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ポータジュやクラムチャウダーの手法を取り入れたという西洋スープ風ラーメン。一口すするとまず酸味が襲ってきて、ついでひろや特有のカニの風味が広がる。このカニの風味が食べ初めから食べ終わるまで、ずっと通奏低音のように響き続ける。

その上で先ほど言及した酸味、それからコンソメとかバターのような西洋風の香りがする油と、おそらく豚骨や醤油の風味が、代わる代わるにやってきては表情を変える。スープの粘度はミキサーにかけたジャガイモによる部分が大きいと思われ、これは明らさまなジャガイモ感を感じさせずにスープに深みを与えることに成功しているように感じる。できればミキサーではなく裏ごしだったらもっと良かったと思うが、さすがに手間がかかりすぎてダメなのだろう。

トッピングは一面に敷き詰められた水菜、そしてトマト。スープそのものに酸味があるのでトマトはまったく浮かずに自然に食べられる。スープの中には、何やら固くて独特の臭みもあり、あまり追加する気になれないチャーシューが沈んでいる。それにガーリックチップ。

麺はおそらく他のラーメンでも使用されている太めの縮れ麺。開花楼の木札が自慢げにカウンターに置かれているが、別に自慢するようなデキの麺でもないと思う。開花楼使ってる店ってなぜか開花楼を誇示したがるが、わざわざ製麺所の宣伝しておきながらフツーのデキの麺って、なんかヘン。

似たような味のスープは、自分の不勉強かもしれないが、他には例を知らない。考えてみれば「普通」のひろやらあめんでさえ非常にオリジナルな味であり、今回のこれはさらにオリジナリティを加速させたと、その点において高く評価したい。食べ進めながらとても楽しい気持ちになれたのは、作った側も楽しく作ったからだろうか。もちろんそんな遊び心だけではなく、最終的にはきちんとラーメンとして着地できている点も、支持できる理由の一つだ。

こういうラーメンなので言うまでもなく好みは別れる事だろう。上記点数はオリジナリティに対する評価も多分に含まれる事をおことわりしておきたい。

投稿 | コメント (2) | このお店へのレビュー: 4件

コメント

たしか、コンテスト用に開発されたメニューだったように思いますが、
現在でも普通に食べれるのですね。
広義では、「ベジポタ」の一種ということになるのかな?
しかし、酸味や蟹を感じるところに特徴を見出すことができそうです。
やはり帰宅途上にあるお店ですので、視野に入れたいと思います。

でも、東口のあそこに行っちゃいそうですが......。

GT猫(ひっそり活動中...) | 2009年11月5日 04:06

おお、さすがお詳しいですね。コンテスト用に開発された物だとは知りませんでした。でも、言われてみれば確かにそんな風に気合いが入ってます。既存の物をチョイチョイといじっただけの限定メニューとは力の入れ方が違う感じがしました。

>でも、東口のあそこに行っちゃいそうですが......。

駅を挟んで前衛VS古典という感じの、対照的な選択ですね。
往々にして前衛は古典の引き立て役というケースもありますが、果たして愚亭猫さんがどう感じられるか楽しみです。