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「がんこ王道 牛骨正油ラーメン(こってり)」@一条流がんこ総本家分家四谷荒木町の写真 がんこ総本家家元・一条氏の新コンセプト店「ふわふわ」、先日はその斬新なアイディアに舌を巻きました( http://ramendb.supleks.jp/score/338973 )。しかし、なんと土曜日限定で、家元自ら「正統」かつ「王道」的な「がんこラーメン」を振る舞うとの噂。根っからのがんこファンであるこの私、1週たりとも猶予はなりません。初夏の日差しの中、早速訪店(4日)。
 例によって、学祭の立看のような黄色い引き戸を開けますと、先客は1名で常連さんの模様。後からも続々とお客さんが入り、どうも私以外はすべて家元とは顔馴染みさん(=ブロガ―さん?)のようです。雑音が混じるFMラジオについて、「なんでかなぁ~」「もう使い尽くしてますからね」などと、家元と横関さん(元・青戸六代目)の軽妙な掛け合いが絡み、常連さんの談笑が漂う店内は、とってもアット・ホームな雰囲気。注文は「こってり」で、家元の特徴的な湯切りを眺めるうち、丼は約6分で到着。
 この一杯に関しては、スープがどう、麺がこう、といった解説は全く不要。あらゆるものが調和し、味の焦点を鋭くしぼって、「一条流がんこ」という旗を打ち立てます。
 牛骨スープと魚介出汁が混然一体となって、まさに「がんこ」としか表現のしようのない独特の風味。やや強めのカエシが立てる鋭いエッジを、背脂がなだらかに丸めるかとおもえば、中細麺のハキハキした甘みを、塩分高めのスープが際立たせるという、丼という「村」の中で、食材全てが「持ちつ持たれつ」的な調和をもたらすという、いかにも日本的な「和(なご)やかさ」。
 具材は、チャーシュー、メンマ、海苔にネギ。チャーシューは、正統一条流独特の大型バラロール、ホロホロと崩れながら麺に絡み、さらに細かく崩れてスープに絡む。一見、無造作な粗切りに見えるネギも、シャキシャキ感とその辛味が、実によいアクセントになっています。そして、メンマの風味ときたら……穂先なんぞ使わなくても、仕事ひとつでここまでイケるという、よい証左。
 ―――世に存在する、無数の食材。それら一つ一つの組み合わせで、人の嗜好に合う味はごく一握りだとして、それをいくつもいくつも掛け合わし、さらに商売としての経済性と、作り手としての「美的感覚」を満たしつつ、日本人の文化と嗜好が満たされる味……さらにその中でも、「ワン・アンド・オンリー」なオリジナリティーを確立した一杯は、「奇跡的確率」でしか出会えないでしょう。まさに、その「奇跡」を体現する「一条流がんこ」を、開発者自らが振る舞うこの一杯。ラーメン・フリークたるもの、これを食べずして何を食う。

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