レビューやランキングで探す、日本全国ラーメン情報
平日 晴天 10:35 待ちなし後待ち20名以上〝ハイソでセレブなリッチ麺めぐり〟資金難にみまわれる中、意地とヤケだけでRDBで高級ラーメンを探している。すでに高級中華料理店の麺部門は除外したので少し気は楽になったが、候補店探しには難航する事になってしまった。基本のラーメンに追加トッピングを重ねて高額にする事も考えたが、出来れば券売機、もしくはメニュー内にある高額ラーメンを探したいのが本音だ。そんな思いの中で見つけ出したのがコチラだった。過去には二度ほど訪問しているが、麺の好みと洋食素材の使い方が好みと違い私の中の評価は低くなってしまった。しかし前回に隣客が食べていた味噌系が美味そうで、味噌ならばトリュフオイルなどは使ってないのではと推測を立てた。しかも味噌系の方が、より高額設定となっているので今回の企画に当てはまる。そうなれば条件が揃ったところで再訪を決めた。再訪は決めたのだが、こちらの難点は昼の部は整理券制を採用している事である。午前7時から配布される整理券を得るために、今回も過去二回の訪問時と同様に巣鴨駅前に宿をとった。これならば自宅を早朝に出発する必要がないので肉体的にも精神的にも楽なのだ。昨晩は巣鴨の夜を楽しむというスピンオフ企画を満喫して、出来るだけ遅くならないうちにベッドに入った。午前6時半の目覚ましで起きると、顔も洗わぬままにホテルを一時外出して店に向かった。整理券配布時間の20分前だが、すでに4人の並びがあった。会話からはシンガポールのグループのようで、さすがはミシュランの星を持つ有名店であることを実感する。その4人はラーメンの行列に並びながら今夜の焼肉屋の話で盛り上がっている。どうやら鹿浜の有名焼肉店のようだが昼はラーメンにも行列し、夜は焼肉屋も並ぶ事になりそうだ。そんな会話に耳を傾けていると定刻になりシャッターが半分上がるとスタッフさんが出てきた。デポジットの千円を仮払いして無事に11時台の白い整理券をゲットすると、再びホテルに戻ってひと眠りする事にした。この待ち時間を寝て過ごせるのもホテルユーザーの強みである。2時間ほど眠り10時のチェックアウトと同時にホテルを出た。スタッフの指示通りの10:50に間に合うように駅前でコーヒーを飲んでから少し早めに店先に戻った。11時開店の25分前の現着で私が一番手をキープした。そこからは並びも増えはじめるが、前回ほどではなく感じた。開店直前に整理券を取りに来た人も12時台の水色の整理券だったので、本日分には余裕がありそうだ。定刻の15分前に食券の購入が始まり、お目当てのお題を発券して再び店先の並びに戻る。今回は整理券トラブルも見られず穏やかな行列の中で待っていると、定刻よりも8分早く入店の案内があった。すでに始まっている調理を横目に見ながらカウンターに座り店内を見渡す。カウンターの背後にはミシュランガイドをはじめ数々の受賞歴を誇る盾が並んでいる。その横にはインバウンド効果を狙った、お土産用のラーメンも陳列されている。店の奥には製麺室が設けてあり、中には大成機械工業の製麺機が鎮座している。そんな店内を本日を、店主不在の三人体制で回されている。客層も私以外は外国人観光客が占めていて、スマホ片手に動画撮影をしているのだが他人の映り込みなどは全く気にしてないようだ。そんな文化の違いを感じながら待っていると、着席して3分で我が杯が到着した。その姿はオリジナルの有田焼高台丼の中で思い描いていたものとは異なる景色を見せている。私がラーメンには求めないヨーロッパの食材が羅列しているが、新たな世界を信じて真摯にラーメンだけに向き合う事にした。まずは丁子色のスープをひとくち。複数のオイルが浮かぶ液面の中で、出来るだけ油膜の少ない部分にレンゲを差し込みすくい上げる。