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「しょうゆラーメン + 味つけ玉子」@蜂屋 神楽坂店の写真 シルバーウィークも働きづめ(21日)、臨時休業の店も多く、お昼はどこにするかと考えておりますと……そういえば旭川の名店「蜂屋 神楽坂店」が連休初日の19日にオープンしたはず。ということは、連休中も営業間違いなしということで、さっそく訪店。
 有楽町線飯田橋駅のB3出口を出て、右手はす向かいのビル2階、階段を上ると鮮やかな緑の暖簾がお出迎え。オープン3日目とあって店内は満員ですが、客はどんどん入れ替わり、すぐに席があきました。券売機は入口左手、「しょうゆラーメン」(750円)と「味つけ玉子」(100円)をポチッとな。店員に食券を渡すと、油の量を聞かれます。「濃いめ」「普通」「なし」から選べるとのことですが、初訪ゆえ「普通」で。丼は約5分で到着。
 写真では褐色スープのように見えますが、表面の油層のみが褐色で、その下はライトブラウンの白濁スープ。両者をよくかき混ぜて、まずは一口……ガツンと舌を直撃する、焦がしラードの香ばしさ、その後を追うように、豚骨と魚介系が一体化したまろやかな風味が口の中に広がります。この「時間差攻撃」に最初は少し戸惑いますが、ラードをスープが追いかけ、スープをラードが追いかけ、食べ進むほどにその「サイクル」が縮まって、ラスト三分の一ほどは完全に味が一体化、ラードの香ばしさと豚骨のコク、さらに魚介のスッキリ感が、それぞれの良さを掛け合わせるような「シナジー」効果を発揮して、「クライマックス」はなかなか見事。
 麺は自家製、旭川独特の低加水の縮れ麺。しかし使用するツナギの違いなのか、他店の旭川麺ほどはモサモサ感がありません。ツルリとした麺肌で口当たりも良く、表面にしみ込んだスープが麺の甘みを引き立てて、噛むほどに広がる「口福感」。
 具材はチャーシューにメンマとネギ、味玉は別皿で供されます。こんな「個性派」のスープに、どうやって具材の味を合わすのか興味津々でしたが……さすがは老舗、いきなりズバリと示される「最適解」。薄切りのチャーシューは甘めの味付け、メンマは醤油で少し濃いめに味付けて、味玉は黄身の甘さが活きています。そのいずれもが、ラードの苦みとスープのコクの「距離感」を上手くつないで「一体感」を演出、これは見事です。
 ―――後半、ラードとスープが馴染んでくると、客が自ら自然に「最適解」を思いつくよう、巧妙に仕組まれています……それは、卓上の「胡椒」。これをバッサバッサとフリかけますと……ジグソーの最後のワンピース「辛味」が加わり、「ワイルド」に全体がまとまって、なんとも出来すぎた「ラスト・シーン」。寒冷地のラーメンゆえ、ラードを浮かせて保温するという知恵が働き、さらにラードを焦がして「個性」にするという「逆手」が生まれるわけですが……でもなぁ、ラードとスープが別々に主張する、序盤の「伏線」が長すぎる。それは「知恵」ではあっても、完成された料理としての「最適解」ではないような、そんな気もします。このあたり、ちょっと好みが分かれそうな一杯でした。

投稿(更新) | コメント (2) | このお店へのレビュー: 1件

コメント

こんにちは。

どうも私は「ジグソーの最後のワンピース」を入れ忘れてしまっていた様です。惜しい事をしてしまったかな・・?
再訪の折には是非試してみたく思います。

どうもです~。

コチラ、今日頂いてきました。復習として、信頼している方々のレビューを見ていたのですが、
>―――後半、ラードとスープが馴染んでくると、客が自ら自然に「最適解」を思いつくよう、巧妙に仕組まれています……それは、卓上の「胡椒」。

この部分にドキッとしてしまいました!
正にそうだったからですw
途中で、「あ、ここからはコショウ入れたほうが良いな」と。
milesさんが預言者のように思えました(笑)。
「焦がし」は良かったんですが、煤臭さを感じて・・・あれも含めて「蜂屋」なんでしょうか??
悶々としております(苦笑)。

おうじろう | 2009年11月4日 22:40