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「特製らぁ麺 ¥1000」@麺亭しま田の写真土曜日 晴天 11:20 先待ち2名 後待ち10名

〝ニューオープン狙いうち〟season2

地方遠征をしている間にRDBのニューオープンが賑やかになっていた。そんな中に挙がっていた新店情報を見ていると、私にとっては良店の少ない恵比寿にオープンしたこちらを見つけた。開店当日には知っていたのだが、一杯500円のオープンサービスをしていたので行列を避ける為に本日のレギュラー営業の開始を待っていたのだ。

そこで本日は通常運転スタート初日という事で初訪問を決めた。とは言っても休日なので混雑することを想定して、11時半開店前の現着を狙って自宅を出た。まだ気温が上がる前の初夏の風を感じながら歩いて行くと20分とちょっとで店先が見えてきた。新たに店を構えられたのは恵比寿でも目抜き通りにあたる「恵比寿一番会商店街」という好立地で、私も夜には幾度となくお世話になっている通りだ。現着したのが定刻の40分前なので行列もなかったので少し離れた場所から張り込みを開始する。

店頭には、お祝いの花が並び開店ムードに包まれている。定刻の15分前には真新しい真っ白な暖簾が掛けられたがオープンしたのかは不明だったが、直ぐに二名の並びができた。それに続いて三番手をキープし開店準備を待つことにした。

入口の扉に貼られたメニューをみると「らぁ麺」「煮干しそば」「昆布水つけ麺」の三本柱のようだ。ここで基本の醤油系に狙いをしぼり待っていると、定刻を3分過ぎてのオープンとなった。グランドオープン初日なので準備が間に合わなかったのだろうが、たったの3分の遅れでも店への信用と印象は欠けてしまう。

店内に入ると大型券売機で、お目当てのお題を特製にアップグレードして案内されたカウンターに座り店内を見渡す。白木風のカウンターや白壁には高級感があり落ち着いた雰囲気だ。厨房内の設備も一切の中古品を使わずに調理道具のレードルやボールひとつにしても新品で揃えてある。この充実した店構えと繁華街の立地条件から考えても、大きな資本がバックにありそうな事は察しが付いた。そんな事を感じる店内を本日は四人体制で回している。スタッフの皆さんの威勢も良く、活気に満ちた心地よい空間の中で待っていると着席して6分の第1ロットで我が杯が到着した。

その姿を見たときに、以前レビューした新宿三丁目の人気店のラーメンの姿が真っ先に思い浮かんだ。それはレビューをコピペしても分からないのではと思ってしまう程に酷似していた。定かではないが、これで系列店でなかったらパクリ疑惑に揺れそうな類似っぷりだ。ピカピカの白磁の反高台丼の中で、最近は良く見かける表情を見せている。初対面なのに不思議と知っているような感覚のままにレンゲを手にした。

まずは微かにくすんでいる檜皮色のスープをひとくち。特製なので表層には具材たちがひしめいている中にレンゲを射し込んでみると、甘みを含んだ熱々の湯気が立ち昇った。そのレンゲですくったスープを口に含むと、かなりの高温が唇を刺激する。最初に舌の上で感じるのは香味油のコクと甘みで、動物性の鶏油よりも植物性オイルのように思えた。それはシードオイル系で菜種かカボチャなのかは分からないがナッツのような甘みが特徴的だ。その香りの土台にはウンチク通りの丸鶏由来の鶏出汁の旨みやコクも存分に感じられる。しかしスープの濁りを見る限りではスープ炊きでの灰汁取り不足か、原料の大山どりが中抜きの冷凍丸鶏ではと勘ぐってしまった。味を左右するカエシの分量はスープや香味油のコクに負けないように高めの設定となっているので、濃いめではあるがメリハリがついて若者にもウケが良いだろう。私のような中年層にも受け入れられる範囲内に思える。

麺は中細ストレート麺で麺上げまでは70秒ほど。持ち上げだ箸先からは全粒粉のフスマがハッキリと見てとれる色合いだ。箸先の感覚としてはハリを残してはあるがコシの強さは感じない茹で加減だ。そんな中細麺を一気にすすってみると、麺の香りと甘みが強烈に襲いかかってくる。それはまるで焼きたてのバケットのような錯覚を覚えるくらいだ。その小麦の甘みとシードオイルが相まって、バケットにオリーブオイルをかけて食べているかのようだ。この感覚も新宿三丁目のラーメン店とよく似ている。初動ではスープと麺の絡みが弱いので、余計にオイルに焦点が当たってしまう。

具材のチャーシューは豚肩ロースの低温調理で、これまた大定番。美しいロゼ発色ながらも、きちんと加熱温度と調理時間を守られているので生っぽさのないお手本のようなレアチャーシュー。しかし残念なことに私に切り分けられた部位には脂身とスジの多い部分が当たってしまい、赤身の肉質を楽しめないどころかスジが噛み切れずに口の中に残ってしまった。チャーシューの部位では豚肩ロースは好みなのだが、スジ切りや下処理の悪さが歴然として表れてしまうのが難点なのだ。本日のチャーシューも下味は良かったが、食べ心地としては残念な仕上がりだった。

味玉はマキシマム卵本来の黄身の色彩と旨みを残すような味付けだ。漬けダレの醤油色に染めるのではなく、塩分を浸透させて黄身の甘みを引き出している。塩っぱく感じないギリギリのところで仕上げてある味玉は好みに近かった。強いて言えば開店直後という時間帯のせいもあるだろうが、温め直してある割には黄身には冷蔵庫の冷たさが残っていた。

これまた大定番の葉先メンマは柔らかめに仕上げてあり、歯応えよりも滑らかな口当たりを楽しむタイプのようだ。食感としてのアクセントはないが、特有の発酵臭の香りは存分に楽しめた。

薬味の青ネギの押しつぶされたような独特の切り口からは、今年の冬に経堂にオープンした系列店の薬味ネギを思い出してしまった。角切りされた白ネギもそうだが、ここまで似ているならば系列店であってほしいと望んでしまうような一杯でした。

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