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「五目そば」@中華そば みたかの写真2022年4月15日(金)

昨夜は狭山出張を終えた帰り道にこちらの店を初訪問。

10年前に閉業した三鷹の名店「江ぐち」の後継店で、閉店から3ヶ月を経てお弟子さんが跡地で復活させた店との事です。

尚、嘗ての「江ぐち」は「孤独のグルメ」の原作者である「久住昌之」氏が執筆した小説の舞台となった事でも有名です。

18時38分に到着すると、店の外では7名の先客が入店待ちの状況です。

待つ事14分ほどで店内に案内され、席に着いて「五目そば」を注文すると5分ほどでラーメンが到着です。

醤油スープには油や刻みネギが浮いていて、細麺の上にはチャーシュー、ハム、茹で玉子、メンマ、ナルト、ピーマン、モヤシが乗っています。

先ずはスープを飲んでみると、至って穏やかな醤油の風味や塩味と共に、淡麗でいて極めて膨らみに満ちた出汁の味わいが口の中に広がります。

出汁は恐らく豚や鶏の動物系に煮干しや野菜と思われますが、豚の旨味や野菜の甘味の背後に鶏や煮干しの風味が密かに介在している印象です。

一方、醤油ダレからは角が見事に取り除かれてはいるものの、加糖の甘味を殆ど伴う事なく無垢な醤油の風味が極めて鮮やかに保たれています。

また、調理工程を見る限りでは化調が結構使われてはいるものの、醤油や出汁の隙間を均一に埋める事で味わいに絶妙な一体感を与えています。

尚、スープに浮いた香味油はラードが主体と思われるものの、自ら味わう限りでは魚介と思しき香ばしい風味を若干帯びている様な気がします。

総じて言うと、個々のパーツ自体は主張が控えめではあるものの、それらが一体に纏まる事で味わいに巧妙な奥行きを与えている様に感じます。

次に麺を食べてみると、低加水寄りの細麺が硬めに茹でられていて、噛み締めると緻密な歯応えと共に灰分を帯びた小麦の鮮明な風味を感じます。

硬めに茹でた麺である事から些かスープが絡み難いものの、噛み締めると仄かなスープの塩味が背景となって麺の甘味が一段と鮮明に際立ちます。

次にチャーシューを食べてみると、醤油ダレが染みた小振りな豚バラ肉の煮豚が厚めにスライスされています。

肉質には柔らかな弾力が保たれていて、噛み締めると滲み出た醤油の仄かな塩味が背景となって脂身のコクや甘味が舌に極めて素直に伝わります。

食べ終えた感想ですが、使い古された在り来りな設計ではあるものの、長年積み重ねられた年季を感じさせる徹底的に研き込まれた味わいでした。

世間では無化調を謳う店が優れているかの様に見られてはいるものの、見方を変えれば単に化調を使い熟す技術に欠ける店と捉える事も出来ます。

そう言う意味では、化調を巧みに使い熟す老舗の技術も私個人的にはもっと着目されるべきだと思っています。

改めて訪れる機会があれば、次回は一番人気である「ワンタンメン」を是非試してみたいと思います。

ご馳走さまでした。

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