そのスープからは香りだけでも甘みを感じる白味噌の風味が漂ってくる。馴れ親しんだ香りに安心して口に含むと、洋の要素を感じさせない和出汁の味噌汁のような旨みが広がった。明らかに味噌汁と違う点は、鶏などの動物系の旨みもベースにある事だろう。その基礎の上に野菜や乾物などの旨みが重なり奥深さを作り上げている。舌触りにほんの少しのザラつきを感じるのは麦味噌の麹だろうか。その麦味噌の甘みもスープの要となっている。ここまでは見た目の洋のイメージとは全く違い和風にあふれていた。次に独特の湯切りスタイルのクロスカウンターがバッチリと決まった麺上げから生み出された自家製の中細ストレート麺を箸で持ち上げてみると、中細麺にしてはやや太めではある。表面には透明感のある麺肌がスープの中で映える。箸先からはハリやコシはそれほど感じない柔らかさが伝わってくる。味噌系には、もう少し太麺を願っていたので残念でもある。そんな麺を一気にすすってみると、先程までの和風のスープが一変して洋テイストになった。それは麺を啜った時に伴って入ってきたバターのような動物系油脂の風味が思わせるのだろう。ウンチクにはカボチャの種から抽出したオイルは明記されているが、明らかな動物系オイルのコクを感じた。バターかラードのようなコクが麺に絡んで口の中に広がった。もうここからは洋テイストの一途となる事は明らかだった。具材のチャーシューはパストラミのようにスパイスをまとったイベリコ豚のロースが薄くスライスされている。ハイエンドメニューなだけに枚数は多く乗せられている。食べやすい大きさにカットされているのも特徴だ。味付けはイベリコ豚本来の旨みを大事にして薄味にしてある。見た目には多いスパイスも出過ぎることなく風味を与えているだけだが、ダイレクトにかけられた擦りたてのパルミジャーノチーズが個性的な風味を加えている。イベリコ豚とチーズ、チーズと味噌の相性は言うことなしに抜群ではあるが、ラーメンの中には私はそれを必要としない保守派なので合わなかった。小ぶりではあるが豚バラチャーシューも一枚入っているが、その上にはポルチーニペーストが添えてあった。やはりラーメンにはそれを求めないので、スープに溶け出した時から世界が変わってしまった。追加した味玉は高級な素材を活かした薄味で物足りなさはあったが、卵本来の旨みは楽しめた。だが提供温度の冷たさだけは気になった。ここまで麺以外の全ての温度が低いのも前回と同じく外国人観光客向けの設定なのかと思ってしまう。メンマは細いタイプを採用されている。味付けも食感も申し分なく美味かった。噛みしめると湧き出る発酵臭が最大のアクセントとなって味覚を引き締めてくれる。薬味は白髪ねぎのように細長く切られた九条葱がオシャレに添えてある。見た目を最重視した切り方だと思うが、九条葱の持ち味のシャキッとしてみずみずしい食感は失われていた。パサつきすら感じる乾いた繊維質が口に残ってしまった。最終的には麺や具材は食べきれたが、スープはほとんど残してしまった。もはや好みの問題でしかないが、最初にひとくち飲んだ洋テイストのないスープの味が忘れられない。もしかしたらリクエストすればポルチーニもパルミジャーノもパンプキンシードオイルも外してもらえるのかもしれないが、それでは店主の追求するラーメンとは違ってしまうだろう。海外で一番有名な日本のラーメン店が益々世界に名を轟かせて欲しいとは思いながらも、ヨーロッパのテイストを取り入れないラーメンを作られる事があるならば何を差し置いてでも食べに来たいと思う一杯でした。
オット〜1600なら比較的ありそうな値段かと思ったら...。 巣鴨のホテルもとっちゃいましたか? 蔦は午後でも取れるだろうし、夜なら整理券ないのでは? ...本当の狙いは何だったんでしょうかね?「川越の夜」の巣鴨版ですか?
