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「中華そば」@中華そば 勝本の写真2022年2月5日(土)

昨夜はラーコンパニオンの要望で1年4ヶ月振りにこちらの店を訪問です。

店主の「松村康史」氏は嘗て「京都全日空ホテル」で総料理長を務めたフレンチ界の重鎮です。

また、3号店である「銀座八五」は昨年ラーメン店で史上5店目となるミシュランの星を獲得しています。

18時31分に到着すると、外に待ち客は見当たらないものの、店内の席は既に埋まっている状況です。

私は「中華そば」を選択し、ラーコンパニオンは「特製中華そば」と共に「そば各種大盛り」と「特製卵かけご飯」の食券を購入しました。

そして、店内で待つ事10分ほどで席に案内され、席に着いて待つ事4分ほどで待望のラーメンが到着です。

醤油スープの表面には薄い油膜が張っていて、若干捻れた中細麺の上にはチャーシュー、メンマ、ナルト、刻みネギ、海苔が乗っています。

先ずはスープを飲んでみると、適度な醤油の風味や塩味と共に、凡ゆる風味が巧妙に絡み合った出汁の重厚な味わいが口の中に広がります!

一口飲んだ瞬間、思わず「これは美味い・・・」と声に出して呟いてしまいました(汗)

出汁は鶏や豚に煮干し主体の乾物魚介や昆布と思われますが、自ら味わう限りでは煮干しの旨味と昆布の甘味が若干突出している印象です。

一方、煮干しは旨味やコクと共に仄かな雑味を与えていて、その雑味が昆布の甘味と重なる事で味わいに絶妙なフックを生み出しています。

尚、前回はラードが豚の風味を与えていたものの、今回はゲンコツから滲み出たと思しき出汁のコクや旨味が豚の存在を醸し出しています。

次に麺を食べてみると、多加水寄りの中細麺が適度な硬さに茹でられていて、噛み締めると緻密な歯応えと共に小麦の鮮明な風味を感じます。

そして、麺にはスープと共に油が潤沢に絡み込み、麺の甘味にスープの旨味や油分のコクが重なる事で味わいに一段と膨らみが増す印象です。

次にチャーシューを食べてみると、大振りな豚肩ロースの煮豚が若干厚めにスライスされています。

肉質には生姜の風味を帯びた醤油ダレが染みていて、歯応えに柔らかな弾力を感じると共に赤身の旨味や脂身の甘味が舌に存分に伝わります。

尚、海苔はスープに触れる事で形が容易に崩れてしまうものの、新鮮な海苔から放たれる磯の清々しい風味が極めて鮮やかに保たれています。

食べ終えた感想ですが、私個人的にはミシュランで星を獲得した「銀座八五」すら凌駕するほど研き上げられた味わいである様に感じました。

過去にも著名な料理人が幾度とラーメン店を開業したものの、成功を納めたケースは極めて稀であると言っても過言ではない様な気がします。

その理由は、ラーメンを格下の料理と捉えてしまい、ラーメンを理解する事なく従来の味作りの延長で取り組んでいた点に尽きると考えます。

一方、こちらのラーメンからはフレンチの要素は一切感じられず、設計もラーメンでは今まで散々使い古された至って在り来たりな構成です。

つまり、異業種の料理人がラーメンを熟知した上で培った技術を駆使すれば、在り来りな構成であっでも卓越した味が生み出せる事をこの一杯が証明している様に感じます。

この味が単なる上ブレでない事を強く祈りつつ、近日中に再訪して今一度「中華そば」を食べたいと思います。

ご馳走さまでした。

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