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泣き出しそうな曇り空の日曜日(28日)、お昼はどこか駅近のお店と言うことで、神保町「可以」へ。 濃厚魚介豚骨の「渡なべ」で有名な渡辺樹庵氏がプロデュースした新店、当然しばらくは行列必至とみて、オープンから3週間ほどは様子を見ておりました。そろそろ味も客足も落ち着いたかと暖簾をくぐると、なんと先客1名のみと閑散。とりあえず、入口右手の券売機と向き合いますと……主力の「味噌らあめん」が800円で、「燻製味付玉子」が150円、「焼豚」が300円と、かなり強気のプライシング。このあたりも、ある程度客足に影響しているのでしょう。とりあえず、「燻玉味噌らあめん」(950円)をポチッとな。丼は約5分で到着。 では、スープを一口……まず、ハッとさせられるのは、「不飽和脂肪酸」のフレーバー。イワシか何かの「鮮魚」を、ほぼ生に近い状態でスープ食材として使用しているのか、敏感な人には「生臭み」として感じられるほど。しかしその風味を、「渡なべ」風の節系を効かせた豚骨魚介や味噌、さらには背脂や生姜の風味で幾重にもカバーしており、「生臭み」ではなく「隠し味」的なレベルまで、落とし込んでいます。つみれ汁やアラ煮などがもつ、まろみを帯びた独特の旨みを使ってみたかったんでしょうが……なんかこう、どこか「無理矢理」感がありますな。 麺は、中太の平打ち縮れ。底の深い「杯」型の丼に平打ち麺が折り重なるかたちゆえ、ちょっと取り分けにくさはありますが、上品ながら分かりやすい甘みがあって、スープの濃厚感や「まろみ」感にはよく合います。 具材は、チャーシュー、挽肉、白髪ネギなど。特筆は白髪ネギで、魚介系の生臭みに動物系の濃厚さをぶつけるようなスープ構成だけに、ネギのスッキリした食感・味わいが実に効果的で、これはもう「必需品」に近い具材……鍋物にネギが「必須」になるのと、同じ理屈ですな。チャーシューは、バラ肉を強めに焼き付けた、まさに「焼豚」といえる仕上がりで、表面の香ばしさがたまらない一品。燻玉もスモーキな風味にイヤラシサがなく、味の深みを感じられる仕上がりです。 ―――なんかこう、「結論ありき」のような印象をうける一品。まず、鮮魚の旨みを使うという「結論」があり、それを渡辺氏流の「足し算」でラーメンに仕上げていったのかも知れません。同じ「結論」に対して、「引き算」で挑戦しているのが「麺屋 海神」なのかもしれませんが……いずれも、「成功作」とは言い難い。「不飽和脂肪酸」をまとった旨みを武器に使うのは、ラーメンではタブーに近いやり方ですが……それに果敢に挑戦した「実験作品」としては、ある程度評価できる一杯かも。
濃厚魚介豚骨の「渡なべ」で有名な渡辺樹庵氏がプロデュースした新店、当然しばらくは行列必至とみて、オープンから3週間ほどは様子を見ておりました。そろそろ味も客足も落ち着いたかと暖簾をくぐると、なんと先客1名のみと閑散。とりあえず、入口右手の券売機と向き合いますと……主力の「味噌らあめん」が800円で、「燻製味付玉子」が150円、「焼豚」が300円と、かなり強気のプライシング。このあたりも、ある程度客足に影響しているのでしょう。とりあえず、「燻玉味噌らあめん」(950円)をポチッとな。丼は約5分で到着。
では、スープを一口……まず、ハッとさせられるのは、「不飽和脂肪酸」のフレーバー。イワシか何かの「鮮魚」を、ほぼ生に近い状態でスープ食材として使用しているのか、敏感な人には「生臭み」として感じられるほど。しかしその風味を、「渡なべ」風の節系を効かせた豚骨魚介や味噌、さらには背脂や生姜の風味で幾重にもカバーしており、「生臭み」ではなく「隠し味」的なレベルまで、落とし込んでいます。つみれ汁やアラ煮などがもつ、まろみを帯びた独特の旨みを使ってみたかったんでしょうが……なんかこう、どこか「無理矢理」感がありますな。
麺は、中太の平打ち縮れ。底の深い「杯」型の丼に平打ち麺が折り重なるかたちゆえ、ちょっと取り分けにくさはありますが、上品ながら分かりやすい甘みがあって、スープの濃厚感や「まろみ」感にはよく合います。
具材は、チャーシュー、挽肉、白髪ネギなど。特筆は白髪ネギで、魚介系の生臭みに動物系の濃厚さをぶつけるようなスープ構成だけに、ネギのスッキリした食感・味わいが実に効果的で、これはもう「必需品」に近い具材……鍋物にネギが「必須」になるのと、同じ理屈ですな。チャーシューは、バラ肉を強めに焼き付けた、まさに「焼豚」といえる仕上がりで、表面の香ばしさがたまらない一品。燻玉もスモーキな風味にイヤラシサがなく、味の深みを感じられる仕上がりです。
―――なんかこう、「結論ありき」のような印象をうける一品。まず、鮮魚の旨みを使うという「結論」があり、それを渡辺氏流の「足し算」でラーメンに仕上げていったのかも知れません。同じ「結論」に対して、「引き算」で挑戦しているのが「麺屋 海神」なのかもしれませんが……いずれも、「成功作」とは言い難い。「不飽和脂肪酸」をまとった旨みを武器に使うのは、ラーメンではタブーに近いやり方ですが……それに果敢に挑戦した「実験作品」としては、ある程度評価できる一杯かも。