お察しのとおりです。巣鴨の夜は、おふくろの味をしっかりと味わいました。
〝ハイソでセレブなリッチ麺めぐり〟
資金難にみまわれる中、意地とヤケだけでRDBで高級ラーメンを探している。すでに高級中華料理店の麺部門は除外したので少し気は楽になったが、候補店探しには難航する事になってしまった。
基本のラーメンに追加トッピングを重ねて高額にする事も考えたが、出来れば券売機、もしくはメニュー内にある高額ラーメンを探したいのが本音だ。そんな思いの中で見つけ出したのがコチラだった。
過去には二度ほど訪問しているが、麺の好みと洋食素材の使い方が好みと違い私の中の評価は低くなってしまった。しかし前回に隣客が食べていた味噌系が美味そうで、味噌ならばトリュフオイルなどは使ってないのではと推測を立てた。しかも味噌系の方が、より高額設定となっているので今回の企画に当てはまる。そうなれば条件が揃ったところで再訪を決めた。
再訪は決めたのだが、こちらの難点は昼の部は整理券制を採用している事である。午前7時から配布される整理券を得るために、今回も過去二回の訪問時と同様に巣鴨駅前に宿をとった。これならば自宅を早朝に出発する必要がないので肉体的にも精神的にも楽なのだ。昨晩は巣鴨の夜を楽しむというスピンオフ企画を満喫して、出来るだけ遅くならないうちにベッドに入った。
午前6時半の目覚ましで起きると、顔も洗わぬままにホテルを一時外出して店に向かった。整理券配布時間の20分前だが、すでに4人の並びがあった。会話からはシンガポールのグループのようで、さすがはミシュランの星を持つ有名店であることを実感する。その4人はラーメンの行列に並びながら今夜の焼肉屋の話で盛り上がっている。どうやら鹿浜の有名焼肉店のようだが昼はラーメンにも行列し、夜は焼肉屋も並ぶ事になりそうだ。
そんな会話に耳を傾けていると定刻になりシャッターが半分上がるとスタッフさんが出てきた。デポジットの千円を仮払いして無事に11時台の白い整理券をゲットすると、再びホテルに戻ってひと眠りする事にした。この待ち時間を寝て過ごせるのもホテルユーザーの強みである。2時間ほど眠り10時のチェックアウトと同時にホテルを出た。
スタッフの指示通りの10:50に間に合うように駅前でコーヒーを飲んでから少し早めに店先に戻った。11時開店の25分前の現着で私が一番手をキープした。そこからは並びも増えはじめるが、前回ほどではなく感じた。開店直前に整理券を取りに来た人も12時台の水色の整理券だったので、本日分には余裕がありそうだ。
定刻の15分前に食券の購入が始まり、お目当てのお題を発券して再び店先の並びに戻る。今回は整理券トラブルも見られず穏やかな行列の中で待っていると、定刻よりも8分早く入店の案内があった。すでに始まっている調理を横目に見ながらカウンターに座り店内を見渡す。
カウンターの背後にはミシュランガイドをはじめ数々の受賞歴を誇る盾が並んでいる。その横にはインバウンド効果を狙った、お土産用のラーメンも陳列されている。店の奥には製麺室が設けてあり、中には大成機械工業の製麺機が鎮座している。そんな店内を本日を、店主不在の三人体制で回されている。客層も私以外は外国人観光客が占めていて、スマホ片手に動画撮影をしているのだが他人の映り込みなどは全く気にしてないようだ。
そんな文化の違いを感じながら待っていると、着席して3分で我が杯が到着した。その姿はオリジナルの有田焼高台丼の中で思い描いていたものとは異なる景色を見せている。私がラーメンには求めないヨーロッパの食材が羅列しているが、新たな世界を信じて真摯にラーメンだけに向き合う事にした。
