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「味玉昔ながらの中華そば ¥880」@塩つけ麺 灯花の写真平日 曇天 13:05 先客8名 後客10名以上

〝ニューオープン 探検記〟

昨夜は横浜に前泊してから、本日は相模原にオープンした「びんびん亭」にて新店めぐりを果たしてきた。相模原駅からは少し離れた場所にあったが帰りは偶然にも路線バスがあったので歩かずに駅まで戻ってこられた。

本日は連食予定ではなかったので都内に戻るルートを調べてみると、横浜経由よりも八王子経由の方が早く帰れるルートが挙がってきた。そこで横浜線で八王子駅まで向かい中央線の特快 東京行きに乗り込んだのだが、途中駅に〝四ツ谷駅〟を見つけた瞬間ある事を思い出した。それは偏屈者の私のレビューにコメントをくれる稀有な存在であるレビュアーさんからの新店情報が四ツ谷駅界隈だった事を思い出したのだ。


車中でRDBを開き詳しく見てみると屋号が〝つけ麺〟となっているので、つけ麺専門店とばかり思って新店めぐりの候補から除外していた店なのだ。お店情報のメニュー欄をよく見てみると中華そばもラインナップされていると知ったので、急遽本日の連食先にしようと決めて行き先を変更したのだ。

相模原駅を出てから1時間と少しで四ツ谷駅に降り立つと、新宿通りを御苑方向へと歩いていく。お昼のランチピークは過ぎているが、大通り沿いの飲食店はどこも賑わっている。目的地のラーメン店は四谷 荒木町界隈では知らぬ者がいないラーメン店の系列店なので、大行列を覚悟して店へと足早に急いだ。

駅から8分ほど歩くと四谷二丁目交差点の脇に白い提灯が目に入って、大きく立派な看板も見えてきた。店先には人だかりも見えたのでオープン直後なのに人気店となっていると思ったが、目の前の信号待ちの人たちが興味を示して店先には置かれたメニューを見ているだけだった。幸いにも行列はなく店内には空席も確認できたので、慌てる事なく店頭の写真メニューで品定めを先にしておく。

屋号からも分かるように筆頭には塩つけ麺が大きく貼り出されているが、つけ麺だけでなくラーメンも二種類用意されている。持論の〝つけ麺推しの店のラーメンは不味い〟が頭をよぎるが、ここはセオリーを無視してマイスタンダードの醤油系のラーメンにしようと心を決めた。その醤油系には「昔ながらの」や「ほっとする」の表記も見られたので、苦手なガッツリ系ではないと確信して店内に入った。

入店すると入口左手の券売機から決めておいたラーメンの味玉入りを迷う事なく発券すると、スタッフさんの案内がないので好きな席に座り店内を物色する。さすがは出店経験の多さが感じられる無駄のないレイアウトの店内で、それほど広くはないにしてもL字のカウンターには十分に客席が設けられている。和の装いで落ち着きのある内装の店内を本日は四人体制で回しているが、いずれの方も麺上げ作業が出来そうなので新店舗のために集められた精鋭たちなのだろう。

そんな調理場内で特に目を引いたのが、他のラーメン店ではあまり見る事のない厨房機器の配列だった。それは茹で麺機が二台並んで設置されている事だが、大型店では複数台の茹で麺機が必要とされる事はあるだろう。また茹で麺機を置かずに大型鍋で麺上げ作業を行う店では、鍋の二台構えを目にする事は珍しくはない。しかし13席ほどの客席にしては随分とスペースを取ってあるなと不思議に思いながら調理工程を眺めていると、茹で麺機の中のテボが角型と丸型に分かれていたので二台置きの理由が分かった。左側の丸型テボがラーメン用で、つけ麺には右側の角型テボが使われているのだ。さらに驚いたのは二つの異なる製麺所の麺を、つけ麺とラーメンで仕入先まで変えているのだ。そこには歴代の数々の出店からの信頼と実績の大きさを物語り、また麺に対するこだわりの強さも感じずにはいられない。どちらも大田区に工場を構える製麺所だけに、良い意味でのライバル関係が麺質の向上を支えているのかもしれない。そんな勝手な憶測を立てながら待っていると、着席して10分程かけて我が杯が到着した。

その姿は白いメラミン製の受け皿に乗せられた、胴が朱赤で見立てには双喜に龍が描かれたクラシカルな切立丼の中でタイトル通りに昔ながらの景色を見せている。器の紋様と見事にマッチした表情には懐かしさあり、それでいて繊細で丁寧な盛り付けが今の時代に寄り添った新しい姿にも見えた。見ているだけで確かに「ほっとする」の表現が当てはまるラーメンの表情に、穏やかなスープを期待しながら朱赤色のレンゲを手にした。

