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たまたまだけど、今回からしばらくランキング上位店レビューシリーズ。
まず、第一弾は本日時点で全体ランキング第8位、渋谷の雄「はやし」さんである。


開店当初からの宿願叶って、やっと訪店。
たまたまオープン間もない時期に店の前を通りかかり、「あ、こんなトコにらーめん屋さんが・・・」と
気にはなっていたのだが、いかんせん、この辺のエリアに出没するのは、
決まって夜な夜なになってしまうワケで。

そんなこんなしてるうちに、RDBでも上位に顔出す有名店となってしまい、
営業時間の短さも相まって、行列も形成されているとのこと。

日祝休みということで、狙いは土曜昼のみだったが、なかなか家からそのために
出張っていくまでのモチベーションは高まらず、さりとてオール明けを狙うといっても、
若かりし頃ならまだしも、いっちょまえにアラフォーと呼ばれる世代になった今では、ロケーション的に
なかなかキビシいものがあり、ご対麺を果たせぬまま、ここまで引っ張ってきてしまっていた。

今回なぜチャンスが得られたか?という経緯を語り始めると、
RDB史上最長のレビューになりかねないので、大きく割愛するが、
とある土曜日のAM10:45、渋谷駅前に一人佇む禅魔師がいたことは確かであり、
とりあえずメシ喰おか!と考えた際に、11時開店のこちらを思い出し、
急ぎマークシティ裏の急坂を登攀した次第。

10時55分過ぎに到着。とりあえず行列最後尾に接続して噴き出す汗を拭きつつ、
息を整えていると自分の番手を確認する間もなく、のれんが架けられ列が動き出した。
パッと見で、前に10人以上いた気がしたので、たぶん第2陣以降だろうなと半ばあきらめモードで
店前まで行くと、残り一席の状態で、前にカップルを挟んでのサードグリッドというポジショニング。

こうなると繰り上げポールをいただくのは必然的で、誘導の店員さんが
先におひとり様よろしいですか?と前のカップルに聞くのに合わせてすみませんね・・・と
ほくそ笑みながら、一番手前の席をGETし、焼豚らーめんのボタンをポチッとやってやる。


店内は黒を基調にしたシックな作り。看板となっている丼をモチーフにしたデザインロゴなどを見ても、
店舗設計には何かしらのコンサルタントもかませて取り組んだのでは・・・と推察。
とはいえ、いたずらにイマドキ感を追っている感じはせず、あくまで渋く、まとめ尽くしている点に好感。

カウンター越しには、RDB上でも絶妙の呼吸が絶賛されている男女の店員さんに、バイトさんらしき若者一人。
確かに無駄なくソツなく、麺作りが粛々と二人の手により進められ、それを客達がまんじりともせず見守るような図式。
特別威勢が良いワケでもなく、ダイナミックなアクションがあるわけでもなく、驚異的なスピードを誇るわけでもないが、
何故か引きつけられる心地良い何かが、お二人の作業にはあるような気がした。

巷にありがちなこの辺を変に履き違えたイタいお店には、ぜひ参考にしていただきたいと願うばかりである。


と言ってるうちに、2ロット目の調理に突入。
ほどなくすると、今日のお相手が登場と相成った。

箸をつけ出す前に特徴的な丼を眺める。
一般的な丼に比べて、高さはあまり変わらないようだが、若干口径が小さく、その分胴部のテーパーがキツめに。
イメージ的には円味を帯びた植木鉢のような感じを受けたが、表面積が少ない分、冷めにくくなるのかな・・・と
その効果を類推するものの、実際の狙いについては今のところ不明。

実食。
麺を持ち上げ、すする。スープを飲み、味わう。
ただひたすらこの繰り返し。
久々に一度も手を止めることなく、淡々と完食してしまった。

受けた印象は甚だ定性的で恐縮ではあるが、生真面目さと安心感か。
吟味に吟味を重ねた素材が、きちっと手間隙かけて処理・加工され、
寸分違わぬ分量とタイミングで一杯のラーメンに昇華したと言おうか。

