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お盆も空けてオフィス街も平静を取り戻した8月の平日。
あるプランを実行するために有休取得。

普段、活動圏外から足を伸ばそうとしない自分だが、
この日は麺巡りで一日使おうと決意。
従来から巡り慣れている方であれば、1日休みを取ったのなら、
離県遠征は当たり前、ヘタをすれば出張エリアへひとっ飛び!
なんてアクションもアリなのだろうが、なにせ内弁慶なもので・・・。

・・・ということで今回はひとり勝手に「チャンピオンツアー」などと銘打ち、
現在、RDBランキングで首位攻防デッドヒート状態となっている
キッソーとトミーの2店へ二股さ!というなかなかステキなプラン。

で、まずキッソー。
11:30開店とのことだが、長めの夏休みが終わったばかりだっただけに、
1時間前到着が無難だろうと判断。時間はたっぷりあるしね。
ワタシの行列嫌いは今でも変わりないが、シャッター待ちに関しては
装備等をキッチリ用意すれば、精神的に耐えられるということが、
「六臨死体験」にてわかったので、逡巡なく10時半到着を目指し、
9:30過ぎに自宅を出発。

道に出ると、こ・・・混んでる。
考えてみれば当たり前だ。世間はド平日。
ひしめく業務車に恨み言を言うのはお門違い。
盆ボケ感覚抜け切らぬ自分のプランニングミスを呪う。

到達目標時間の10時半時点で、裏道抜け抜けでも未だ天現寺橋。
そこからリカバリーかけたものの、店舗前到着は結局11:08。
予選通過順位は16番手。後に並んだ常連さんのお話では、
どうやらこれでもその時間の並び人数としては少な目らしい。

しっかし暑い・・・。
遅れを気にしてちょっと離れたパーキングから早足で歩いたこともあってか、
接続直後から自前のスプリンクラーが身体の至るところから噴射を始める。
当日、東京は何日か続く猛暑日攻撃の真っ直中。

ラーメン屋に並んでる間に熱中症で病院運ばれりしたら、シャレにもならん。
しかも万一、それで死んじゃったりした日には、ローカルニュースで名前出るだろうし、
RDBでも一躍ハズカシ有名人だよな・・・などと朦朧としかかるアタマで考え始めた頃、
シャッターが上がり、評判の若奥さんがオーダーボード片手に注文を取り始める。

11:30ちょうどに「どうぞ」のご案内とともに、1軍の方々が店内へ案内され、
ベンチ2列目になんとか着地。すでにフェイスタオルはおしぼり以下の状態に。
さ、ここでオーダーのために奥さま再降臨。

さんの溜息の出るような「味玉らーめん」レビューに魅せられて
今回の訪店を決めたような部分もあるので、直前までどうしようかと悩んでいたが、
やはりこんな汗オバケになってる状態でらーめんいったら、ホントに逝きそう...と判断し、
奥さんとの接近にちょっと心躍らせながら、「味玉つけ麺」をお願いすることにした。

11:50にやっと入店許可をいただく。
時間にすれば40分強程度だったが、非常に長くタフなウエイティングだった。
待ちに対するイラつきすら感じることを忘れ、ひたすら耐える。
猛暑日昼下がりの行列というのは一種、護摩行に近い精神修養になるかも。

カウンターのみの店内は一目で掃除が行き届いているのがわかる。
雰囲気としては三鷹の「らーめん文蔵」と似た感じもあるかな。
なんだか空気からして柔らかい感じがするのが不思議。ホッとするというか・・・。


さ、やっとご対麺の時間です。


「素晴らしい。」
一言で片づけてしまえばこの言葉しかない。
以上、終わり。でいいのかもしれない。

つけ汁が供され、レンゲは付かないので直接一口啜ってみる。
久々に唸った。たぶんマンガのように瞬間目を見開いていたことだろう。
もはやケモノと魚介のバランスが・・・などとあれこれ語ることのできるレベルを越えている。
少なくともバカ舌御免のワタシにとっては。

何と言うか完全に一つの味として、まあるく迫ってくるというか包んでくる感じ。
イメージとしては荒削り感の残った六厘舎をきめ細かく、地道に研ぎ澄ました感覚か。
全くと言っていいほど味に継ぎ目や粗さがないのである。
これは黄金色に輝きながら、細かい粒子を一面に湛えた美しい液面からも窺い知れる。

麺や具材の一つ一つにも隙がない。
ここらへんも山ほど賛辞を連ねたいとこだが割愛。
あら探しをしてみると、他のレビューでもつけ汁のぬるさが指摘されており、
それには私自身も中盤で気づいたが、たぶんそこにもこの温度である理由が
キッチリあるはずなのだという気になってしまう。
勿論、感覚は人それぞれだが、少なくとも作り手のベストが尽くされた結果なのだろうと・・・。

単純に個人的な味の好みからすれば、
六厘舎 本店」や「つじ田 神田御茶ノ水店」の方が上かもしれない。
言ってしまえば、お行儀の良すぎるきらいがあるなというのが正直なところ。

ただこの一品から伝わる作り手の息づかい、こだわり、気持ち。
そうした職人気質を支えるような心づくし。
そんな諸々が渾然となって店全体を包む、えもいわれぬ暖かみ。
調和の極みといおうか・・・。

自分の評価基準で100点は「神の領域」としている。
もちろん麺は人間が作るモノであり、事実上、出現不能な点数なのだが、
吉左右に出会ったことで、もしかしたら本当にどこかで「神の作った一杯」に
お目にかかれるのかもしれないという期待を持つことができた。

ご主人と奥様のお二人に敬意を表して、キャリアハイの98点を捧げます。

ごちそうさまでした。

投稿(更新) | コメント (2) | このお店へのレビュー: 4件

コメント

こんにちはです。
いや〜、それにしてもばっささんは饒舌ですネ。
読み物としても本当に面白いです!!
キッソウで神に1歩近づきましたか・・・
こりゃ、トミーがどう出るか楽しみです。

Eスト | 2007年9月5日 15:28

ばっさ様
こんばんわ。

いや〜引き込まれました!w
お休みを利用してのチャンピオンツアー!
僕もやってみたくなりましたw

それにしても読ませますねぇw
表現も秀逸ですネ。

参考にさせてもらいます〜。

フリーダム | 2007年9月5日 19:01