まずは栗梅色のスープをひとくち。器の形状上の理由で表面積の小さくなった液面には薄っすらながらも重みを感じる香味油が膜を張っており、下層部のスープの温度をしっかりと守っているよう思えた。それは提供時からスープの香りが油膜に閉じ込められているように感じたので、それに伴って熱さも潜んでいると悟った。そんな静かな液面にレンゲを沈めてみると、一気に静から動へとアクションが起こった。レンゲを介して破られた油膜の隙間から立ち昇った湯気からは、鮮烈な煮干しの香りが強く漂ってきた。そこには香りだけでも苦味を想像させる程の、刺激的な煮干し香が満ちていた。そんな印象的な香りに包まれながらスープを口に含んでみると、唇を焼くような熱々の温度にまずは驚く。香味油まで熱されているのではと思ってしまうくらいに灼熱のスープは、冬場でなくてもぬるいスープよりは随分と私にはありがたい。しかし香りから感じていた煮干しの苦味もかなりで、煮干しを焦がしたような味わいは煮干油と思われた。セメント系とは違う苦味ではあったが強烈なインパクトには尻込みしてしまったが、息を吹きかけながら温度を冷ましてから味わってみると旨みの土台には鶏出汁ベースがしっかりと利いていた。スープが少し濁っているのが昔ながらの中華そばを思わせるが、強めに合わせたカエシも昔ながらを象徴している。醤油ダレの利いたスープは昔ながらの肉体を持つ私でも塩気が高すぎると感じてしまったので、煮干油の苦味とカエシの塩気に悩まされる事になった。

続いて麺上げまで85秒の中細ストレート麺を持ち上げようとしてみるが、器が小さくスープ量が少ないので麺が絡まってしまっていた。そんな巻き付いた麺を解くようにして慎重に引き上げると、黄色い麺箱でおなじみの製麺所らしいハリを思わせる麺が現れた。これには昔ながらの中華麺とは違った印象を受け、さすがに現代風の麺を採用されていると思った。そんな昔と今が融合するような麺を一気にすすり上げると、口当たりには加水率の低さを思わせる粗い麺肌が感じられる。細麺ではあるが歯応えとしてはザクザクとしてモチモチとした反発力も持ち合わせた麺には、時間経過にもダレる事のなさそうな力強さを感じられた。

具材のチャーシュー は豚バラの煮豚が表面を炙られてあるが、切り置きの上に炙られてから時間が経っているので香ばしさがないのが残念だ。それでも赤身の肉々しさが食べ応えを主張するので、今まで出会った豚バラ焼豚の中では好みに近いチャーシューだった。

追加した味玉は薄味だが熟成度は高めで時間をかけて仕込まれているのが分かるが、冷蔵庫から出されたばかりのような冷たさが残念。せっかくの黄身のネットリとした甘みも伝わりづらく、ポテンシャルを潜めたままで盛り付けられたいた。せめて常温ならば持ち味を発揮できたのではないかと思ってしまう。

メンマは細めのタイプで甘めの味付けが懐かしく、柔らかな食感よりも味わいの方が特徴的だ。そこに薬味の青ネギのシャキッとした歯触りが加わる事で食感の対比と、青ネギの辛味とメンマの甘さのコントラストが見事にマッチする。整いすぎた青ネギの切り口には手切り感はないが脇役としての役目を果たしてくれた。

中盤あたりからは旨味の足し算が気になり始めたのでスープを飲む事はなかったが、麺と具材は平らげて箸を置いた。

昔ながらの要素を残しながらも現代風にアレンジされていたが、旨味の底上げをしなくても十分に美味しいのではと感じてしまった一杯でした。

投稿 | コメント (2) | このお店へのレビュー: 1件

コメント

ほっほ〜早速行かれましたか!写真をみればかなり旨そう!自分は好きなタイプです。
煮干は強そうですが炙りチャーシュなどこだわりも感じる一杯ですね。
昔ながらと言いながら菅野製麺なのですか?なると様が不在なのもモダン中華そばなわけですね。

次の訪問先用意しました。まだ未食ですよね?
https://ramendb.supleks.jp/s/61428.html
https://ramendb.supleks.jp/s/65002.html

昭和のBecky! | 2019年9月7日 21:22

ベキさん、私のブックマーク覗きました?いやはや二店舗ともBM店だったので驚きましたwどちらもサウナ絡みの初訪問の作戦を練っている最中なので、もうしばらくお待ちください。

のらのら | 2019年9月8日 00:29