても落ち着く事なく暴れまわり、奥歯で押さえ込むのに苦労する。やはり低加水麺ならではのザラついた舌触りや粉っぽさを感じてしまい、スープとの絡みも敢えて拒否しているようにすら思える。そんなスープと馴染んでない麺を勢いよくすすると、かん水の不快な臭気が強く飛び込んでくる。なのでラーメンの醍醐味のひとつでもある、すする楽しみを放棄してゆっくりと口に運ぶ食べ方にシフトせざるを得なかった。
具材のチャーシューにも鶏に特化した鶏モモ肉が使われていたが、煮込み過ぎたのか切ってからの時間が経ち過ぎているのかパサついた食感が残念だ。味付けは程よい醤油感があり申し分ないが、噛んでも肉汁や脂質の残ってない鶏モモ肉は本領を発揮しているとは思えず残してしまった。
追加した味玉はメニューにも〝とろり味玉〟と銘打ってあるだけに、完璧な下茹での半熟具合が素晴らしい。さらには熟成を重ねながらも黄身が完全にゲル化する一歩手前で止めてあるので〝とろり〟の表現に相応しい味玉となっている。漬けダレにはフレッシュな醤油のキレを感じさせるので、熟成感との組み合わせが面白い。今回は祐天寺での失敗を踏まえて黄身がスープに流れ出さないように細心の注意を払いながらレンゲの中で割ったので、スープに被害を及ぼす事なく味玉を楽しめた。もちろん提供温度も素晴らしく、ネットリとした黄身の熱さでヤケドしそうな程である。
具材は至ってシンプルで、メンマなどは省かれているが卓上には「味付キクラゲ」や「激辛ニラ」などの具材が置かれているので物足りない方にはありがたいサービスだろう。しかし私は偏屈なポリシーから提供されたラーメンの中で世界を完結させたく、お酢やコショウ類すらも使った事がない変わり者なので味変アイテムは必要としなかった。
薬味にはどっさりの九条ネギが盛り付けてあるが、訪問時間が遅かったせいか切り口が乾いてしまっていた。せっかくの高級ブランド葱なのに香りは飛んでしまい、歯触りも悪くもったいなく思ってしまった。あまりにもキレイに切り揃えられた切り口にも、セントラルキッチンでの機械仕込みに見えて手仕込み感は伝わってこなかった。
中盤以降も強情な麺質は変わる事なくスープとの絡みを拒否し続けて、一切の連帯感が生まれないままに食べ切ってしまった。スープにも底上げ要素が顔を出してきたので、飲む事なくレンゲを置いた。
食べ終えて席を立つ時には昼営業も終了の時間となっていたが、駅近どころか駅直結の好立地なのに通し営業でない事が不思議だった。人員的な問題だけだと思われるが、いずれは祐天寺のように通し営業になって地元の方の胃袋を満たしてくれる予感のする一杯でした。