まずは丁子色のスープをひとくち。複数のオイルが浮かぶ液面の中で、出来るだけ油膜の少ない部分にレンゲを差し込みすくい上げる。そのスープからは香りだけでも甘みを感じる白味噌の風味が漂ってくる。馴れ親しんだ香りに安心して口に含むと、洋の要素を感じさせない和出汁の味噌汁のような旨みが広がった。明らかに味噌汁と違う点は、鶏などの動物系の旨みもベースにある事だろう。その基礎の上に野菜や乾物などの旨みが重なり奥深さを作り上げている。舌触りにほんの少しのザラつきを感じるのは麦味噌の麹だろうか。その麦味噌の甘みもスープの要となっている。ここまでは見た目の洋のイメージとは全く違い和風にあふれていた。
次に独特の湯切りスタイルのクロスカウンターがバッチリと決まった麺上げから生み出された自家製の中細ストレート麺を箸で持ち上げてみると、中細麺にしてはやや太めではある。表面には透明感のある麺肌がスープの中で映える。箸先からはハリやコシはそれほど感じない柔らかさが伝わってくる。味噌系には、もう少し太麺を願っていたので残念でもある。そんな麺を一気にすすってみると、先程までの和風のスープが一変して洋テイストになった。それは麺を啜った時に伴って入ってきたバターのような動物系油脂の風味が思わせるのだろう。ウンチクにはカボチャの種から抽出したオイルは明記されているが、明らかな動物系オイルのコクを感じた。バターかラードのようなコクが麺に絡んで口の中に広がった。もうここからは洋テイストの一途となる事は明らかだった。
具材のチャーシューはパストラミのようにスパイスをまとったイベリコ豚のロースが薄くスライスされている。ハイエンドメニューなだけに枚数は多く乗せられている。食べやすい大きさにカットされているのも特徴だ。味付けはイベリコ豚本来の旨みを大事にして薄味にしてある。見た目には多いスパイスも出過ぎることなく風味を与えているだけだが、ダイレクトにかけられた擦りたてのパルミジャーノチーズが個性的な風味を加えている。イベリコ豚とチーズ、チーズと味噌の相性は言うことなしに抜群ではあるが、ラーメンの中には私はそれを必要としない保守派なので合わなかった。小ぶりではあるが豚バラチャーシューも一枚入っているが、その上にはポルチーニペーストが添えてあった。やはりラーメンにはそれを求めないので、スープに溶け出した時から世界が変わってしまった。
追加した味玉は高級な素材を活かした薄味で物足りなさはあったが、卵本来の旨みは楽しめた。だが提供温度の冷たさだけは気になった。ここまで麺以外の全ての温度が低いのも前回と同じく外国人観光客向けの設定なのかと思ってしまう。
メンマは細いタイプを採用されている。味付けも食感も申し分なく美味かった。噛みしめると湧き出る発酵臭が最大のアクセントとなって味覚を引き締めてくれる。
薬味は白髪ねぎのように細長く切られた九条葱がオシャレに添えてある。見た目を最重視した切り方だと思うが、九条葱の持ち味のシャキッとしてみずみずしい食感は失われていた。パサつきすら感じる乾いた繊維質が口に残ってしまった。
最終的には麺や具材は食べきれたが、スープはほとんど残してしまった。もはや好みの問題でしかないが、最初にひとくち飲んだ洋テイストのないスープの味が忘れられない。もしかしたらリクエストすればポルチーニもパルミジャーノもパンプキンシードオイルも外してもらえるのかもしれないが、それでは店主の追求するラーメンとは違ってしまうだろう。
海外で一番有名な日本のラーメン店が益々世界に名を轟かせて欲しいとは思いながらも、ヨーロッパのテイストを取り入れないラーメンを作られる事があるならば何を差し置いてでも食べに来たいと思う一杯でした。