ここ数年でもはやラーメンの主流に躍り出たともいえるケモノ×お魚系のティピカルな一品といえばそれまでだが、
全般的にマンネリ感が漂いつつあるこのカテゴリーで、シンプルなラーメン一本でフィールドに立ち、
今や名店の称号を得ようとしているところに、この店の矜持と確固たる力を感じる。

今まで食べたラーメンで例えるなら、やはりパイオニアともいえる「青葉」の姿が思い浮かぶ。
この期に及んで「青葉」のラーメンを初めて食べたときの、あの懐かしさと斬新さが入り交じった衝撃が
襲ってくるわけではさすがにないのだが、こうした草創期の感覚を鮮明に思い出させると同時に、舌が肥えたというより
妙に舌が慣れてしまった現在の客層をも惹きつけてやまないところが、この店の真骨頂といえるのではないだろうか。

麺、スープ、具材、丼、空間、オペレーション・・・「はやし」を構成するすべてが狙った通りに配置され、
計算通りにすべてが働くのであれば、食べた者の反応も、自ずと予定調和の中に収まってくるものなのだろう。

ただやはりひねくれ者というか、やみくもに刺激を求めてしまいがちな禅魔師さんとしては、
完成度の高さは絶対的に評価するものの、幸福感に浸るまでにはもうひとつ何かが・・・と思ってしまう。

もうこうなれば、個人的嗜好の問題でお店側に何の落ち度があるわけではないのだろうが、
ひとつ強いて言うのであれば、全体に漂う隙のなさというか、周りを寄せつけぬストイックな雰囲気が
逆にこちらのウイークポイントになってしまっているのかも・・・となんとなく思った。

投稿(更新) | コメント (2) | このお店へのレビュー: 1件

コメント

ども~♪

渋谷の名店、はやしさんですねぇ~
こちらは、大盛りがないため、
必然的に味玉かチャーを追加しちゃいますねぇ~

オペレーションは阿吽の呼吸で絶妙ですねぇ~
ほぉ~バイト君がいらっしゃいましたかぁ~

こちら、おっしゃられている通り、抜群の完成度な一品であることは間違いないのですが、
優等生すぎて、もうちょっとひと癖ほしいと感じたのも事実です。

YMK | 2009年7月29日 14:24

こんにちは。コメント有難うございます。自分はこちらへは、1年数ヶ月前に、禅魔師さんと全く同じメニューで一度( http://ramendb.supleks.jp/score/82184 )。何書いたっけと読み返したら、禅魔師さん仰るこの店の「ストイックな雰囲気」については私も当時レビューで軽く言及してましたw私もレビュー当時、既にある程度、濃厚豚骨魚介食傷気味感(早口言葉かw)は持っていましたが、こちらはその感覚が増幅されてしまうことなく素直に頂けましたね。こちらはラーメンしかない(=ラーメンより濃厚にしないといけないつけ麺がない)のが逆にいいのかもしれません。
渋谷は十分近場なのですが余り足を運ばないエリアなので、禅魔師さんのメルシー訪問時と同様、渋谷でラーメン&再訪となると中華麺店 喜楽が最優先になってしまい、なかなかここや中華そば すずらん中華ソバ 櫻坂への再訪が後回しになってしまうのが辛いところです。

>ヘルシー売りのラーメンに対しては、何勘違いしてくれちゃってるの?って思いますもん。
まぁそれくらい特に二郎系などのラーメンは健康面からすればヤバめなのは事実なんでしょうけど(苦笑)、私は健康増進法をかつてブログ(とうに休止)でしっかり叩いたくらい、ヒネているのでw

>二郞では野菜にあまり興味を示さないのに、メルシーでは野菜使いになるという
メルシーはスープの性質や濃さ的に野菜があると丁度しっくりくる感じはしますよね(笑)まぁ私は二郎の場合は、中和剤のもやし増やしておかないと最後まで食いきれないんで(苦笑)
ちなみにどうでもいいですが1ヶ月二郎断ちしたのでそろそろ(ry

mtp | 2009年7月31日 08:17