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2021年7月12日の大崎裕史の今日の一杯

東京都新宿区西早稲田

【期間限定】環七背脂チャッチャラーメン

「渡なべ」(高田馬場)の限定ラーメン
【環七背脂チャッチャラーメン】
ほぼ終わりかけの限定メニューをアップしてもなぁ、と思ってアップするのを辞めていたのですが
『7/10頃までの予定でしたが、なぜか不思議と好評なので、来週の半ばくらいまで再延長します。そして、要望の多かった玉子を今日(9日)から乗せてます。』(Twitterより)とのことなのでアップします。

今や伝説となった環七「土佐っ子」オマージュラーメンです。20年以上前からのラーメン好きなら必ず食べているであろう、背脂チャッチャ系の雄。(参考までに「背脂チャッチャ系」という名前はハンドルネーム武蔵野軍団Tさんが名付けました。ついでに「家系ラーメン」は96.6.25に「家系ラーメン」というサイトを立ち上げた人(知り合い)が付けました。)

「土佐っ子ラーメン」はラーメンの作り方が独特で立ち食い17人分を一気に作るのが圧巻。
丼にタレを入れ、背脂チャッチャし、麺を入れ、スープを加え具材を盛り付け、再び背脂チャッチャ、ネギ盛り付けて終了。(だったかな?)
タレとスープを混ぜないので麺がタレ色に染まるのが特徴。お店の人は「混ぜてから食べてくださ〜い」と言いながらラーメンを提供。私が初めて行ったときにまずスープを飲んで「あれ?油(脂)の味しかしないぞ?」と思ったのはここだけの話。二回目にようやくちゃんとした「土佐っ子」を味わえた。

再現ラーメンを作らせたらトップクラスの渡辺樹庵さん渾身の再現シリーズ。これまでは「ご当地」が多かったが、今回は珍しく「店限定」。そして、かなりの再現度合い。食べた事のある人なら「おぉ〜コレだよコレ」となったはず。
重箱の隅をつつくならば、チャーシューがうますぎ。ニンニクが少し足りないかな?レンゲが付いている。(当時は女性のみ)丼が綺麗。(土佐っ子では食べ終わる頃には手がベトベトになった)麺がちゃんとし過ぎ(笑)。なんせ「土佐っ子」では17人分を一度に作るので、たいがい麺がデレデレになっており、それも「土佐っ子」の味の一つだった。常連さんは「麺固めで」と頼み、そうすると17人中最初にできあがるという「ズル」をすることができた(笑)。

麺はつるや製麺というところの個性的な麺だったのでかなりの再現度ではあったがそこがちょっと違うかな。もっとも「土佐っ子」では私も「ちゃんと正しく茹でられた麺」を食べたことが無い(笑)。その後の派生店では食べることができた。南麻布の「盛運亭」でもこの麺を使っているのでここならまあまあちゃんとしたつるや製麺の麺を味わえる。

そんなわけで、「渡なべ」の【環七背脂チャッチャラーメン】が食べられるのはあと数日です!

大崎裕史
大崎裕史

(株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンフェスタ実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2024年6月末現在約14,000軒、約29,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。